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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.88点 書評数:2501件

プロフィール| 書評

No.701 6点 夏期限定トロピカルパフェ事件
米澤穂信
(2010/07/11 22:53登録)
高校生・小鳩&小佐内さんの小市民シリーズ第2弾。
二人の信念「探偵好き」と「復讐好き」からの脱却というテーマが、物語の仕掛けにきっちり結びついている点で、前作より出来がいいように思います。


No.700 5点 春期限定いちごタルト事件
米澤穂信
(2010/07/11 22:52登録)
日常の謎系のミステリとしては普通ですが、主人公の男女高校生の関係がユニーク。
ともに15歳にして、過去の自分と決別するため小市民に徹するのを信条としながら、結局そうはならない。同じ学園ミステリの古典部シリーズの主人公と底流で通じるものがあるように思います。


No.699 7点 さよなら妖精
米澤穂信
(2010/07/11 01:29登録)
ミステリとして読むとちょっと物足りない。
しかし、青春小説としては心に残る物語でした。初読の時には分かりずらい言葉の綾が、結末を知った後に再読してみると、きっちり響いてくるような。


No.698 6点 ふたりの距離の概算
米澤穂信
(2010/07/11 01:06登録)
学園ミステリ、古典部シリーズの第5弾。
校内マラソンを走りながらの謎解きという趣向。
探偵役ホータローが過去の事象を回想するパートは、それぞれ小ネタを配し連作ミステリの趣もありますが、同時にいろいろ伏線を張ったパートでもあります。主題は大したことない日常の謎ですが、推理部分は結構楽しめました。


No.697 5点 遠まわりする雛
米澤穂信
(2010/07/11 00:57登録)
学園ミステリ、古典部シリーズの短編集。
ミステリの趣向的には弱いですが、シリーズ愛読者には楽しめると思います。


No.696 5点 クドリャフカの順番
米澤穂信
(2010/07/11 00:54登録)
いよいよ「カンヤ祭」が舞台と言うことで、シリーズも気合が入って単行本に。しかし、ラノベは文庫で読むのが適している。
古典部4人組がそれぞれの視点で語るという構成で、キャラクター小説の趣が顕著になった気がします。


No.695 6点 愚者のエンドロール
米澤穂信
(2010/07/11 00:46登録)
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」がモットーの高校生・折木奉太郎シリーズの第2弾。
ミステリ部分の謎はそこそこ。それより千反田えるの謎の部分が、小父さんには気になる(笑)。


No.694 6点 氷菓
米澤穂信
(2010/07/11 00:38登録)
斜に構えた消極(草食?)系男子や知的好奇心溢れる不思議系少女ら4人組の学園ミステリ第1弾。
ラノベとはいえ、中心となる謎が33年前となると小父さんも無関心でいられませんでした(笑)。


No.693 5点 忍者月影抄
山田風太郎
(2010/07/10 23:53登録)
八代将軍・吉宗VS尾張藩主・宗春という対立の図式を伊賀忍者VS甲賀忍者という構図に移した忍法戦。
比較的初期の作品で、忍法のアイデアに工夫がみられ標準作だと思います。
対立の裏にある有名な事件が、最後に浮かび上がらせるプロットが秀逸です。


No.692 5点 忍法封印いま破る
山田風太郎
(2010/07/10 23:53登録)
「銀河忍法帖」に続き大久保長安が重要な役割を果たします。主人公は長安の末子・おげ丸で、ある理由により忍法を封印して旧知の伊賀忍者5人と戦うはめになるというストーリー。
強力な存在である怪物・長安の子供ゆえの主人公の運命・・・この物語も余韻の残る哀切な終幕が待っていました。


No.691 5点 銀河忍法帖
山田風太郎
(2010/07/10 23:17登録)
佐渡金山を舞台に大久保長安と謎の男・六文銭の鉄との暗闘を描いています。
長安の脇を固める5人の妾や伊賀忍者たちの繰りだす武器や忍法はちょっと初期作を彷彿させ面白い。主人公の末路も従来作に通じるものがあります。


No.690 5点 海鳴り忍法帖
山田風太郎
(2010/07/10 23:17登録)
室町末期の商業都市・堺を舞台にした後期の忍法帖。
多数の根来僧を率いる松永弾正に挑む、将軍配下の厨子丸という人物を主人公にしています。
本筋に入る前の物語がちょっと冗長で、忍法合戦ならぬ銃火器が出てくるなど、違和感のある忍法帖でした。


