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ミステリの祭典

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天才までの距離
美術探偵・神永美有シリーズ

作家 門井慶喜
出版日2009年12月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 4点 abc1
(2015/07/21 02:45登録)
うーん、評価しづらい作品。
洗練された薀蓄の披瀝に対して、雑なストーリー。
日本と中国がどっちが属国かなんて、一枚の絵で決められても困るよ。
各篇、早々に神永が「甘い……」と言うものだから、
真贋を巡るサスペンスは皆無。
さらに神永は無謬の存在らしいから、
たとえ偽物でも違った意味での価値があるというパターンの繰り返しで飽きてしまった。

No.2 7点 kanamori
(2010/07/02 05:01登録)
美術探偵・神永美有シリーズの第2短編集。
前作よりミステリ度がパワーアップしている気がします。
美術品の真贋が予想外のアプローチで判明する様は、本格ミステリの<論理のアクロバット>を読まされたのと同じ感覚でした。
脇役で登場する女学生イヴォンヌがいい味出しています。

No.1 8点 江守森江
(2010/01/30 02:04登録)
この本を読みながら、神永はぽつりと、たしかにこうつぶやいた「・・・・・甘い」・・・・・こんな書き出しで書評したくなる作品。
美術品の真贋を舌で見分ける(ある種の超能力設定)天才美術探偵・神永美有を主役にした連作短編集の第二弾。
やや尻すぼみ的(その為に満点にしなかった)で一冊で終了を思わせるラストから、期待しながらも続編は無いと思っていた(私が知らなかっただけでオール讀物にポツリと掲載されていた)
先ずは、表題作で前作でのラストで生じた物理的&心理的二つの距離を逆手に取る形で新たなシリーズ展開をしてみせた作者に脱帽し、賞賛を贈る。
更に、今作では全編に渡り熟成された展開の妙とさり気なくも卓越した技巧が味わえる。
細かな内容に触れずに「是非とも読んで下さい!!」と手放しで賞賛し満点(8点)を献上する。
この先どこまで洗練されるか期待感も大きく、シリーズ継続も決定的で嬉しい。
日常の謎系列作品の頂点に到達しうるシリーズではないだろうか!!
※余談
出版社が文藝春秋な点からも、次期の直木賞候補に挙がるのではないだろうか?(私的に直木賞の選考に対する踏み絵になる作品だと考えている)
※余談の追記(7月2日)
残念だが、直木賞候補に挙がらなかった(直木賞と嗜好が相容れない事がハッキリした)

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