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ミステリの祭典

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江守森江さんの登録情報
平均点:5.00点 書評数:1256件

プロフィール| 書評

No.296 7点 最上階ペンタグラム
南園律
(2009/05/29 23:45登録)
この出版社らしい、作者のデビュー連作短編集。
映像化されたら楽しいだろうキャラ設定、特に探偵役が現代の怪人二十面相的産業スパイでユニーク。
ユーモラスさの中にさり気なく伏線を散りばめた本格で続編が待たれる。


No.295 6点 田舎の刑事の趣味とお仕事
滝田務雄
(2009/05/29 23:36登録)
この出版社らしい連作短編集。
タイトルからの印象より本格色が強く各話水準以上で面白い。
シリーズとして続編も期待できそう。


No.294 3点 安吾探偵控
野崎六助
(2009/05/29 23:30登録)
坂口安吾を探偵役にして本格らしい謎を設定している為、読むまでは魅力的だった。
読んでみたら古臭く平凡な作品であった。


No.293 4点 コーリング闇からの声
柳原慧
(2009/05/29 23:25登録)
最近ミステリドラマで流行りな死者の声を拾う路線の作品。
テンポよいストーリー展開で楽しく読める。
ただ動機面の怖さで読後感はイマイチ。


No.292 5点 いかさま師
柳原慧
(2009/05/29 23:17登録)
降って湧いた遺産相続を巡って起こる事件に、相続品の絵に残された謎を交差させ、本物の”いかさま師“は誰なのか?まで一気に読ませるサスペンス。
実力ある作者だが何故か埋もれているのが残念。


No.291 5点 王を探せ
鮎川哲也
(2009/05/29 10:44登録)
時刻表物以外の鮎川長編作品にはガチガチ本格のイメージがある・・・
確かに本格ではあるのだが、物凄く緩さを感じた(決して貶してはいない)むしろサラッと読め楽しい。
一番鮎川らしくない作品。


No.290 6点 夜想曲(ノクターン)
依井貴裕
(2009/05/29 08:47登録)
この作品を最後に筆を断った感のある作者。
最終的結論には辿り着けないまでも読み始めてすぐに作者の狙いが透けて見える。
そのあたりに、読者挑戦物を書く限界が垣間見えている。


No.289 5点 笑う怪獣 ミステリ劇場
西澤保彦
(2009/05/29 06:09登録)
こういうハジケた設定でミステリするのが作者の持ち味。
サラッと読めて更によし!
作者の入門編にはお薦め。


No.288 5点 腕貫探偵
西澤保彦
(2009/05/29 06:06登録)
設定自体が現実世界でミステリを書くと作家の持ち味が生きてこないのかもしれない。
水準レベルにあるがハジケていない。


No.287 6点 オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティー
(2009/05/29 05:58登録)
翻訳物アレルギーな私でも、普通に読めた記憶がある。
作者より訳者に左右されるとの思いが翻訳物にはついて回る。
原書で読む努力をしないばかりにかなり損しているのだろう。
さて、この作品は初回限定で許される反則作品だろう。
それを考えつくあたりがクリスティーの女王たる所以だが。


No.286 3点 ダリの繭
有栖川有栖
(2009/05/28 21:00登録)
このシリーズになって有栖から離れていた時、職場の同僚から「これ(文庫)要らないからやる」ともらった。
有栖がどうなったか興味があり早速読んだが、有栖離れに拍車がかかった。
以降、女王国と虹果て村の二作しか有栖の長編を読んでいない。
人が要らないからやるなんて作品にロクな物はないと未だに思っている。


No.285 4点 46番目の密室
有栖川有栖
(2009/05/28 20:51登録)
このシリーズが作家デビューなら今ほど人気を得られたか疑問だ。
そして、学生アリスシリーズ後の新シリーズとしての期待は裏切られたと感じた。
発表当時は読者挑戦物な学生アリスシリーズだけを書いてくれればいいのにと悲嘆に暮れた覚えがある。
私の思いとは裏腹にファン層が拡大したのだから作家の方が上手だったのだろう・・・。


No.284 6点 本格ミステリ・クロニクル300
事典・ガイド
(2009/05/28 07:59登録)
新本格15年間を総括した作品ガイド。
年度別・順に作品を取り上げ、更に新本格作家達のコラムもある。
限られた時代の分だけだが必読作品は網羅されていてチェックするのにも便利。
300と設定した為に無理やり掲載した感のある作品が混じっているので読者自身での選別も必要な点に不満が残る。


No.283 4点 ABC殺人事件
アガサ・クリスティー
(2009/05/28 02:23登録)
この作品の狙いは素晴らしい。
クリスティー作品は映画やドラマ(吹き替え済)で充分に楽しめるので一般的に高評価は納得。
しかし、初読の翻訳物(子供向け以外)がこの作品で、それ以降翻訳物アレルギーに見舞われた事を考えると辛い点にせざるを得ない。
私の原書で読めない語学力不足に触れるのは勘弁。


No.282 5点 北村薫の本格ミステリ・ライブラリー
アンソロジー(国内編集者)
(2009/05/27 23:54登録)
埋もれた名作を紹介している点は素晴らしい。
国産ミステリ中心に読んでいる私には翻訳物の比率の高さが不満。
※注意
図書館だと小説ではなく評論に分類されてる場合あり。


No.281 5点 真夜中のタランテラ
麻見和史
(2009/05/27 23:46登録)
鮎川賞作家の二作目で今回は本格ミステリ路線。
但し、作者は義肢関連の仕事が本業らしく一般人に興味を持ってもらう事が目的らしい。
同様の目的なら海堂尊レベルで一般受けしないと厳しい。
作品は水準レベルにはある。


No.280 6点 八月の熱い雨
山之内正文
(2009/05/27 23:27登録)
便利屋を主人公にした連作青春ミステリ。
前作よりも日常よりな話になりサラッと読めた。


No.279 5点 エンドコールメッセージ
山之内正文
(2009/05/27 23:24登録)
心の闇を描いた連作青春ミステリ。
読んでいるとだんだん暗い気持ちになった。
それも作者の狙いと思うが人には薦められない。


No.278 5点 サドン・デス
高橋泰邦
(2009/05/27 23:15登録)
ゴルフミステリーの決定版的作品。
トリック自体は知れ渡っているが、手に汗握るサスペンスで一気に読ませる。
スポーツ系の読み物が好きなら是非。


No.277 5点 人形の部屋
門井慶喜
(2009/05/27 23:09登録)
前作のデキとミステリ系のレーベルに移籍したことから期待が膨らんだのだが・・・
設定が好みではなかったので辛めの評価になった。
好みの合いそうな方にはお薦めできるので取り上げてみた。

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