home

ミステリの祭典

login
だから捨ててと言ったのに
講談社 編

作家 アンソロジー(出版社編)
出版日2025年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2025/06/07 22:26登録)
こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。

早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
Amazon内容紹介より。

最初の一行は飽くまで書き出しであり、それをテーマにした作品は多くなく、ストーリーがどう転ぶかは書き手次第です。強く印象に残るものはあまりありません。最後の作者のプロフィールを読むとほとんどがメフィスト賞受賞作家でした。そんな事は考えるまでもない事ですが、だからイマイチ面白くなかったのかと納得しました。別に皮肉で言っている訳ではありません、まあ偶々だと思いますけどね。しかし他の黒猫?シリーズのアンソロジーと比較すると多少レベルが低いと言わざるを得ません。

まずまずだったのは麻耶雄嵩の『探偵ですから』、荒木あかねの『重政の電池』、にゃるらの『ネオ写経』の三作。いずれもメフィスト賞作家じゃないじゃん。メフィスト賞に肯定的な私ですが、何だか鼻白む思いです。もう少し本気を出して頂きたいですね。

1レコード表示中です 書評