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ミステリの祭典

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本格ミステリ’10
乾くるみ・谷原秋桜子・横井司ほか

作家 アンソロジー(出版社編)
出版日1998年03月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2025/09/26 11:21登録)
 山田正紀「札幌ジンギスカンの謎」。幾つかの捻りは相応のものなんだろうけど、泡坂妻夫の、そして白井智之の類似作を読んだことがあって、イマイチ驚けなかった。風水火那子と往年の名探偵・進藤正子が組んだこのシリーズ、もう一編が『名探偵に訊け』にも収録されていて→

 それ以外の小説は全て各作家名義の短編集に収録済みなので、今となってはほぼ山田正紀の愛読者にとっての存在意義しか残っていない。
 いや、でも、法月綸太郎「サソリの紅い心臓」、小川一水「星風よ、淀みに吹け」。アンソロジーで読むと、ロジックの立て方や文体がもうそれだけで個性だと強く感じた。成程こういう読書体験もあるんだな~。

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