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ミステリの祭典

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顔師・連太郎と五つの謎

作家 皆川博子
出版日1989年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 虫暮部
(2025/09/18 13:45登録)
 犯人サイドの濃厚な物語が事件の表面にはなかなか滲み出て来ないし、短編だから改めてじっくり語るスペースも無い。各編の末尾に折り畳んで無理矢理詰め込んだみたいでもどかしい。中では「ブランデーは血の香り」が比較的上手く配分出来ていると思う。
 「消えた村雨」の犯人は、そもそも疑われるようなポジションではないのに、トリックを弄したせいで目立ってしまったんじゃない?

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