| nukkamさんの登録情報 | |
|---|---|
| 平均点:5.44点 | 書評数:2940件 |
| No.1120 | 6点 | 卒業−雪月花殺人ゲーム 東野圭吾 |
|
(2016/03/27 14:38登録) (ネタバレなしです) 1986年発表の加賀恭一郎シリーズ第1作の本格派推理小説です。後に警察官となって活躍する加賀ですが本書では大学生の設定です。青春ミステりーと宣伝されていますが会話がどこか醒めているというか他人行儀な感じがして、学生仲間同士という雰囲気ではないような気もします。とはいえリアリティーにこだわらなければ単なる謎解き小説に留まらない面白さがあります(明るく楽しいという意味ではありませんけど)。シリアスで独特の重苦しさがあるストーリーだけに、密室トリックが拍子抜けトリックだったのが何とも不思議な読後感を残しました(青春ミステリーではありませんが三好徹の「光と影」(1960年)を読んだ時の読後感に近かったです)。 |
||
| No.1119 | 4点 | 将棋殺人事件 竹本健治 |
|
(2016/03/27 14:13登録) (ネタバレなしです) 奇書として国内ミステリー史に名を残した「匣の中の失楽」(1978年)、比較的まともな本格派推理小説の「囲碁殺人事件」(1980年)を発表した作者が次にどんなミステリーを書くのか気になった読者も多かったでしょうがどうやら前衛路線を選んだようです。1981年出版の本書は、牧場智久シリーズ第2作(但し謎解き主役は前作同様須藤です)、ゲーム・ミステリ三部作の第2作、そして狂気三部作の第1作と色々な呼称が付いているようです(笑)。角川文庫版の巻末解説でも「読者を混乱の迷路に陥れようとしている」と紹介されていますが、意図的に話の筋道をねじ曲げたかのようなストーリー展開は難解極まりなく、一応最後は須藤が謎解き説明をしていますがそもそも解くべき謎が何だったのかさえ私にとってはよくわからないままに読んだので、すっきり感は得られませんでした。300ページに満たない分量だったのと、難解さのおかげで特に恐怖も感じなかったのがせめてもの救いでしたが(笑)。 |
||
| No.1118 | 5点 | 翼をください 田南透 |
|
(2016/03/26 23:12登録) (ネタバレないです) 覆面作家の田南透(たみなとおる)による2012年発表のデビュー作である本格派推理小説ですがミステリ・フロンティア版の「嵐の孤島の殺人を中心に据えた、直球の<犯人当て小説>」という宣伝文句とはかなり異なる印象を受けました。第一部は事件発生するまでの登場人物たちの人間関係を描いていますが一部の人間しか脚光を浴びておらず、第二部で事件が起きてからようやく人物整理されます。登場人物のそれぞれの秘密が少しずつ暴かれ、ついには狂気じみた犯人も明らかになるのですが、犯人以上に狂気がエスカレートする人物たちのとんでもない行動ととんでもない結末の方がはるかに印象に残る作品でした。狂喜乱舞ならぬ狂気乱舞ですね、これは。 |
||
| No.1117 | 6点 | カクテルパーティー エリザベス・フェラーズ |
|
(2016/03/26 09:10登録) (ネタバレなしです) 1955年発表の本格派推理小説ですが、警察も含めて第三者による捜査や推理はほとんど描かれません。事件関係者同士のやり取りの中に推理場面があるのですが思いつき程度のため、謎解きの進展を感じないまま物語が進行するところは「私が見たと蠅は言う」(1945年)といい勝負です。料理の中から味のない毒(砒素)が発見される一方でその料理には誰の仕業か強烈な味付けがされていて常人ならほとんど食べられないという仕掛けがあり、ほんの少し食べさせて気分を悪くする程度に留めようとしたのではないかという説も出て殺人か事故死かさえもなかなかはっきりしません。盛り上がらないまま最終章に至りますがこの最終章の重苦しさはインパクト大です。ここでは推理による真相説明もありますが、謎解きのすっきり感よりもあまりと言えばあまりの結末に愕然としました。 |
