| 虫暮部さんの登録情報 | |
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| 平均点:6.20点 | 書評数:2299件 |
| No.2299 | 7点 | 水上都市の冒険 島田荘司 |
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(2026/08/12 15:08登録) これはなかなか素敵な作品集。 物凄いトリックがあるわけではない。が、“ストーリー” でも “文体” でもなく、言ってみれば “エピソードを構成する個々のパーツ” のリズムが心地良い。 御手洗くんはやはり見ているもの摑んでいることが他の人とは違うけど、その微妙なズレが生み出すグルーヴが感じられた。受け手である記述者少年の反応がまた優しく絶妙で、決して御手洗くんの独り舞台にはなっていない点も良かった。 “何を” ではなく “どのように” 書くかで生まれる価値。少年時代を舞台に据えたせいで偶然生じたのかも知れないが、島田荘司が今になってそんなものを手にしたとは吃驚&感激。 |
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| No.2298 | 7点 | 山上のフェイク 潮谷験 |
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(2026/08/12 15:07登録) 救助隊のドラマがそれ自体で充分面白い。謎が無くても楽しめるくらい。山岳の情景描写、作者は健闘している、多分。私に知識と言うかイメージ力があればもっと鮮やかに見えたんじゃないかな。 文芸研究会仲間の書き分けがもう少ししっかりしていれば良かった。結局は二者択一で決め手がアレだと言うのも、“ふーん” と思うだけでパンチに欠ける。“あっ” と思わせて欲しいよね。 |
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| No.2297 | 5点 | ルーカスのいうとおり 阿津川辰海 |
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(2026/08/12 15:07登録) 色々工夫したんだろうけれど、そこまで効果は上がっていないのでは。ルールが曖昧なので、正体が二転三転してもロジカルな面白さには繫がらないし、もう誰でもいいよって気分だ。ぬいぐるみの小ささに振り回される攻防戦は、ちょっと他では読んだことの無い場面だけに面白かった。 |
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| No.2296 | 5点 | シェアハウスの群狼 杉井光 |
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(2026/08/12 15:06登録) “一つのアイデアを軸に、能力のある作家が上手に組み立てた” と言う感じ。悪いことではないが、手慣れた筆致が鼻に付くところもある。 シェアハウスの設定はやや散漫に感じなくもない。また、犯人特定は人間関係の大きな偶然に頼っているわけで、そこは低評価。 しかし犯人が背負わされた絶望は絶望的で想像すると気が遠くなる。 更に恐ろしい点は、“全て(または一部)が犯人の妄想である” との可能性が否定出来ないこと。能力が本物だと言うことと、自白内容の真偽(意識的に嘘を吐いているのかも知れないし、妄想を本気で信じ込んでいるのかも知れない)は別問題だよね。 |
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| No.2295 | 4点 | 錬金術師の聖櫃 紺野天龍 |
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(2026/08/12 15:06登録) 今回の特殊設定は魂がどうのこうの。ならばその捻り方はこうかな? と予測が付いてしまった。と言うか類似作品を読んだことがあるし。 事件に関するその他の真相も、犯人の能力が高過ぎて興醒め。もとよりそういうファンタジー世界だってことは判っているけれど。 シリーズとしての大きな物語=世界の秘密についての進展は楽しみ。 |
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| No.2294 | 6点 | 華麗なる誘拐 西村京太郎 |
