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ミステリの祭典

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メルカトルさんの登録情報
平均点:6.04点 書評数:1835件

プロフィール| 書評

No.635 6点 どんでん返し
笹沢左保
(2016/03/02 21:54登録)
全体的に小粒な印象。異色な感は強いが、タイトル通りのどんでん返しを期待すると裏切られる。かなり緩めの切り返しといった感じで、エッジの効いた反転とはならなかったのは少々残念。
だが、それぞれがどことなく小粋な雰囲気を醸し出しており、会話だけで成り立っているとは思えないような、ストーリー性の豊かさを感じる。
個人的にベストは『皮肉紳士』で、ダイイングメッセージを学術的に幾種もの解釈を披露しており、興味深く読めた。


No.634 5点 コロシアム
土橋真二郎
(2016/02/25 23:13登録)
『バトルロワイアル』の亜流のようなものかと思ったら、一味違う面白さを見せてくれた。とは言え、たたき台にしていることは確かだろう。
「コロシアム」ではある高校の女子生徒のみ、各クラスから一名が選ばれ、計30人に拳銃と殺傷能力のあるナイフが与えられる。そして殺し合うことを強要されるのだが、ある方法によりクラスメートと連絡を取り合うことができることが分かり、各クラスでは選ばれた女子生徒を援護するのだが・・・
中盤までは迫力不足とういか、緊迫感や臨場感が物足りなかったが、最終章のデスゲームで俄然盛り上がりを見せる。そしてラストでは意外な事実が発覚し、次巻以降に期待を持たせるような憎い結末を迎える。
まだ始まったばかりの印象だが、やはり3巻まで読まなければ収まりがつかないように上手く作られていると、妙に感心させられた。


No.633 5点 両性具有迷宮
西澤保彦
(2016/02/22 22:20登録)
半分以上が官能小説風で、しかも設定が荒唐無稽、一風変わったものが多い氏の作品の中でも特に異色な作風ではないだろうか。
ミステリとしての主題はホワイダニットだと思うけれど、その部分がやや曖昧な印象を受けた。なぜ首を絞めた後に、ナイフで滅多刺しにしたのか辺りの疑問点も、謎として残されたままだし。
あからさまな性描写に加えて、牧野修氏や柴田よしき氏、倉阪鬼一郎氏らを実名で登場させるなど、サービス精神に溢れた小説であるのは間違いない。しかし、良識派の読者は眉をひそめること請け合いである。


No.632 5点 ブラインド探偵(アイ)
米田京
(2016/02/17 22:06登録)
糖尿病により両目を失明し、全盲となった作者による連作短編集。
主人公の勇は事故で失った視覚を嗅覚や聴覚で補い、ヘルパーの弘子と二人三脚で様々な事件を解決に導く。
本書は視覚障害者の勇の生活ぶりや、障害ゆえの苦労がよく伝わってきて勉強にもなる。その意味では大変な良作だと思うし、健常者では書けない心理状態の描写なども見どころとなっている。
しかし、ミステリとしてはやはり弱いと言わざるを得ない。謎もトリックも単純なものだし、捻りも効いていない。ご自身はあとがきで「読者に損はさせない」と豪語しておられるが、そこまでの高評価は個人的にはできない。


No.631 5点 ウェディング・ドレス
黒田研二
(2016/02/08 22:09登録)
一生懸命書いているのがよく伝わってくるし、文章も下手ではないと思う。ただいかんせん面白みに欠ける気がする。その割にのめり込めるのは、「僕」のパートと「私」のパートが読み進むにつれて齟齬を生じてくるためだろう。その据わりの悪さは何が原因なのか気になって、自然に読むスピードが速くなってしまう。つまり、作者の思うつぼってことだろう。
メイントリックに関しては、発想は大変ユニークで面白いが現実味は薄い。映像として浮かんでくるのを想像するに、どう考えても不自然さが拭えないと思うが。
全体として決して悪くはないけれど、いろんな要素を詰め込み過ぎて焦点がぼやけてしまっている気がしてならない。メフィスト賞受賞作として相応しいのかと問われれば、まあ何とも微妙なところ。


No.630 5点 グランドマンション
折原一
(2016/02/04 20:06登録)
久しぶりに折原氏を読んだが、相変わらず安定した低空飛行ぶりに安心した。
昨今の溢れかえるような叙述トリックに慣れた体質には、いささか刺激が弱すぎたようだ。アッと驚くような目新しさもなければ、裏技的な技巧も感じられない。悪く言えば使い古された叙述ものを総ざらいしたような印象で、世界が反転するような鮮やかさには程遠い。
自他ともに認めるボンクラ(クソ読者)の私には、入り乱れる人間関係や前後する時系列がやや煩雑であったことを認めなければならない。それもグランドマンション1号館という限られた舞台の中での群像劇なので、多分に窮屈な感が否めない。
それでも、単行本刊行の際に新たに加筆された『リセット』と『エピローグ』で、それまでの事件をサラリと振り返りながら読者の頭脳を整理させて、すべての短編を上手く繋げようとする努力は涙ぐましいものがあると思う(ちょっと大袈裟)。