||
| No.1116 | 6点 | ひげのある男たち 結城昌治 |
|
(2016/03/22 00:25登録) (ネタバレなしです) 私は国内ミステリーをそれほど読まず、さらにハードボイルドは苦手ジャンルなので国内ハードボイルド小説の先駆者と評価されている結城昌治(ゆうきしょうじ)(1927-1996)についてはほとんど知らなかったのですが文献によれば国内ユーモアミステリ分野においても先駆者的な存在のようです。1959年発表のデビュー作にして郷原部長シリーズ第1作の本書はユーモア警察小説で本格派推理小説でもあります。郷原部長(どちらかといえば迷探偵の役柄)の空回りする捜査ぶりが描かれているところはユーモアを感じますが、容疑者たちの多くが裏社会系の人間ということもあって乱暴で低俗な口調の会話が多い方が気になりました。本格派推理小説としてしっかりした内容で、犯人の条件に関する推理がちょっと大胆過ぎな気もしますが謎解き伏線をさりげなく潜ませるテクニックが光ります。 |
||
| No.1115 | 5点 | ひとり、そしてそれだけ 佐野洋 |
|
(2016/03/22 00:17登録) (ネタバレなしです) 1986年発表の本格派推理小説で構成に凝った作品です。場面が次から次へと変わり、その度に登場人物も入れ替わります。ストーリーテンポの良い作家ならこの手法はサスペンスを織り上げるのに効果的だったかもしれません。しかし地味な作風の佐野の場合は成功したとは言えないように思います。曖昧な物語を細かく刻んだために更にわかりにくくしてしまったような印象を受けました。推理の切れ味もありません。複雑な背景を持つ真相なので何度か読めば味わいの出てくる作品かもしれませんが。 |
||
| No.1114 | 5点 | ナンシーの謎の手紙 キャロリン・キーン |
|
(2016/03/21 08:38登録) (ネタバレなしです) ナンシーが自宅へ郵便を届けてくれた郵便配達夫のアイラ・ニクソンのために暖かいココアを用意したが、ココアを飲み干したアイラが仕事に戻ろうとすると玄関先に置いてあったはずの配達カバンがなくなっていたという事件で始まる、1932年発表のナンシー・ドルーシリーズ第8作です。それまでのシリーズ作品中最もサスペンスに富んだ展開が楽しめます。(必ずしも全てが犯罪がらみではありませんけど)次から次へと何かが起こり、ページをめくる手が止まりません。しかし風呂敷を広げすぎたのか整理不十分のままで強引に締めくくっています。第19章の謎の女性はどうなったんだ? |
||
| No.1113 | 6点 | 通信教育探偵ファイロ・ガッブ エリス・パーカー・バトラー |
|
(2016/03/21 07:30登録) (ネタバレなしです) 米国のエリス・パーカー・バトラー(1869-1937)は銀行家としても成功する一方で20世紀前半を代表するユーモア作家としても名を残し、その作品数は1700を超すそうです。全部で44の短編が書かれたファイロ・ガッブシリーズは1909年から書かれていますが最初の3作品は探偵物語でないユーモア小説で、第4短編の「ゆでたまご」(1913年)から通信教育探偵として活躍(というか迷走)します。壁紙張り職人であり、「日の出探偵事務所」の探偵養成通信教育講座の受講生でもあるファイロ・ガッブがついに私立探偵としてデビューするが、失敗の連続にもかかわらずなぜか事態が丸く収まっていくというのが基本パターンで、気軽に読める作品です。本書は17編のシリーズ作品を収めた1917年出版の短編集ですが、ちゃんと自力で解決した作品もあれば悲劇としか思えないような衝撃的な結末の作品があったりと決して基本パターンばかりではありませんでした。 |
||
| No.1112 | 6点 | ミツバチたちのとんだ災難 ハンナ・リード |
|
