測量ボ-イさんの登録情報 | |
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平均点:6.25点 | 書評数:631件 |
No.391 | 6点 | 孤独な殺人者 土屋隆夫 |
(2014/05/02 20:39登録) 氏の短編集ははじめて読みましたが、イメ-ジ的 には鮎川氏の短編にやや似たところがありますね。 (特に最後の「肌の告白」のオチはまさに鮎川?) 内容的にはまずまずの部類です。 |
No.390 | 6点 | 小樽発15時23分の死者 津村秀介 |
(2014/04/19 14:14登録) おおっ、これはまるで平成版「黒いトランク」ですね。 いや、これはトランクではなくス-ツケ-スですが。 出来栄えはさすがに本家には及びませんが、これはこれで 楽しめました。 |
No.389 | 8点 | 暗闇へのワルツ ウィリアム・アイリッシュ |
(2014/04/12 09:40登録) これは悲しいお話しですね。 悪女として描かれているボニ-は、僕の求める女性像とは だいぶ異なるので、いわゆる感情移入はできませんが、そ れでも読ませてしまうのはアイリッシュ筆力でしょう。 そんなに有名な作品でないかも知れませんが、某著名評論 家はアイリッシュのベスト作品にこれを挙げています。 |
No.388 | 5点 | 真夜中の探偵 有栖川有栖 |
(2014/04/02 19:05登録) もう一つ話しに入っていきにくく、読後の印象が薄い作品。 トリックはユニ-クですが、現場の状況に図を全くいれて いないので推理はやりにくかったです。 |
No.387 | 4点 | 竹久夢二 殺人の記 西村京太郎 |
(2014/03/19 19:20登録) 氏の作品を読むのは本当に久しぶりです。 比較的最近の作品ですが、作風はまあ相変わらずですね。 ラストもあまり好みの感じではないので、評価は辛口で。 |
No.386 | 6点 | この町の誰かが ヒラリー・ウォー |
(2014/03/16 18:01登録) 代表作「失踪当時の・・・」もそうですが、妙なリアル感が ありましたね。 訳文も会話文が多いせいか読みやすかったです。 正直犯人は関係者の誰でもいいような話しですが、事件の背景 に社会の歪みがさりげなく書かれていて、ちょっと社会派っぽ い?アメリカで「社会派推理」というカテゴリが存在するのか な。そんな感想です。 |
No.385 | 7点 | 黒い天使 コーネル・ウールリッチ |
(2014/02/28 20:15登録) ウ-ルリッチ名義の作品は初めて読みましたが、この作品も アイリッシュ節は全開です。サスペンス性は秀逸ですね。 確かに展開が御都合主義などツッコミどころはありますが、 この作家にそういう目線は要らないでしょう。 というか、そういうところが気になる方は、ウ-ルリッチ (アイリッシュ)は不向きなんでしょうね。 ウ-ルリッチ名義の他の作品もまた読んでみましょう。 |
No.384 | 7点 | 写楽 閉じた国の幻 島田荘司 |
(2014/02/09 18:23登録) これは純粋に面白かったです。 写楽探しの説はいろいろありますが、この○○○説は僕の知る ところでは初めてです。 これが本当なら、歴史のロマンを感じるところです。 問題点は、やはり話しが冗長すぎるところでしょう。特に最初 の100頁は10~20頁くらいにできるのでは?回転扉の話しは いらないと思いますけどね。 |
No.383 | 7点 | 『アリス・ミラー城』殺人事件 北山猛邦 |
(2014/01/26 07:43登録) なるほどのトリックですね。本格好きの方なら十分楽しめる 作品でしょう。 犯行動機がとかく批判されていますが、リアリティをあまり 重視しない人にとっては気にならないのでは。 |
No.382 | 6点 | 黙の部屋 折原一 |
(2014/01/03 18:48登録) 絵画の世界が舞台となったユニ-クなミステリ-。 題材となったこの画家の方、実在なんですね。 内容的には5点レベルかと思いますが、ユニ-クな プロットを評価して加点します。 |
No.381 | 9点 | 監獄島 加賀美雅之 |