No.629 6点 桐島教授の研究報告書
喜多喜久
(2016/01/30 20:03登録)
序盤は主人公の一人、芝村の理系大学の学生生活が面白おかしく描かれており、楽しく読むことができた。中盤はそれほど強烈な謎が出現するわけでもなく、やや中だるみの感があるが、理系出身の方にとっては興味深く読めるのではないだろうか。私は文系なので、やや専門用語などについていけない部分があり、少々退屈な思いを強いられた。
だが、それも謎解きの段階に入って格段にミステリらしさを発揮し始めるので、佳境になるほどヒートアップする。そして意外な犯人像や、意表を突く動機には驚かされるばかりである。
全般としては、氏の得意分野である化学、薬学をうまく生かして物語を紡いでおり、特徴がよく表れていると思う。芝村の恋愛感情なども絡めながら、エンターテインメント性も十分認められる気がする。


No.628 6点 鵺の鳴く夜が明けるまで
door
(2016/01/27 19:55登録)
ライトな文体に載って次々に登場する女子高生たち。そこにテンポよく殺人事件が絡み、さらには一風変わった名探偵が現れる。イラスト入りなのでイメージも湧きやすく、登場人物の色分けもしっかり頭の中で整理できる。
しかし、それでいて芯は本格ミステリの精神に貫かれており、軽いだけではないところを見せつける。今時珍しいオーソドックスなタイプの推理小説だと思う。表紙の柔らかな印象で先入観を抱いていると、意外なほどの正統さに戸惑いを覚えるかもしれない。
メイントリックに関しては、確かに解決編に示されているように数々の伏線がきっちり回収されている。特にあるシーンでは大いに違和感を覚えた。だが、過去の例に漏れず、いかんせんアンフェアぎりぎりといった感は否めず、真犯人を指摘されてもなるほどとしか言いようがなかった。
なお、事件の後日談が本編終了後に添付されていたり、二度のあとがきが書かれていたりと、まさに至れり尽くせりの一冊ではある。

2019年5月22日追記

上で人並由真さんが書かれていますが、私の前にBLOWさんが書評されていました。しかし、3月くらいだと思いますが、ご自身のレビューを全部削除し本サイトを去られました。また復活していただきたいですが、全削除となると余程の覚悟を持ってのことと思われますので、難しいかもしれません。一体何があったのでしょうか、全く想像もつきません。ただ今は待つしかありません。


No.627 4点 僕は君を殺せない
長谷川夕
(2016/01/23 23:40登録)
表題作の中編と2短編の作品集。
表題作は帯に新感覚ミステリー、二度読み必死とか謳っているが大袈裟。あえて表現すれば粗削り過ぎる。「ぼく」と「俺」の二つのパートから構成されており、最初は全く別の話が次第に繋がっていくという、既視感アリアリのストーリーとプロット。しかも、描写がいい加減な部分が多く、丁寧さや読者に対する思いやりに欠ける気が大いにする。特にサプライズもなければ新味もない、乱暴さだけが目立つ凡作。
『Aさん』はホラー風味の、やや不気味な小説だが、結局意味不明な終わり方でなんだろう?という読後感しか残らない。
最終話の『春の遺書』は最もよくできた作品。自殺した大叔父の胃の中から発見された紙片はいったい何だったのか、という主題を元に若葉が最後に見たものは?ちょっぴり切なさの残る文芸作品である。


No.626 5点 女王はかえらない
降田天
(2016/01/21 21:53登録)
トリックに関しては第二章の序盤でおおよそ想像がつく。だから最終章で二転三転しても特別驚かないし、上手く読者に驚愕を与えることに成功しているとは言い難い。第二章があまりに違和感があり過ぎて、もっとうまく騙してくれよと心中叫びたくなるのは私だけであるまい。
ただ、小学生女子の実態に関してはまずまずリアリティがあると思う。子供は大人が思っているより残酷なものだし、いじめとかスクールカーストを描いた作品としてはそれなりに評価できるのではないだろうか。
やや厳しいかもしれないが、このミス大賞受賞作としてそれ程突出しているとは思わないし、ミステリとしても詰めが甘いのかなという気がする。