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(2026/08/04 14:03登録) まぁ色々考えさせられたことは確かだ。犯人との電話で、秘書官は生真面目過ぎる。犯人相手に言質なんて気にすること無いのに。“五百億円を振り込むので口座番号を教えて下さい” とか言ったらどうなっただろう? ワッペン買う? 自分が犯人ならどうやって売上金を受け取るか? 何百億円なんて、個人の人生では使い道が無い。途中で数億円だけ持って逃げれば逃げ切れたのでは? あんなにアッサリ犯人が割れてしまうのは如何なものか。子供の口喧嘩みたいな屁理屈でやりこめただけのような感もある。 ベースのアイデアは優れているものの、このような無差別殺人計画を小説としての面白さと説得力を保ったまま解決に導くのは難しそうだ。作者も健闘はしつつ、話を纏める為に一部妥協せざるを得なかった、と言う感じ。 |
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| No.2293 | 7点 | 消えた乗組員(クルー) 西村京太郎 |
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(2026/08/04 14:03登録) “この瞬間から、事件は、妙な方向へ曲がり出したのである。” 粗筋は読まずに読んだので、この先は本当に妙な方向、意外な展開だった。メインの謎かと思われた乗組員消失事件が背景に押しやられ、一巡してまた前面に押し出されと、この構造はなかなか巧みじゃないか。 結構な人数がサラッと死んでいる一方、事件関係者はキャラクター性に乏しく、それ故に勝手に想像する余地が意外と残されている。この点、森博嗣の一部の作品に似た手触りを覚えた。 作中ではっきり書かれていないことの補足を。犯人は船に忘れ物をした。見られてはまずいものだった。別人がそれを持ち出した。この点に於いては、偶然ながら犯人はその人に助けられたことになる。 しかしその為に更なる殺人に手を染めねばならなかった。しかも結果論としてそれは不要だった。尚且つ、“不要だった” ことは殺さなければ判断出来なかった――皮肉な因果である。 |
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| No.2292 | 6点 | 幻奇島 西村京太郎 |
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(2026/08/04 14:02登録) 島出身の女と東京で会う御都合主義的偶然は余計だろう。何か別の上手い導入部は無かったものか。 “因習の村と他所者” の設定はありきたり、だと思っていたが、最初の殺人は意外な展開でこう来たかと感心した。 ただ、こういうのって、島に本当に恐るべき秘密が隠されているのか、他所者が思い違いで独り相撲を取っているのか、何となく見当が付いてしまう(その差は程度の問題に過ぎないと言えばその通りだが)。だから、人死にが出ているにもかかわらず、語り手の迷走を上から眺める気分になってしまいサスペンスはあまり感じられなかった。 そして、大仰なラストを読むと、冒頭の “偶然” との併せ技で、神様の掌の上の運命論的ストーリーにも思えて来た。語り手は目撃者として召喚されたんだな~。 |
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| No.2291 | 6点 | 鬼女面殺人事件 西村京太郎 |
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(2026/08/04 14:02登録) 小説を読む時は “主人公には共感すべし” みたいな思い込みがあって、呑み込みづらい部分が多少あっても自分の気持の方を調整してグレー・ゾーン的に受け入れたりしてない? それがあっても、この主人公は一体何様の心算か。 見知らぬ男の一言を根拠に、伝統と信仰をぶち壊しに遥々赴く。“自分には共感出来ない思想だから” と、正義の顔でやりたい放題である。 こういうのって、島に本当に恐るべき秘密が隠されているのか、他所者が思い違いで独り相撲を取っているのか、何となく見当が付いてしまう(その差は程度の問題に過ぎないと言えばその通りだが)。だから “共同体の奥に何かがある” のは判る。 しかしそこに土足で踏み込もうとする態度は不快。“因習で泣かされる人がいても良い” とは言わないが、主人公は “自分の気持がスッキリすれば、あとは野となれ山となれ” って感じなのだ。 だから、この結末は “主人公が島に負けた” のであって、私は正直なところ痛快だったのである。 |
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| No.2290 | 6点 | 赤い帆船(クルーザー) 西村京太郎 |
