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ミステリの祭典

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QED  神器封殺
QEDシリーズ

作家 高田崇史
出版日2006年01月
平均点4.00点
書評数3人

No.3 4点 nukkam
(2016/03/12 15:56登録)
(ネタバレなしです) 後に毒草師シリーズの主人公として活躍する御名形史紋(みなかたしもん)が登場する、2006年発表の桑原崇シリーズ第11作です。珍しくも最終章の(講談社文庫版で)約80ページが袋綴じとなっている本格派推理小説です。但し作者はこの袋綴じを「読者への挑戦状」ではありませんと断り書きしており、殺人事件の謎はこの袋綴じよりも前のページで解かれます。何と犯人の正体は第二の殺人の段階で読者に対してオープンにされます(崇たちはその時点ではもちろん知りませんが)。第一の殺人でなぜ被害者の頭と片手を切断したのか、第二の殺人でいかにして被害者を毒殺したのかがメインの謎になっていますが、この謎解きには大いに不満があります。前者の謎解きは小松崎が「想像を絶する」と述べていますが、捜査を混乱させるためにやりましたという理由の方がまだ納得できるくらい、理解し難い理由でした。後者のトリックについても「エリアス」という偽名を使って説明しているために合理的なトリックに感じられません。そして袋綴じの中の、崇の言葉では事件よりも「もっと大変なこと」の説明の方ですが、作中人物は半分麻痺しながら驚いているようですが、私は麻痺していただけでした(笑)。

No.2 3点 TON2
(2012/12/05 10:21登録)
講談社NOVELS
 古の神と三種の神器についていろいろと語っていますが、正直よく分かりませんでした。
 このシリーズも、よく切れる論理の明快さがなくなってきたように思います。

No.1 5点 KOB
(2012/09/10 23:24登録)
死体切断の理由をはじめとして、事件部分が非常にどうでも良い感じになってるのが残念。
ただ、薀蓄部分についてはタタルと御名方という二人の知識人のやり取りという形式になっているためか、格段に理解しやすかった。

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