No.625 6点 書楼弔堂 破曉
京極夏彦
(2016/01/17 22:06登録)
灯台のような三階建ての古書店、弔堂(とむらいどう)。目立つのになぜか風景に馴染んで認識しづらいのが特徴である。
時代は明治初期、幕末から明治にかけて活躍した著名人が今日も弔堂を訪れる。そして元僧侶の店の主が、「読まれぬ本を弔い、読んでくれる者の手元に届けて成仏させるが我が宿縁」などと説法の如きセリフで客を説き伏せる。それぞれの悩みを聞き、歩むべき道を示し、生きる意味を問う。
だが決して難解ではない。京極堂にどこか雰囲気が似通った、弔堂の主は本を通じて客に時に論戦を挑み、時に説法をする。ある意味では日常の謎を解くがごときシーンもあり、うっすらとではあるがミステリの要素も感じさせる。
読み終わった時、読者に何かを残す一冊だと思う。京極作品としては薄味かもしれないが、読んで損はないだろう。


No.624 5点 彼女が灰になる日まで
浦賀和宏
(2016/01/11 21:49登録)
序盤から中盤までは謎めいていてそれなりに楽しめたが、以降トーンダウンするというありがちなパターン。そしてラストはなんだかスッキリしないままフェイドアウトする感じが、らしいと言えばらしい。
しかしなあ、浦賀和宏という名前に特別ネームバリューがあるわけでもないのに、なんとなく買ってしまうのはなぜだろう。どこか惹かれるものがあるのは確かだろうが、過剰に期待させる何かを持っているのであろうか。
府中脳神経外科病院では、昏睡状態から目覚めてリハビリを終えた患者が、次々と自殺するという事件が起こる。これは単なる連鎖反応なのか、それともある霊能者の魂が乗り移るために起きるオカルト現象なのか。
この謎を追って、当事者の一人である主人公、フリーライターの桑原銀次郎は取材を始めるが・・・。
謎そのものは申し分ないと思うが、その処理の仕方がどうもうまくない感が否めない。どうにも消化不良気味な後味の悪さが残るのもいただけない。


No.623 3点 ヨハネスブルグの天使たち
宮内悠介
(2016/01/06 19:29登録)
いかにもSF描いてますと言わんばかりの無味乾燥で、ぶつ切りの箇条書きのような文体が鼻につく。シーンの切り返しが一行、或いは二、三行ごとに行われているし、色んな意味で説明不足で話についていけない。さらに、聞いたことのないカタカナ表記が横溢しすぎて、とにかく読みづらいことこの上ない。
唯一、日本製の人型ロボットが空から大量に降ってくるという、なんとも言えない不可解なシーンだけがストーリーの中で浮き上がっており、印象に残るばかりである。あとはもう正直何を書いているのやら理解不能な代物で、しかもよくよく考えてみても読み物として面白くない。
前作『盤上の夜』がかなり良かったので読んでみたのだが、何度も挫折しそうになりながら、何とか読破したのはいいが、期待外れもいいところだった。しかもまさかの直木賞候補に選ばれたというのだから、世の中解らないものである。SFっていうのはこんなにつまらないものなのか。
SFファン熱狂・・・私はがっくり肩を落とすという図式(私にはSFを読む資格すらないのか)が成立するのだ。

以上、完全にこき下ろしておりますが、あくまで個人の感想であり、作者及び作品を中傷するものではありません。


No.622 7点 便利屋サルコリ
両角長彦
(2016/01/01 22:01登録)
便利屋三人の活躍を描いたエンターテインメント小説。連作短編集+ショートショート。いかにも子供が喜びそうな内容だが、大人が読んでも痛快で面白いと思う。
便利屋と聞けば、当然日常の謎を思い浮かべる人が多いだろうが、主人公の三人は同じ探偵養成学校出身で、結構ハードなストーリーが目立つ。尚サルコリとは猿田、骨崎、リサコがその名の由来である。
全体的にやや薄っぺらい感じを受けるのだが、展開がスピーディでサクサク読めるので、作風としては今風と言えるだろう。
キャラも三人の便利屋に関しては際立っており、個性豊かな彼らの物語をぜひシリーズ化してもらいたいものである。


No.621 8点 幻の女
ウィリアム・アイリッシュ
(2015/12/28 21:56登録)
どこをどう取っても優れたサスペンス小説、だと思う。
しかし、囚われの身となったヘンダースンが、「幻の女」の特徴や言動などを一切思い出せないというのがいかにも解せない。一晩一緒に過ごした女の容姿すら忘れ去ってしまっているのはやはりどうかしている気がするが。それを除けば、隅々まで神経の行き届いた、端正な名作なのではないだろうか。
後半、世界が反転する展開はおそらく当時としては、今でもそうだが、かなりセンセーショナルなものだったと思う。
ま、いずれにしてもこれだけ平均点が高いのも頷ける傑作に違いないだろう。


