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ミステリの祭典

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おさがしの本は

作家 門井慶喜
出版日2009年07月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 5点 猫サーカス
(2018/07/23 15:15登録)
市立図書館の調査相談課に勤務する和久山隆彦が語り手の探書ミステリ連作集。不確かな情報や曖昧な記憶を手掛かりに、目当ての本を見事に探し当てるという探偵小説としての面白さに不足は無い。意外な盲点を突いているのに加えて、連作集としての展開が起伏に富んでいる。図書館の現状を愚痴まじりでぼやいていたかと思えば、図書館そのものの意義を真摯に訴える主人公の姿から目を離せなくなる。とくに活字や書物なしでは生きていけない読者ならば、きっと満足するでしょう。

No.2 5点 kanamori
(2010/07/02 05:02登録)
図書館の司書を主人公にした連作ミステリ。
本探しテーマで森谷明子の「れんげ野原」と設定が被るが、本に関しての蘊蓄は、本書のほうがディープですね。
とくに、「林森太郎」の件はちょっと虚をつかれるというか、作者の博識ぶりにあきれました。

No.1 6点 江守森江
(2009/09/27 23:04登録)
図書館の調査相談員を主役にした連作短編集。
図書館職員の日常業務的「本捜し」をミステリとして、図書館存続問題をロジカル・サスペンスとして平行して描いた作品。
本好きの理屈っぽさが嫌いでなければ非常に楽しく読める。
「本捜し」で扱われる作品に馴染みの無い作品が多いのがやや難点。
図書館ヘビーユーザーの自分には結構切実だった。
ハッピーエンドな結末で読後感も良い。
主人公をそのままに移動先での続編でも書いてほしい。

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