(2016/03/21 07:17登録) (ネタバレなしです) 米国のハンナ・リード(1953年生まれ)はデブ・ベーカーという名義でも作品を書いているコージー派ミステリー作家です(ベーカー名義の方が作品が多いようです)。本国ではクイーンビー(女王蜂)ミステリーと呼ばれているシリーズ第1作が2010年発表の本書です。別に虫の世界で蜂たちが人間のように活躍するわけではなく、普通に人間が主人公の物語です。冒頭の離婚祝いパーティーには驚きました。いくらアメリカ人がお祭好きだからってこんなネタでもパーティーするんでしょうか?それはともかく謎解きはコージー派にしては意外としっかりしており、主人公のストーリー・フィッシャーが色々な意味で不器用でかなりの回り道をしながらも最後は推理で真相に到達しています。謎解き伏線も十分とは言い切れませんが一応は用意されています。嫌な人間はとことん嫌な人間として描いているので雰囲気がとげとげしくなる場面があるのがコージー派好き読者に受け容れられるかどうか微妙かもしれませんが。 |
||
| No.1111 | 4点 | 蠟人形館の殺人 ジョン・ディクスン・カー |
|
(2016/03/21 06:58登録) (ネタバレなしです) オーギュスタン蝋人形館で目撃されたのを最後としてセーヌ河に死体となって浮かび上がったオデット・デュセーヌの殺人事件の調査中のバンコランがそこの地下室で新たな死体を発見する、1932年発表のバンコランシリーズ第4作の本格派推理小説です。序盤は蝋人形館の不気味な雰囲気、後半は秘密クラブにおける冒険スリラー風展開と傑出した描写力を見せつけています。他のシリーズ作品と比べるとバンコランがやや精彩を欠いていて捜査に手こずっている印象を受けますが、それでも気の利いた手掛かりによる推理はなかなか見事です。ただ第一の事件の真相が(ネタバレ防止のためはっきりと理由は書きませんが)大いに不満を覚える内容だったのは残念ですが。 |
||
| No.1110 | 5点 | 溺れるアヒル E・S・ガードナー |
|
(2016/03/21 06:46登録) (ネタバレなしです) 1942年発表のペリイ・メイスンシリーズ第20作です。タイトル通り「溺れるアヒル」が大事な手掛かりではありますが、それよりも複雑な人間関係が生み出す複雑な犯罪をどうメイスンが解きほぐすかで読ませている作品です。真相は丁寧に説明されていますが、第二の事件の方は心理描写の少ないこのプロットでは説得力が十分とは言えないような気もします。 |
||
| No.1109 | 4点 | 殺意の演奏 大谷羊太郎 |
|
(2016/03/21 06:40登録) (ネタバレなしです) プロのギタリストや芸能マネージャーであった大谷羊太郎(1931-2022)はミステリー作家として成功するために江戸川乱歩賞を獲得することに執念を見せており、1970年発表の本書でついに受賞に成功しました。そのため初期代表作として紹介されることが多いのですが、これは同時にかなりの異色作でもあるようです。密室や暗号など本格派推理小説らしさも十分にあるのですが、この解決はかなりの奇想系で前衛的、マニア読者やミステリー研究家向きの作品ではないでしょうか。賞狙いのためか結末以外はそれほどのひねりもなくて読みやすいですが入門編としては他の作品の方がいいように思います。ウエスタンバンドとかロカビリーとか、現代ではあまり使われなくなった音楽用語が散りばめられているのが時代を感じさせます。 |
||
| No.1108 | 5点 | 千曲川旅情殺人事件 藤原宰太郎 |
|
