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ミステリの祭典

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ムラさんの登録情報
平均点:4.28点 書評数:296件

プロフィール| 書評

No.136 3点 たけまる文庫 謎の巻
我孫子武丸
(2011/04/14 18:08登録)
木下くんが元気そうでなにより。
彼が主役の話はもっと見たいねぇ。


No.135 4点 天使の耳
東野圭吾
(2011/04/14 16:40登録)
綺麗にまとまった短編集。
東野なので文章も読みやすく、メッセージ性もあるので面白い。
ただやっぱり物足りなさは感じてしまう。


No.134 2点 まどろみ消去
森博嗣
(2011/04/12 23:47登録)
「萌絵は両手を顔の横で広げて見せた。人類は十進法を採用しました、というジェスチャではない」
こんな感じのシャレた言い回しは相変わらず好きである。短編としてもちょい物足りないけどつまらなくはない感じ。
オチが分かり安いネタばっかだけどまぁ仕方ないのかな。


No.133 4点 詩的私的ジャック
森博嗣
(2011/04/11 20:34登録)
今回はセリフ回しがなかなか面白かった。
密室のトリックもハウダニットよりもホワイダニットを主としているから全然あり。楽しめた。
動機についてはまぁわからなくてもしょうがないかなぁ。
主役二人以外のキャラがイマイチ弱いのがちょっと残念。
あとどうでもいいけど萌絵はハリウッドヒロインじゃないんだから毎回毎回危機に陥るなよ。


No.132 3点 ラットマン
道尾秀介
(2011/04/09 05:37登録)
コロコロと変わる結果や主人公の苦悩なのが面白く見れた。ミスリードも所どころあって後味も悪く無いのでそこは満足。
ただちょい有りふれた作品に収まってる気もしなく無いのが残念。感動物でもロジック物でも物足りなく平凡な感じ。
文章が上手いから読んでつまらないということはないとは思う。たぶん。


No.131 7点 ドグラ・マグラ
夢野久作
(2011/04/08 04:08登録)
人間の脳はだたの交換機であり、細胞の一つ一つこそが重要とかキチガイ理論とかの説明部分は面白く読めた。
ジャンルとしてはフーダユニットにあたるのだろうか。
論文を合わせて犯人の意図と事件のあらましを解き解きながら流れてく話となってるが、作者の真の意図(?)とやらをちゃんと読めたのかは不明。
もし自分の存在までもが胎児の夢だとしたら、それはそれは恐ろしいことです。ということなのだろうか。


No.130 2点 変身
東野圭吾
(2011/04/06 19:29登録)
男が変わって行く原因を追究するところとかはすらすら読めたけど最後があっけらかんとしすぎる。けっして駄作ではないけど東野作品の中では面白く無い部類に入る。
所どころが中途半端に終わってるのがなお残念なところ。


No.129 4点 卒業−雪月花殺人ゲーム
東野圭吾
(2011/03/24 22:29登録)
加賀シリーズ第一弾。
初期の作品だからそれほど期待はしていなかったけど動機やらトリックやらがしっかりとしていて面白かった。
図面とかで分かりにくい茶道のルールなんかも説明してくれてわかりやすくなっている。
大学生特有の青春が終わる頃の悩みがしんみりと伝わっくるような作品だとどこか物寂しくなるね。
形状記憶の所なんかは割とガリレオっぽかった。学生の所為か加賀もちょい子供っぽい。
ただいまと違って無駄な文がかなり多い気がした。タイトルも「卒業」だけのほうが良かったかなぁ


No.128 6点 麒麟の翼
東野圭吾
(2011/03/19 02:41登録)
加賀シリーズの最新作。
最高傑作というにはかなり疑問だけど、書き込まれた人間関係と加賀の人間観察がやはり面白い。
無駄な部分もほとんど無いからグダグダ感もなく一気に読める。
被害者側が受ける心の苦痛と加害者の連れ合も受ける悲痛な叫びの両天秤を書ききった作品となってしました。
しかし流石に推理する要素が少なすぎる気が。
それに「麒麟の翼」ってタイトルがちょっと無理やりすぎるんじゃないだろうか。表紙はカッコよかったけど。


No.127 1点 ボトルネック
米澤穂信
(2011/03/19 02:38登録)
設定が面白そうでも魅力の無い主人公と味の薄い話だと台無しですね。
というか風の向きくらい誰か調べる気がする。
ミステリとして見ちゃダメなのかな。(SFだとしても点数は変わらないけど


No.126 3点 リピート
乾くるみ
(2011/03/19 02:36登録)
設定が面白かっただけにあの投げやりなオチにガッカリ。
「そして誰もいなくなった」に挑戦というから期待してしまっただけに残念。
せめてキャラに魅力とか個性があればなぁとも思わなく無い。
あとところどころ長いきがする。特に最初の部分とかもっと短くてもよかったんじゃないか。


No.125 7点 暗黒館の殺人
綾辻行人
(2011/03/19 02:34登録)
シリーズ六作目にして綾辻の集大成的作品。
個人的に好きな霧越邸に館シリーズと囁きシリーズが組み合わさった印象。
メインのトリックが早々にしてわかったのがとても残念だけど(とはいえ○オチは良い意味で予想外だが)、これまで見てきたからこそ面白いネタが散りばめられているのがよかった。
ダリヤの宴の部分が長かった印象だけど、他はそれなりに適切だった気がする。
なによりも中村青司の出生が知れたのがよかった。