No.620 6点 記憶破断者
小林泰三
(2015/12/22 19:55登録)
前向性健忘症のため数十分で記憶を失う男田村二吉が、他人の記憶を書き換えることができる能力の持ち主雲英光男と対決する心理サスペンス。
なのだが、文章が軽すぎるため読みやすいのはいいが、重厚さや緊迫感に欠けるきらいがあるのはやや残念。グロさは必要ないが、もっとこう二人の手に汗握る心理戦が展開されると私的にはさらに満足できたと思う。それでも、今までに類を見ないタイプの小説であり、二吉が一々ノートを引っ張り出して、つい一時間前の記憶をたどっていく姿や、雲英が他人に触れて言葉を発するだけでその人物の記憶が改ざんされていく様は、なかなか新鮮で面白い。
全体的に平板で盛り上がりに欠けるのはちょっとつらいが、癖のある脇役たち、特に徳さんがいい味を出している。
結末もなんだか意外性があるようでいて、すっきりしない。やや消化不良気味な終わり方であった。


No.619 6点 密室蒐集家
大山誠一郎
(2015/12/18 22:00登録)
実に端正な造りの本格ミステリ短編集。タイトルから分かるように、密室にとことんこだわっており、さらにはトリックも考え抜かれたものばかりである。
余分なエピソードや登場人物の個性などをできる限り排除し、あくまで推理小説に固執した作者の執念すら感じる作品が並んでいる。しかも、意外な犯人という点ではまさに秀逸と言える。ハウダニット、ホワイダニットにもしっかり気を配っており、どこを取っても本格の名に恥じない、密室殺人のオンパレードとなっている。
探偵の密室蒐集家は時代を隔てても全く容姿が変わらない謎の人物で、事件の概要を聞いただけで、即解決して知らぬ間に去っているという、個性も何もあったものではない。そこが逆にインパクトを与える効果をあげているように思う。


No.618 6点 瓶詰の地獄
夢野久作
(2015/12/10 21:40登録)
もっと奇天烈な世界観を味わえるのかと思っていたが、意外と普通だった。いやまあ普通と言ってもそれなりに特異な物語が並んでいるのは確か。
中でも『一足お先に』が白眉だと私は思う。片足を失った主人公だが、さほどの悲壮感が漂っていないのが逆に怖い。病院内で起こる殺人事件を巡って、夢と現実の狭間を行き交う幻想味が印象的である。私が断念した『ドグラ・マグラ』を彷彿とさせるようだが、そこまで難解ではないと思われる。
年代の割には古臭さを感じさせず、現代でも十分通用するのではないかと感じる。


No.617 5点 このミステリーがすごい! 三つの迷宮
アンソロジー(出版社編)
(2015/12/04 20:22登録)
『リケジョ探偵の謎解きラボ』 喜多喜久
『ポセイドンの罰』      中山七里
『冬、来たる』         降田天

以上の三作品からなるアンソロジー。とは言え、別にこれと言ったテーマが与えられているわけではなく、勝手気ままに書かれたミステリ。
『リケジョ』と『ポセイドン』は本格物。『冬』は何とも言い難い不思議な作品。敢えて言えば、三姉妹の母が亡くなり葬儀の日に、突然現れた一番下の弟。幼くして失踪した彼は果たして本物なのか、というのがあらすじ。正体不明の人物が登場する辺りは、横溝を彷彿とさせるが、果たしてミステリと言って良いものかどうか判断が難しい。
喜多氏がミステリとしての出来は一番だと思われる。これまでにない密室トリックは、さすが理系の作者だけのことはある。
一方中山氏は船上での殺人を描いており、被害者以外すべて動機ありの容疑者という、いかにもありがちな設定。こちらはこの作者にしては凡作ではないだろうか。


No.616 7点 ヒトでなし 金剛界の章
京極夏彦
(2015/11/29 21:45登録)
これはいったい何だろう。ミステリの要素はある、観念小説か、宗教小説、或いはクライムノベルなのか。
主人公の尾田は幼い娘を亡くし、職も追われ、家族と離れ、そしてヒトでなしになった。そんな彼に人殺しという重罪を背負った人間や、人生における大きな苦難を抱えた人間たちが、次々に接触し救われていく。というか、憑き物が落ちる如く人が変わっていく様を描いている。
文体はいかにも京極らしく、執拗でありながら理解しやすい。それでも、おそらく一般読者を意識して、読みやすく書いていると思われる。目次には一話から十一話までとの表記があるが、長編である。そして無論続編が書かれるだろう。印象としてはまだまだ序章に過ぎないと思わせるからだ。はたして彼らの今後の物語はどう変遷していくのか、新たな登場人物は現れるのか、括目して次作を待ちたいと思う。
それにしても、ラストの清々しさは何とも言えない余韻を残す。それだけでも一読の価値はあるだろう。

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