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ミステリの祭典

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ひとり、そしてそれだけ

作家 佐野洋
出版日1986年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/03/22 00:17登録)
(ネタバレなしです) 1986年発表の本格派推理小説で構成に凝った作品です。場面が次から次へと変わり、その度に登場人物も入れ替わります。ストーリーテンポの良い作家ならこの手法はサスペンスを織り上げるのに効果的だったかもしれません。しかし地味な作風の佐野の場合は成功したとは言えないように思います。曖昧な物語を細かく刻んだために更にわかりにくくしてしまったような印象を受けました。推理の切れ味もありません。複雑な背景を持つ真相なので何度か読めば味わいの出てくる作品かもしれませんが。

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