No.124 7点 百器徒然袋 雨
京極夏彦
(2011/03/08 22:54登録)
塗仏の宴までを読んでいないと人間関係とか事件のあらましがわからないので楽しめない本である。自分は榎さんファンなのでかなり楽しめた。
榎木津が期待以上暴れ撒くってくれた事や、京極堂の普段見れない意地悪な一面が見れて満足だった。
そして関口はやっぱり必要な人間だと言う事がわかる。最後とか可愛そうだけど笑えた。
益田もいつのまにかキャラ性が強まっているのが驚き。
ギャグがメインなのでいつものようなおどろおどろしさが無いと思ったけど、最後のトリックの結果はちと暗めの結果だったかな。それでも大根を食べさせる榎木津には爆笑だったけど。


No.123 4点 塗仏の宴
京極夏彦
(2011/03/05 07:14登録)
中禅寺の憤りとか榎木津とかが色濃く見れて面白かった。
面白かったは面白かったんだけど、やっぱり人数が多い所為か長かったなぁ。
前作と前々作は長さを気にせず楽しめたのだけど今回はちょっとテンポが遅かったように思えた。
トリックやら動機もイマイチ。京極堂が憑き物を落とすときの気持ち良さが今回は無かった。
それと、どうも映像が浮かび辛かったなぁってのも。
それでも支度の妖怪談義は面白かったけど。
あとあの黒幕は必要あったのかな。続編に続くならわかるけど今回の話ではあの黒幕についての評価は保留せざるえない。(ちょっと安っぽすぎる)


No.122 6点 シャーロック・ホームズの冒険
アーサー・コナン・ドイル
(2011/03/01 18:56登録)
子供の頃によく読んだシャーロックホームズ。久しぶりに読んで見たらとにかく懐かしかった。
ミステリの入門としてはぜひ読んでほしい作品である。
この中でもやっぱり印象深いのが赤毛連盟だろうか。他はちょっと首を傾げる所もあるけどこの作品の完成度は随一だった。


No.121 8点 絡新婦の理
京極夏彦
(2011/02/27 18:21登録)
京極堂シリーズの主要キャラが集まっているのもあるけど、話し的にも集大成と言えるだろうか。
鉄鼠よりも無駄が無く展開もよかったのですらすらと読めた。今までよりも話しに引き込む力が強くなっている。純粋に完成度が高い作品に思えた。
日本妖怪だけでなく基督の知識までもあるとは思わなかったので驚き。
探偵榎木津のキャラも相変わらずいい、彼が出るだけで世界がまた変わる。
他のキャラもそれぞれの意思でそれぞれの物語を紡ぐので飽きがこない。
理論を積み上げないでただオチを言われたらご都合な感じはしたかもしれないけど、この分量でこの展開なら満足。
ただし碧の結末だけは逃がさない可能性の方が強いので、これだけは話を進めるために都合を合わせた感が出ちゃったのでそれだけが本当に残念。。
しかし関口先生出番ないと思っただけに最後の最後に出てきて安心した。


No.120 5点 天空の蜂
東野圭吾
(2011/02/20 22:43登録)
サスペンスとしては優秀だと思うしテーマも良いし壮大。
その代わりこういうのだと如何しても一人一人の描写が薄くなってしまうのだろうか。オチがそのまんまなのは道筋がきちんとあるからいいとしても、犯人側の動機の書き込みが薄いような気がした。雑賀のキャラもいまいちわからず。東野作品にしてはキャラの心理描写が薄い。伏線もあまりないのでそこも寂しい。
悲劇をよしとしない話には好感が持てるけれども。
※今回の件で周りの反応がけっこう酷似していたので驚いたのと、他の人にも知識として知って欲しいと思ったので一点増加(とはいえ作者も勘違いしている知識がいくつかあったっぽいが)。


No.119 3点 人形はこたつで推理する
我孫子武丸
(2011/02/18 13:58登録)
キャラが変わっている設定で繰り広げられる作品。主人公の方がちょい卑屈な感じで好きになれなかった。トリックはそこそこ好き。
しっかし殺戮と同じ作者とは思えん。


No.118 4点 虐殺器官
伊藤計劃
(2011/02/18 02:03登録)
以前から気になってた小説に、これもミステリ!!!という帯の煽りが相まって衝動的に購入。
虐殺の文法とは、罪とは進化とはなんぞやを語る小説という印象。
途中まではいいんだけど(それでも繰り返しが多くて冗長的な部分もあったが)、最後ドタバタと物語を畳むような感じで不満でした。
隣人を愛する進化とか、個として集団を守る進化論とかは面白かったのに、結局主人公が罪を背負うという偽善的な安心感を得るために、みんなに罪をばら撒いただけと言うセオリー的なオチになってしまった。
この世は綺麗ごとばかりで出来ていないんだよ! ってのはもう溢れんばかりにあるからもうちょっと味がほしいところ。
虐殺の文法も予想できたので意外性が足りず。予想道理でも納得できる道筋があればいいのだけどそれも足りないように思えた。
ジョン・ポールはいいキャラしてたんですけどね。さいごあんなりあっさり主人公が仲間を殺すのはいただけ無いです。


No.117 7点 鉄鼠の檻
京極夏彦
(2011/02/16 07:10登録)
これまでのシリーズの中では一番長かったが一番無駄が少なく読みやすかった。
幻想的であった寺がどんどんと現実の世界に引き戻されていく様は圧倒されました。
山下警部補の変わりようが中でも一番面白かったかな。探偵の飄々とした姿も相変わらず。
動機に関しては1000pもの説明がなければ正直納得できなかっただろうなぁ。
しかし結局あの鈴はなんで子供のままだったんだという疑問。

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