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ミステリの祭典

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人形はこたつで推理する
人形探偵シリーズ

作家 我孫子武丸
出版日1990年08月
平均点6.37点
書評数27人

No.27 7点 まさむね
(2018/01/13 21:55登録)
 ユーモアミステリーとして極めて堅実(?)で楽しめましたね。腹話術人形「鞠小路鞠夫」が"売り"なのは言うまでもないのですが、実は「おむつ」こと、保母・妹尾睦月の存在が一番のポイントでしたね。この辺りのキャラ設定にも好感。
 どの短編も好きなタイプでしたが、ベストは「人形はテントで推理する」でしょうか。トリック、というか着目点が面白かったかな。

No.26 6点 青い車
(2016/11/23 21:55登録)
 腹話術師が人形を通して名探偵ぶりを発揮する連作。ただの奇抜なキャラクターものに終わらず、様々な切り口の事件を推理してみせる内容は意外にも骨太です。個人的ベストは『人形はテントで推理する』で、短いながらも密室殺人の新機軸と言えると思います。被害者の見た夢から事件を紐解く話もユニークです。

No.25 5点 風桜青紫
(2015/12/19 20:14登録)
トリックは『人形はテントで推理する』がよく出来ていて、あとは小粒な感じ。でも、読み心地がライトだし、謎解きもクイズをやっている感覚で挑めたから、十分に楽しめた。これを一般受けさせようと思って書いてた我孫子のセンスにはちょっと問題があるけど……。ライト調な本格ミステリといったところか。

No.24 6点 メルカトル
(2014/05/15 22:32登録)
再読です。
我孫子氏初、ユーモアミステリの連作短編集。本作はトリックうんぬんよりも、そのシチュエーションや妙な三角関係、いやむしろ四角関係か?を楽しめばいいのであって、ミステリとしての評価は若干低くならざるを得ないのが正直なところ。ところどころにアラが目立つのと、小説として地味な点が弱みだろうか。
主人公は実は腹話術師の朝永でも人形の毬夫でもなく、おむつこと妹尾睦月なのではないかと、私はひそかに思っている。睦月の朝永を思う気持ちがいじらしく、時には優しく時には叱咤激励しながら、なんとか朝永を盛り立てようとする姿は、まさに男性読者のハートを鷲掴みの感がある。
それに対して肝心の朝永はいささか頼りなく、男としての魅力に欠けているように私には思える。母性本能をくすぐるタイプなのかもしれないが、ややイラッとするシーンが多いように感じる。
よって、私が最も好きなのは最終話である。ミステリ的には全然大した出来ではないけれど、睦月の一生懸命な姿に思わず感動してしまった。つい心の中で「ガンバレ」と応援したくなってしまう。まんまと作者の思惑に嵌ってしまうこと請け合いである。
余談だが、あとがきに「深津絵里は可愛い」との記述があるが、書かれたのが24年前なのを鑑みると驚きである。子役だったのかもしれないが、深津絵里っていつから芸能界にいたんだろう、そして彼女は現在何歳なのであろうか。

No.23 6点 concon
(2012/01/30 22:40登録)
必ずしも殺人事件が起こるのがミステリーというわけではないと思うので、うさぎの話の1話目が好きです。キャラは確かに立っているのですが、人形術師がだんだんダメなキャラになっていくのが残念。ヒラメキや直感力はなくとも、もっとできる男であって欲しかった。

No.22 3点 ムラ
(2011/02/18 13:58登録)
キャラが変わっている設定で繰り広げられる作品。主人公の方がちょい卑屈な感じで好きになれなかった。トリックはそこそこ好き。
しっかし殺戮と同じ作者とは思えん。

No.21 7点 seiryuu
(2010/08/29 21:53登録)
「殺戮にいたる病」と同じ作者とは思えない・・・
私はこちらの方が好き。
キャラと雰囲気がいいよね。

No.20 4点 いけお
(2010/02/20 09:25登録)
キャラ重視な短編集、トリックもあまりよくない。

No.19 6点 CRYSTAL
(2009/12/17 23:22登録)
がっつり大長編も好きだけど、この手のさらっと読める短編もいいっすね。

「人形はテントで推理する」がやられたって感じですわ。

No.18 8点 E
(2009/06/21 20:07登録)
キャラ立ち好きな自分にとってはかなり嬉しい作品!!
軽く読めて、とっても楽しめます。
頑張れおむつ!!(笑)

No.17 6点 マニア
(2009/01/17 22:11登録)
事件はどれも小粒な短編集だったけれども、1人1人の登場人物が非常に魅力的で、読み物としてはとても楽しめた。嘉夫と睦月の関係も楽しいし、鞠男もユーモアがあっていい!
睦月は今まで読んだミステリのヒロインの中で一番好きですね(笑)

ミステリとしては全体的に大したことはないけど、個人的には「人形は劇場で推理する」の夢分析が面白かった。

しかし、速水三兄弟シリーズといい、この作者が『殺戮に至る病』と同作者というのが何とも信じられん・・・。

No.16 8点 シュウ
(2008/09/26 00:25登録)
たしかに『人形はテントで推理する』がトリックでは一番凄いと思うのですが、話としては『人形はこたつで推理する』の方が好みです。
朝永さんは話が進むにつれておむつに依存しなきゃ生きていけないっぽくなってくるし、最初の頃の子供好きな感じで頼もしそうな朝永さんの方が好きだな。
どちらかというと速水三兄弟ものよりこっちの方が好きです。

No.15 7点 白い風
(2008/07/22 23:11登録)
以前読んだ小畑健の漫画『人形草紙あやつり左近』にそっくりでした。
(作品的には我孫子さんの方が先です)
短編集なので読みやすいです。
また、おむつこと睦月との恋愛感情も楽しめました。
個人的にはこういったキャラが好きなもので。

No.14 7点 VOLKS
(2008/02/19 22:29登録)
推理もさることながら、キャラクターの魅力も大きい作品。

No.13 7点 dei
(2007/07/21 11:19登録)
読みやすい。設定も良い感じ

No.12 6点 vivi
(2007/07/20 01:01登録)
ほのぼのとした登場人物たちが生き生きと書かれています。
確かにミステリとして勝負!という作風ではないけど、
論理的推理の楽しみを気楽に得られるという点ではいいのでは?
何より、睦月のキャラクターにひきこまれました。

No.11 6点 spam-musubi
(2007/07/14 11:51登録)
内容5点、おむつ萌えで+1点。
『二重人格の腹話術師に惚れる女がいるだろうか…』という点に
引っかかりを覚えてしまいましたが、設定勝ちでしょうね、楽しめました。
続編は長編らしいので、これから読むのが楽しみです。

No.10 8点 如月雪也
(2005/06/05 08:38登録)
ミステリ初心者で軽いものが好きな人にはお奨めですよね。無難で読みやすいです。人物もなかなか魅力的。

No.9 9点 Tetchy
(2005/06/05 01:01登録)
皆さんがおっしゃられているように私も「人形はテントで推理する」がベストです。ちょっと瑕疵はありますが読後の爽快感を買います。

No.8 6点 青白い青年
(2005/05/24 18:49登録)
『人形はテントで推理する』のトリックは見事。

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