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ミステリの祭典

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不思議の国のアリバイ
森江春策シリーズ

作家 芦辺拓
出版日1999年08月
平均点6.40点
書評数5人

No.5 6点 nukkam
(2016/06/19 23:51登録)
(ネタバレないです) 1999年発表の森江春策シリーズ第6作で森江のアシスタント役となる新島ともか初登場の作品でもあります。「アリバイ崩しの復権」をもくろんで書かれたためでしょうか、読みやすさを重視しているようなところがありトリック説明もわかりやすいです。またシリーズ前作の「十三番目の陪審員」(1998年)での造り込み過ぎた感のあった作品背景と比べると本書の怪獣映画製作現場や製作に携わる人々の思い入れはかなり淡白な描写です。アリバイ崩しの抱えるジレンマとして往々にして犯人が早々とわかってしまうことが多いのですが、本書は犯人探しとしても最後まで楽しめます(容疑者数が少ないので当てやすいですけど)。

No.4 6点 測量ボ-イ
(2013/11/09 11:34登録)
この作者のアリバイものは初めて拝読しました。氏の中では
結構異色作かも。
肝心の評価ですが、メイントリックは鮎哲氏の某長編の亜流
ですね。顔を黒焦げにした理由は納得できましたが。
出来自体は悪くないですが、特に前半部やや読みづらく、評
価的にちょっと損している印象です。

No.3 6点 yoneppi
(2011/08/16 20:42登録)
このシリーズを初めて読んだ。トリックも読後感も良かったが、一番印象に残ってるのが「妖星ゴラス」という現実…。

No.2 7点 シュウ
(2008/10/09 23:17登録)
アリバイ崩し系は苦手なんですが、これは楽しく読めました。映画の話より新島ともか初登場の場面の方が印象的です。
地名のトリックは作中の舞台に土地勘がない自分としてはちょっと分かりにくかったです。
オチでちょっと納得できない所もあったんですが、ハッピーエンドだしまあいいか。

No.1 7点 ギザじゅう
(2004/06/06 14:55登録)
本書で森江春策の助手(ワトスン役)として、新島ともかが初登場する。読者としては嬉しい限りである。
氏の作品の中では、『歴史街道殺人事件』に続くアリバイ物。トリックも良い意味で、歴史〜とは対照的でなかなかひねりが効いている。
怪獣映画やら探偵映画やらの薀蓄もさることながら、読感も気持ちよく、素直に楽しめた。

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