(2013/12/27 20:12登録) いやあ、これは名作、力作です。 本格度の高い謎の設定がこれでもかとあり、その各々に 対して合理的解決がある(トリックは一部しょぼいです が)、僕と趣向の近い方なら必ずや満足してもらえる作 品でしょう。 採点は久々の10点満点といきたいところですが、真相の 一部にややアンフェア感がぬぐえないのでその分減点し ました。けれども今年読んだ作品では間違いなくNo. 1です。 |
No.380 | 6点 | 逃亡者 折原一 |
(2013/12/08 13:48登録) 「追悼者」に引き続きこの作品を読みました。 ボリュ-ムの割りに楽に読めたし、サスペンス小説としては 水準以上ですね。 不満点はラストがちょっと説明不足かな?最後の殺人の必然 性もよくわからないし・・・ と、いう訳で「追悼者」よりやや落ちで評価。 |
No.379 | 7点 | 追悼者 折原一 |
(2013/12/01 12:21登録) 読みやすく、リ-ダビリティは秀逸。 謎の提示及び解決もわかり易く、結末の意外性もあ りました。 不満点は、真犯人及び真相を明かされても何かこう、 やられた感が希薄だったんですよね。 内容的には8点あっても良いのですが、そこで1点 減点します。 |
No.378 | 6点 | 京都先斗町殺人事件 和久峻三 |
(2013/11/24 08:45登録) 法廷推理として有名な氏の作品をはじめて読みました。 謎の提示がシンプルで判りやすく、話には入りやすかったです。 謎解きはありきたりですが、本格度も意外にありました。 従い採点も甘めに。 |
No.377 | 6点 | 不思議の国のアリバイ 芦辺拓 |
(2013/11/09 11:34登録) この作者のアリバイものは初めて拝読しました。氏の中では 結構異色作かも。 肝心の評価ですが、メイントリックは鮎哲氏の某長編の亜流 ですね。顔を黒焦げにした理由は納得できましたが。 出来自体は悪くないですが、特に前半部やや読みづらく、評 価的にちょっと損している印象です。 |
No.376 | 8点 | 慟哭 貫井徳郎 |
(2013/10/19 14:53登録) まず読みやすかったですね。 メイントリックはこのサイトをご覧の方なら殆どの方が 看破できるのでしょうが、例えそれに気づいたとしても 前に読ませるリ-ダビリティが秀逸。 今年読んだ中ではNo.1の評価をしても良いと思うの で採点も甘めで。 |
No.375 | 6点 | 妃は船を沈める 有栖川有栖 |
(2013/10/12 14:46登録) 氏の作品読むのは結構久々です。 今回は中篇2作をつなげた意欲作でしょうか。 リ-ダビリティは相変わらず評価できますが。前半の話しは 真相推理の材料が少なく、満足度はもう一つ。後半の話しの 方がミステリとして評価できると思います。 |
No.374 | 7点 | 夜明けの睡魔 評論・エッセイ |
(2013/10/06 22:12登録) 海外ミステリのガイド本として有用な評論集です。 20年以上前に書かれているにもかかわらず、その古さを 感じません。 著者の瀬戸川氏はもう故人ですが、決して大勢の意見に 流れない独特の評論で良く言えばポリシ-があり、悪く 言えば独断的です。 僕自身も共感できるところとそうでない部分があります が楽しく拝読できました。 |
No.373 | 6点 | 空飛ぶ馬 北村薫 |
(2013/09/28 17:03登録) 今でこそ「日常の謎」的なコンセプトの作品も市民権を 得ていますが、その先駆的作品。 それなりに楽しめますが、ややインパクトに欠けるか。 「砂糖合戦」はなるほどのオチですね。 それにしても、皆さんの評価が1点から10点まで、見事 に異なります。読み手によって、評価が大きく分かれる のでしょうね。 |
No.372 | 5点 | 古書店アゼリアの死体 若竹七海 |
(2013/09/15 17:19登録) まあまあの作品なんですけどね、何かこうリ-ダビリティ が不足気味でしょうか。 謎の提示とその解決、伏線はひととおり揃っているのは 好感。 (余談) ロマンス小説の薀蓄は結構面白かったかな?あのヒラリ -・ウオ-が女性名義でこの手の小説を書いていたとは ビックリです。 |