(2016/03/21 00:00登録) (ネタバレなしです) 1991年発表の久我京介シリーズ第4作の本格派推理小説です。タイトルから島崎藤村の「千曲川旅情の歌」という詩と関連があるような印象を与えますが別に文学的でもないし旅情も感じません。純然たるパズルストーリです。光文社文庫版では「密室、ダイイングメッセージ、アリバイの推理小説の三種の神器を駆使した巧妙なトリックの数々」となかなか凄い宣伝文句で紹介していますが、地味で小粒なトリックばかりでそれほど印象に残るものではありませんでした。謎の演出が地味だったのは結果的にはよかったかもしれません。この作者らしくミステリー作品のネタバレがありますが、ほとんどが短編作品の紹介なのでネタバレを嫌う読者の精神的被害はそれほど大きくはないと思います(笑)。長編作品でネタバレされたのは横溝正史の「本陣殺人事件」(1946年)の密室トリックぐらいでした。 |
||
| No.1107 | 6点 | 三幕の殺意 中町信 |
|
(2016/03/20 23:23登録) (ネタバレなしです) 「錯誤のブレーキ」(2000年)以来、久しぶりの2008年に発表された本書が中町信(1935-2009)の最終作となりました。純粋な新作ではなく中編「湖畔に死す」(1968年)(私は未読です)をリメイクしたものだそうですが、それでもファン読者にとっては何よりのプレゼントだったのではないでしょうか。「読者への挑戦状」付きの本格派推理小説で、いかにも怪しげな容疑者たちのアリバイ調べが中心の地味な展開です。若い時代の作品が原書だからでしょうか、作品全体に強い緊迫感が漂っており、地味でも退屈には感じませんでした。 |
||
| No.1106 | 5点 | アルカード城の殺人 ドナルド・E・ウェストレイク |
|
(2016/03/20 07:00登録) (ネタバレなしです) アメリカのドナルド・E・ウエストレイク(1933-2008)は泥棒ドートマンダーシリーズやリチャード・スターク名義で発表した悪党パーカーシリーズなど100冊以上の作品を発表した巨匠ですが、どうも本格派推理小説とは縁がなさそうな作家との印象を私は持ってました。その彼が妻でパズル作家(ノンフィクション作家と紹介している文献もあります)のアビー・ウエストレイクと共同で1987年に発表した本書は意外や本格派推理小説でした。但し毛色がかなり変わっていて小説オリジナルでなく、ホテル宿泊客が謎解きに参加する推理イベント「ミステリー・ウィークエンド」(1977年から毎年開催)を本で再現したものです。小説というよりもゲームであり、読者は犯人当てだけでなくクイズ形式の様々な謎解きに挑戦してハイスコアを目指します(このクイズは本書専用に設定されたものです)。登場人物同士の会話は短いナレーションの中だけ、後は1人1人の証言のみという構成で小説として楽しめるものではありませんが、意外とすらすらと読める作品でした。とはいえ紙上参加よりは実際のイベントに参加する方がはるかに楽しめるのでしょうね。動機重視の謎解きになっていますが、物的証拠が少ないので推理の説得力が少し弱いような気がします(この人は動機がないので犯人ではないというのはかなり強引な結論)。 |
||
| No.1105 | 5点 | 日本アルプス殺人事件 森村誠一 |
|
(2016/03/17 09:10登録) (ネタバレなしです) 1972年発表の本格派推理小説です。事件関係者はわずか5人(被害者も含まれます)、犯人はこの人以外にありえないだろうと早々と絞り込まれ、鉄壁のアリバイ崩しに刑事たちが挑む展開です。企業利益を巡る争いの中での身勝手で打算的で多くの読者の反感を買いそうな人物描写はこの作者ならではです。一方で山岳描写の美しさもなかなかの筆力です。アリバイトリックは非常によく考えられていると思いますが、専門技術に頼っているのが少々問題だし、その技術が現代でも通用するのかはかなり疑問です。それ以上に気になったのがこのタイトルなのに殺人は日本アルプスで起きていないこと(容疑者が犯行時間帯に日本アルプスにいたというアリバイを主張する)。これは看板に偽りありの印象を与えるのでは。 |
||
| No.1104 | 5点 | 死墓島の殺人 大村友貴美 |
|
