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ミステリの祭典

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シュウさんの登録情報
平均点:6.78点 書評数:141件

プロフィール| 書評

No.61 8点 心理試験
江戸川乱歩
(2008/10/14 23:57登録)
犯罪を完璧にするために色々と知恵をめぐらす主人公蕗屋も面白いですが、逆に何も考えない行動が自分の首を絞める斉藤君が好きです。
心理試験の結果表の二人の答えを見てるだけでも楽しいです。
そういや明智はこの頃からすでに嫌な奴だ。


No.60 8点 一の悲劇
法月綸太郎
(2008/10/14 05:35登録)
「頼子のために」もそうでしたがこの作者の書く悲劇は洒落になりません。後味が悪くてなんか凄いです。
主人公山倉の一人称視点で話が語られますが、まあ自業自得ではあるのですがとにかくこの主人公ろくな目にあいません。
全ての行動が裏目に出てる感じでどんどん悪い方へ向かって行きます。そして最後に救いの無い最悪な悲劇が訪れるのですが、
これが綸太郎視点だとしたらこれほどの緊迫感は生まれなかっただろうと思います。
それにしても自分としてはあの人が犯人だとは思いもよらなかったんだけどそんなに意外性無いかなあ。


No.59 8点 シャーロック・ホームズの冒険
アーサー・コナン・ドイル
(2008/10/13 22:36登録)
ミステリとしてはたしかに物足りない部分もありますが、ホームズとワトスンの掛け合いを読んでるだけでも漫才的な意味で楽しいです。
「ボヘミアの醜聞」の冒頭でこの2人が再会するときの会話がお気に入りです。


No.58 6点 喘ぎ泣く死美人
横溝正史
(2008/10/13 21:58登録)
小品が多い短編集ですが、この中では「川獺」と「絵馬」が後の金田一シリーズを連想させて面白いです。
「絵馬」は昭和21年の作ですが「川獺」の方は大正11年の作で、この時期から後に通じる作風があったんだと感慨にふけってしまいました。
「憑かれた女」はオチがあまり好きじゃないです。後に由利先生シリーズに改作されたらしいですがそっちは読んでないので分かりません。
後はショートショートの「桜草の鉢」が横溝正史らしくないほのぼのとした話で好きです。


No.57 4点 Wの悲劇
夏樹静子
(2008/10/13 01:21登録)
古本屋で表紙の薬師丸ひろ子のあまりの可愛さにつられて買ったら解説をエラリー・クイーンが書いてて豪華さにびっくりでした。
最初の3分の2くらいは倒叙形式で書かれていてその後どんでん返しになる訳ですが、クイーン氏が解説で絶賛していたほどには驚けませんでした。
消去法とタイトルで大体真犯人分かるし。映画の原作のわりには2時間ドラマみたいな話でした。


No.56 6点 46番目の密室
有栖川有栖
(2008/10/12 00:17登録)
この作品のテーマは新しい密室トリックに挑戦!(天上の推理小説)ではなく、今までの一般的な密室トリック(地上の推理小説)
だと思うのでトリックがありきたりなのは仕方ないんだろうと思います。だからと言って物足りないのが解消される訳ではありませんが。
綾辻の迷路館の殺人もそうでしたが推理作家が多数集まり推理小説談義をする部分は色々参考になります。
ちょっと不満な所はありますが文章が上手いですし、アリスと火村の会話も絶妙なので面白いです。


No.55 3点 まほろ市の殺人 冬
有栖川有栖
(2008/10/12 00:15登録)
少し期待して読んだのですがこれはちょっと酷いなあ。
謎解きの部分は手抜きなのかギャグなのか分かりませんでした。


No.54 6点 まほろ市の殺人 秋
麻耶雄嵩
(2008/10/12 00:12登録)
ページ数が少ない割りには結構ボリュームがあったように感じました。ミステリとしてはまほろ市のシリーズで一番良く出来てると思います。
それにしても結局あの事情通すぎる怪盗は一体なんだったんだろう。


No.53 8点 まほろ市の殺人 夏
我孫子武丸
(2008/10/12 00:10登録)
全く期待しないで読んだのですがこれは面白かった。これで長編だったら10点付けたかもしれない。
それにしてもこの主人公モテモテでうらやましいなあ。あの友達で乱歩の某作品を思い出しました。


