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ミステリの祭典

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午前二時のグレーズドーナツ
ドーナツ事件簿

作家 ジェシカ・ベック
出版日2012年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/03/16 19:39登録)
(ネタバレなしです) 米国のジェシカ・ベックは2010年にドーナツ店オーナーのスザンヌ・ハートシリーズ第1作である本書でデビューしましたが、男性か女性かさえはっきりしない謎の作家です(男性作家のティム・マイヤー(1958年生まれ)ではと予想されてます)。いずれにしろ本書が典型的なコージー派の本格派推理小説であることは間違いなく、巻末にはドーナツだけでなく色々な料理のレシピが載せられています。事件に巻き込まれたというきっかけはあるものの、スザンヌが探偵役に積極的になる理由がいまひとつ弱く、ちょっと共感を抱きにくいキャラクターに感じられました。かなり粗いとはいえ推理によって犯人に行き着いている点は評価しますが、この犯人の計画はかなり杜撰な印象を与えます。

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