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(2026/08/04 14:01登録) フィクションとしての便宜ではあろうが、被害者が有名人で、大企業も絡み、地理的なスケールも大、でありながら登場人物が少ない。容疑者をかなりザックリ限定していて、捜査陣は視野狭窄だと感じた。アリバイ・トリックには毒殺ならではの捻りがあって良し。 更に、タヒチでの二人殺しは “事のついで” っぽさが漂う。動機は逆恨みに近いのでは。こちらのトリックはかなり命懸けだが、そこまでする程に恨んでいたのか。指摘しておくと、米空軍機がボートを発見(一回目)したかどうか、犯人には確認出来ないのである。このエピソードを組み込むなら、もっと切実な動機を仕込むべきだった。 容疑者の一人は自殺。だからって疑いを解いて良いのか。 そういえば、私はあの名前、ツトム・ヤマシタかと思った……。 全体的に、事件の核心ではない周縁の部分にフワッとした欠片が幾つも浮かんでいて、物語を膨らませている。これは良し悪しで、エピソードとしては面白くても、もう少し整理した方が良かったかも。 |
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| No.2289 | 8点 | 銀河風帆走 宮西建礼 |
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(2026/07/28 13:21登録) 特に前半三編の青春科学小説の、肯定的な視線がいい感じ。「されど星は流れる」、この “されど” が共通の大きなテーマではないだろうか。 創元SF短編賞を受賞してからこの初の短編集まで十一年、と言う寡作っぷりがネック。“この内容なら執筆に時間が掛かるのも無理はない” ってタイプじゃないんだよねぇ。 |
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| No.2288 | 7点 | 最後の皇帝と謎解きを 犬丸幸平 |
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(2026/07/28 13:21登録) 時代物だけど、特殊な青春ミステリと呼んでも差し支えなさそう。権力者の “無自覚な傲慢さ” が、しかし妙に愛らしく描かれている点に注目。謎は薄味ながら、友情譚の味付けとしては寧ろちょうど良いくらい。それだけに第四章はショックだったな。 似たような名前が多くて紛らわしいのは文化的背景を有するので止むを得ないか。行き届いた時代考証を踏まえつつも、決して徒に重厚ではない筆致が心地良い。色々勉強になりました。宝貝……マジか……。 ただ、“溥儀の日記” はどうだろう、あのような “感情の答え合わせ” は無くても良い気がする。だって本編がしっかり書けているのだから。読めば判るのだから。 でも、最後の場面の為には必要かな? うーむ。 |
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| No.2287 | 7点 | 処刑館殺人事件 西式豊 |
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(2026/07/28 13:20登録) ネタバレに該当するかな。とっくに飽和しているクローズド・サークルものの限界を逆手に取ったようなアイデア。面白かったけど、うーむ。 本命被害者に比してカムフラージュの人数が多いよね。また、“目的を達する為にはこの方法しかない” わけではない。“偶然上手い状況が転がって来たから、無駄が多いことは承知の上で乗っ取った” のである。 想像を膨らませるなら、これは実行犯が主導的だったのではないか。だって負担が不公平過ぎるよ。計画者主導なら、どんな顔して “自分は一人も殺さないけど、あなたはこれだけ殺してくれ” と持ちかけたのか。実行犯だって “自分には殺せるだろう” と言う気持が無いと、こんな計画には乗らないと思う。 駐在さんが見付けた “証拠” はいいなぁ。頑張ったんだろうなぁ。 あと、最後の場面で指摘漏れ(?)がある。“告白メール” は偽物だったわけで、それに基づく “書籍化は宇宿部が本家本元” の件もまぁ無効。出版社のお偉いさんが宇宿部に殺到する理由は無くなる。“オファーを全部断った” のやりとりで、その点に言及があっても良かった。 |
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| No.2286 | 7点 | ビューティフルワースト 川瀬七緒 |
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(2026/07/28 13:20登録) 複雑に利害の絡み合った厭なチェイン・リアクション。誰が誰の金蔓になっているのか。誰が最終的に得をしたのか。ちょっと偶然が勝ち過ぎる嫌いはあるものの、下衆根性の描き方が巧みでリーダビリティがあまりにも高い。 ただ最終章。“何故このタイミングで正体を明かしたのか”、これが良く判らない。“録画でもされたら面倒だし” と本人が言っている通り、リスクばかりが大きいのでは。 |
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| No.2285 | 6点 | 花嫁と殺し屋 石持浅海 |