No.52 4点 まほろ市の殺人 春
倉知淳
(2008/10/12 00:09登録)
全く期待しないで読んだのですがまあそれなりでした。
この作者の作品まだそんなに読んでないけど毎回雰囲気違うなあ。


No.51 5点 影男
江戸川乱歩
(2008/10/10 19:21登録)
怪人二十面相を主人公にして大人向けにしたような作品です。
パノラマ世界とか殺人請負会社とか面白い要素はあるんだけどなんか物足りない。


No.50 6点 ディプロトドンティア・マクロプス
我孫子武丸
(2008/10/10 19:13登録)
島本和彦の巨大化した女子プロレスラーが怪獣と戦う漫画を思い出しました。
前半の方である程度ミステリとしては完結してるし巨大カンガルーのくだりはおまけだと思えばそれほど悪くは無いと思います。
まあ僕はとしてはこういう馬鹿なのは大好きです。


No.49 7点 名探偵なんか怖くない
西村京太郎
(2008/10/10 19:10登録)
年老いたポアロ、クイーン、メグレ、明智小五郎が事件を解決するトラベルミステリを量産する現在の西村京太郎からはあまり想像つかない
シリーズの1作目です。初期の作品は面白い本格も多いので集めたいのですが古本屋でも中々見つからないなあ。
今回再読してみてやはり面白かったですが、化人幻戯やオリエント急行の殺人、アクロイド殺しなどの犯人を
思いっきりネタバレしてて閉口しました。各探偵の代表作を読んでから読んだ方がいいです。
それにしても20年ぶりくらいで西村作品読んだんだけど句読点の多さに笑ってしまいました。


No.48 7点 不思議の国のアリバイ
芦辺拓
(2008/10/09 23:17登録)
アリバイ崩し系は苦手なんですが、これは楽しく読めました。映画の話より新島ともか初登場の場面の方が印象的です。
地名のトリックは作中の舞台に土地勘がない自分としてはちょっと分かりにくかったです。
オチでちょっと納得できない所もあったんですが、ハッピーエンドだしまあいいか。


No.47 5点 嘘をもうひとつだけ
東野圭吾
(2008/10/09 23:16登録)
うーん、ちょっと淡々としすぎててあんまり楽しめませんでした。
やっぱりこの作者は長編の方が面白いな。


No.46 8点 吸血鬼
江戸川乱歩
(2008/10/08 19:30登録)
乱歩の通俗長編小説ではかなり好きな方です。辻褄がなんか合わない所もありますが、次から次に起こるいかにも乱歩らしい猟奇的な事件や、
文代さんの活躍など読んでて飽きません。特に生きたまま棺おけに入れられて火葬されそうになるヒロインとその息子の場面はトラウマです。
その後も恐ろしい思いをしたにも関わらず、なぜか全然反省しなかったヒロインもトラウマです。


No.45 6点 魔術師
江戸川乱歩
(2008/10/08 19:28登録)
他の乱歩長編と比べると魔術師の復讐物語という筋が一貫していて、あまり破綻がないと思います。
その分乱歩にしてはおとなしいとも言えますが、魔術師が地下室で復讐を果たそうとする場面なんかは中々の迫力です。
あといつもはもったいぶった態度でおいしいとこだけもっていくあまり人間味のない明智探偵ですが、
この作品では他にはないような活躍をします。でも個人的に明智嫌いなんであまり嬉しくないですが。


No.44 7点 日曜の夜は出たくない
倉知淳
(2008/10/08 19:27登録)
どれも面白いですがユーモア色の強い作品が特に気に入りました。ベストは「寄生虫館の殺人」で、乱歩っぽい文章を書くライターさんがツボでした。
ラストの2編はやっぱり蛇足にしか感じないなあ。


No.43 5点 新宿少年探偵団
太田忠司
(2008/10/07 11:24登録)
乱歩の世界にしてはSF色が強すぎる気もしますが、これはこれで面白いと思います。
なんか物語の導入部って感じなので続編も読んでみたいな。


No.42 5点 スタイルズ荘の怪事件
アガサ・クリスティー
(2008/10/05 18:47登録)
クリスティの記念すべきデビュー作です。
クリスティの文章が拙いのか訳が良くないのかは分かりませんが、後の作品と比べるとちょっと読みにくいです。
謎解きもちょっと納得できない部分もありますが、意義のある作品だということは確か。

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