No.689 4点 自来也忍法帖
山田風太郎
(2010/07/10 23:16登録)
覆面の謎の忍者・自来也が、お家騒動に揺れる藤堂家を助けるというストーリー。
まさに、よくあるヒーローによる勧善懲悪もので、山風らしい突飛なアイデアが見当たらない凡作だと思います。


No.688 6点 信玄忍法帖
山田風太郎
(2010/07/10 23:16登録)
武田信玄死亡の情報を巡る忍法戦。
影武者とともに真田忍者・猿飛&霧隠らと、家康の命を受けた服部半蔵配下の伊賀忍者の諜報合戦が主体で、奇天烈な忍法は控えめになっている分、正統派の忍者小説といえます。
オーソドックス過ぎて物足りない感じを受けますが、忍法帖の入門書にはいいかもしれません。


No.687 5点 飛騨忍法帖
山田風太郎
(2010/07/10 23:16登録)
なんと勝海舟、坂本竜馬、近藤勇らが躍動する明治維新直前を時代背景にした忍法帖です。(別題は「飛騨忍法帖」)
飛騨忍者・丞馬の視点で幕末動乱を語りながら、不器用で時代にとり残される男の残酷な運命を描いています。
このテーマは明治ものなど他の作品でも書かれていて、作者の強い拘りを感じます。


No.686 8点 警視庁草紙
山田風太郎
(2010/07/10 18:09登録)
警視庁創設まもない明治初期を舞台に、新警察体制相手に挑戦する面々を描いたコンゲーム風連作時代小説。
元南町奉行所の面々が川路大警視をはじめとする新体制側をおちょくる数々の策略が痛快です。
当時の有名政治家や文豪が思わぬところに顔を出す読者サービスも満点で、時代の雰囲気が実によく出ていると思いました。
新体制VS旧体制という構図の行く末は予測がつくものの、非常に余韻の残る終り方です。


No.685 7点 妖説太閤記
山田風太郎
(2010/07/10 18:09登録)
アンチ・英雄譚の傑作です。
豊臣秀吉を扱った歴史小説は多々あり手垢のついた題材といえますが、異常な征服欲の源が、若い時に見染めた信長の妹・お市の方への恋慕だったという基本アイデアのみで、極悪人・秀吉の人物造形を書き変えています。
本能寺の変をはじめとする数々の裏エピソードは、おもわず惹き込まれる迫真性に満ちていました。


No.684 7点 叛旗兵
山田風太郎
(2010/07/10 18:09登録)
関ヶ原で敗れた上杉家の堅臣・直江兼続と前田慶次郎以下直江四天王の権謀術中を描いた謀略時代もの、大河ドラマ「天地人」より断然面白かった。
忍法帖ものの様なテイストの破天荒さに加えて、実在の有名人が多数登場し史実の隙間を突く歴史ものの楽しさを味わう事が出来ます。さらに、最後にある仕掛けを施すなど謀略ものとしても一級品だと思います。


No.683 8点 太陽黒点
山田風太郎
(2010/07/09 00:26登録)
現代(と言っても昭和40年前後)を時代背景にしたミステリとしては山田風太郎の最後期の作品です。
章題が、第1章「死刑執行1年前」から始まってカウントダウンしていきますが、語られていく内容は章題とは無関係と思われるような、清貧な勤労大学生の男女の”青春の蹉跌”といったような物語。
その文芸小説の様相が、最終章で一挙に崩れさる仕掛けは山風お得意の構図な訳ですが、なかなか衝撃的でした。まさか序盤に語られる日露戦争のビスマルク宰相の陰謀が、真相に直結するとは思いませんでした。
「真犯人」の動機が特異で現在ではピンとこないかもしれませんが、著者のエッセイなどを読んでいれば納得できるものです。
なお、廣済堂文庫の帯と裏表紙の紹介文は完全なネタバレをしているので注意が必要です。


No.682 6点 忍法八犬伝
山田風太郎
(2010/07/08 18:45登録)
馬琴の「南総里見八犬伝」を下敷きにした、その何代か後の里見家の同様のお家騒動。
家宝の八つの珠「忠・孝・悌・仁・義・礼・智・信」が、くノ一忍者によって偽物にすり替えられるが、偽珠の文字が「淫・戯・乱・盗・狂・惑・悦・弄」というのが笑える。
八犬伝の世界を巧く忍法帖にアレンジしているのはさすがです。

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