(2016/03/16 19:48登録) (ネタバレなしです) 2008年発表の藤田警部補シリーズ第2作です。登場人物は多過ぎず少な過ぎずですが真相は思ったよりも入り組んでいて、自分でも犯人当てに挑戦したいという読者はこれでは当てようがないと不満を抱くかもしれません。前作の「首挽村の殺人」(2007年)では藤田警部補の存在感が希薄に感じられましたが、本書では彼の捜査場面が増えて引き締まったプロットになっています。社会問題描写については好みが分かれるかもしれませんが、謎解きの興味を削がない範囲に留まっていると思います。 |
||
| No.1103 | 5点 | 午前二時のグレーズドーナツ ジェシカ・ベック |
|
(2016/03/16 19:39登録) (ネタバレなしです) 米国のジェシカ・ベックは2010年にドーナツ店オーナーのスザンヌ・ハートシリーズ第1作である本書でデビューしましたが、男性か女性かさえはっきりしない謎の作家です(男性作家のティム・マイヤー(1958年生まれ)ではと予想されてます)。いずれにしろ本書が典型的なコージー派の本格派推理小説であることは間違いなく、巻末にはドーナツだけでなく色々な料理のレシピが載せられています。事件に巻き込まれたというきっかけはあるものの、スザンヌが探偵役に積極的になる理由がいまひとつ弱く、ちょっと共感を抱きにくいキャラクターに感じられました。かなり粗いとはいえ推理によって犯人に行き着いている点は評価しますが、この犯人の計画はかなり杜撰な印象を与えます。 |
||
| No.1102 | 5点 | 愚者たちの棺 コリン・ワトスン |
|
(2016/03/14 03:20登録) (ネタバレなしです) わずか12作の長編といくつかの短編を残した英国のコリン・ワトスン(1920-1983)のデビュー作が1958年発表のパーブライド警部シリーズ第1作の本書です(長編は全部パーブライト警部シリーズです)。パーブライトが容疑者と知り合いだったり、第14章での「以前に起きたささやかな出来事」についての言及などは自分で謎解きを試みようとする読者からすると探偵役が(読者より)有利な立場にあったのではと本格派推理小説としてのフェアプレーに疑問符が付きかねません。ひねりを入れすぎて謎解きがわかりにくいのも少々問題で、チャブ警察署長が最後の質問で指摘していた「つまらん作り話」(パーブライトは「虚しい努力」と評価)などは無用の混乱を招いただけのように感じます。ユーモアもわかりにくく、例えば締め括りのチャブ夫人の発言が署長の「風紀上の問題」を暗にほのめかしていたのに私は最初は気づきませんでした。 |
||
| No.1101 | 4点 | QED 神器封殺 高田崇史 |
|
(2016/03/12 15:56登録) (ネタバレなしです) 後に毒草師シリーズの主人公として活躍する御名形史紋(みなかたしもん)が登場する、2006年発表の桑原崇シリーズ第11作です。珍しくも最終章の(講談社文庫版で)約80ページが袋綴じとなっている本格派推理小説です。但し作者はこの袋綴じを「読者への挑戦状」ではありませんと断り書きしており、殺人事件の謎はこの袋綴じよりも前のページで解かれます。何と犯人の正体は第二の殺人の段階で読者に対してオープンにされます(崇たちはその時点ではもちろん知りませんが)。第一の殺人でなぜ被害者の頭と片手を切断したのか、第二の殺人でいかにして被害者を毒殺したのかがメインの謎になっていますが、この謎解きには大いに不満があります。前者の謎解きは小松崎が「想像を絶する」と述べていますが、捜査を混乱させるためにやりましたという理由の方がまだ納得できるくらい、理解し難い理由でした。後者のトリックについても「エリアス」という偽名を使って説明しているために合理的なトリックに感じられません。そして袋綴じの中の、崇の言葉では事件よりも「もっと大変なこと」の説明の方ですが、作中人物は半分麻痺しながら驚いているようですが、私は麻痺していただけでした(笑)。 |
||