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(2026/07/28 13:19登録) 前巻と同じような感想しか出て来ないと言うこと自体が、このシリーズの佇まいを体現しているかのようだ。 物凄く突出した驚きの一編が含まれているわけではない。殺しの依頼に纏わる謎解きは安楽椅子探偵の趣があり、そのスタイル特有の静謐さ&説明口調が尚更全体を均質化しているかも。 一方で、一般人の殺し屋による地味な殺害シーンが結構好き。淡々とした殺人ビジネスはやはり悪趣味(褒め言葉)だよねぇ。 |
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| No.2284 | 6点 | 昨日の肉は今日の豆 皆川博子 |
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(2026/07/22 14:18登録) 『ジンタルス』からのスピンオフは本編に負けない面白さ。 表題作のような “肉体の変容” は、時々見る悪夢でリアルにイメージ出来てしまいとても怖い。痛みを伴わないのが却って不気味。首筋がぞわぞわする。 この人の幻想系短編は謎めいた場面を切り取ったようなものが多いけど、私は「『希望』」のようにオチ(っぽいもの)がある方がいいな。詩や俳句は良く判らん。 |
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| No.2283 | 8点 | 風配図 皆川博子 |
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(2026/07/22 14:18登録) 少女が女商人として成長する話。奴隷が割とまっとうな主人の下で鋭い観察眼を磨く話。キリスト教の抑圧が大きな時代のシスターフッドの話。利害が入り組んだ公国の権力争いの話。 どれもちょっとそういう要素はあるが、総体としてはどれでもなく、じゃあ何の話だったんだろう。 彼等の “自由意志” の形が現代人と違うのだな、とは思う。記述形式の混乱はそれを反映させているのかも。 ところで、翻って自分の自由意志だって何かに鋳られてはいないとは言えない。登場人物達の共感出来ない論理は、実は歪んだ鏡に映った私自身である。 その鏡を見ることこそ、歴史小説の意義なのかもしれないが、しかし他の作家の歴史ものでこうまでの面白さを感じることはあまり無く、やはり何かセンスがフィットするところがあるのだろう。時代考証の上でしっかり書き込んでいるのに、歴史小説に感じがちな重厚さと言う名の鈍重さが皆無なのが素晴らしい。 |
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| No.2282 | 7点 | ゆめこ縮緬 皆川博子 |
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(2026/07/22 14:17登録) '90年代後半に雑誌掲載された幻想短編を集めたもの。ではあるが幻想色はあまり強くない。一時代前の浪漫主義文芸のように湿度の高い視点で流麗かつ濃密に生活が記され、忘れた頃にここぞと言う一点に幻想の楔が打たれる。すると世界がそこで折り畳まれてしまうのだ。 “あっ、そういう話になるのか” と狐につままれた気分の繰り返し。 |
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| No.2281 | 7点 | 忠臣蔵殺人事件 皆川博子 |
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(2026/07/22 14:17登録) 実は私、忠臣蔵って殆ど知らない。何しろ吉良上野介と小栗上野介を混同していたくらいだ。“忠臣蔵の裏側、華やかな仇討ちのかげに埋もれた部分” と言われても、表側を知らないのでピンと来ない。 歴史ミステリではなく、そのへんは装飾に留まっているのが幸いであった。時代がかった浪漫(?)である “仇討ち” が、欲得ずくの法律問題に反転したのは衝撃。探偵役の記者が結構私情に駆られているのに苦笑。 “錯乱して自殺” と言うのはどうなんだろうなぁ。説得力としては五分五分だけど、事件の中にそのピースを混ぜるのが面白さに貢献しているとは思えないのである。 |
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| No.2280 | 7点 | 薔薇の血を流して 皆川博子 |
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(2026/07/22 14:16登録) 中編三編収録。いずれも少々剣呑な旅情小説で、人物描写の確かさが光る。異国の日本人の愛と哀しみのタペストリー。に気を取られていると、意外なところに捻りがあってミステリに変貌する。 |
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