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ミステリの祭典

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警官倶楽部

作家 大倉崇裕
出版日2007年02月
平均点5.25点
書評数4人

No.4 4点 猫サーカス
(2020/11/13 18:01登録)
警察オタクをめぐる犯罪エンターテインメント。全くの素人連中でありながら、主人公たちは制服警官の格好をしたり、警察に関する専門的な知識を生かしたりして、カルト教団の現金運搬車を襲撃し、借金の取り立てやと戦い、謎めいた誘拐騒動に立ち向かっていく。問答無用で次から次へと奇妙な事件が展開するばかりか、制服や警察手帳はもちろんのこと、盗聴、尾行、逮捕術などのテクニックから、果ては改造パトカーまで「超」のつく警察マニアならではのアイテムや特技が持ち出されていく。話はかなり乱暴に進行していくし、主人公をはじめとするキャラクターの個性や魅力がやや乏しく感じられるものの、何よりもその粗っぽさを凌駕する警察オタクぶりが読みどころ。細かいことを抜きにして、一気に読んで楽しむべき娯楽作品である。

No.3 8点 ウィン
(2010/09/25 12:24登録)
素晴らしい。
期待を遥かに上回る出来だ。
何よりも、大倉崇裕のマニアっぷりが存分に発揮されているのがいい。
そして、それだけで終わらず、ちゃんと全体で一つの物語としてまとまっている。
所々に出てくる最近の警察情報も面白い。
ゴキブリホイホイで死んでいるゴキブリの状態で色々なことが分かったり、靴のサイズだけで身長が推定できたり。
最近の警察は進んでるなあ。
とにかく、面白いの一言に尽きる。

No.2 3点 kanamori
(2010/07/03 16:01登録)
「無法地帯」と同系統のオタク・コレクターたちのドタバタ騒動記。
警官マニアの生態に興味が湧かなかった。

No.1 6点 江守森江
(2009/05/22 15:57登録)
作者のオタク趣味がそのままアクション小説になった感じ。
ミステリー要素もあるが一般人向けではない。
別作品の主役キャラも登場し良い味を醸し出している。

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