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ミステリの祭典

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白い風さんの登録情報
平均点:6.24点 書評数:432件

プロフィール| 書評

No.352 6点 島はぼくらと
辻村深月
(2014/02/15 13:03登録)
基本青春小説ですが、辻村さんらしく「幻の脚本」の謎も1本ストーリーの中心にあり楽しめました。
同級生の4名のキャラもその関係もよかったですね。
盗作をした霧崎の件がそのままほったらかしだったのが、少し不満が無いわけじゃないけどね。
全体的に心温かい人物が多くて、ラストもほっこり出来るのも私好みでした。


No.351 4点 鏡の花
道尾秀介
(2014/02/08 17:47登録)
3組の夫婦と2組の姉弟が絡まる6編の連作短編集。
姉が亡くなった弟と妻が亡くなった夫。
妻が亡くなった夫、息子を失くした夫婦。
弟が亡くなった姉、そして両親が居ない姉弟・・・。
同じような設定でパターンが違う話が連なっていきます。
それ故、不思議な世界観でしたね。
ちょっと私には合わなかったけど・・・。


No.350 6点 薔薇盗人
浅田次郎
(2014/02/04 20:02登録)
6編の短編集
冒頭の「あじさい心中」が一番楽しめたかな。
廃れいく温泉街でのリストラ男とストリッパーの哀切な話でしたが、情感があってよかったです。
「死に賃」も意外な愛で終わるラストは楽しめました。
逆に題名にもなっている「薔薇盗人」はちょっと意味が分からなかった・・・。


No.349 6点 シュークリーム・パニック  生チョコレート
倉知淳
(2014/01/25 17:40登録)
3編の短編集だったけど、どれも趣向が違っていて楽しめました。
どれも、その後がちょこっと気になるラストも短編集らしくていいですね。
それに倉知さんの作品は死者があんまり出ないので安心して読めますね(笑)
「夏の終わりと僕らの影と」は青春ミステリーで登場人物のキャラもしっかりしていて一番楽しめたかな。
もう1冊同名で”Wクリーム”編もあるので読んでみたいですね。


No.348 6点 水魑の如き沈むもの
三津田信三
(2014/01/09 20:23登録)
シリーズ物なので安心して読めましたね。
戦後直後のまだ古き慣習の残る山村での連続殺人事件は大好きな横溝作品の雰囲気が似ていて楽しめました。
ラストの万城が二転三転する謎解きも面白いですね。
ただ、湖での密室(?)殺人の実現性やその他の連続殺人の動機などには?が付きましたが・・・。


No.347 7点 貴族探偵
麻耶雄嵩
(2013/12/28 23:25登録)
貴族付きの執事・メイド・運転手による推理。
「謎解きはディナーのあとで」の影山を思い出しましたが、個人的にはこちらの方が好きですね(笑)
それにしても麻耶さんの探偵は個性的ですね。
謎解き以上に私はそちらのキャラ設定に魅力を感じました。


No.346 5点 疾風ロンド
東野圭吾
(2013/12/19 23:28登録)
「白銀ジャック」にも登場の根津昇平が出てきて姉妹編のような作品でしたね。
どちらも東野さんには珍しいアクティブなシーンがあって、映画化されたら迫力があって面白そう!
ただ、ミステリー的には平凡だし、ストーリーも読めそうだったけどね(笑)
文庫本らしく簡単に読めました。


No.345 5点 モンスター
百田尚樹
(2013/12/13 17:48登録)
美しく整形した女性がかつて自分を虐げた町へ帰ってきた。
バケモノ呼ばわりされた町の男を虜にするために・・・。
前半から中盤はその動機となる彼女の悲しい過去が連なり読むのが辛かったですね。
ミステリータッチだけど、ラストだけを読むと恋愛小説の部類にも入りそう。
私はラストは元同僚のアケミのようになると想像してたけど、こちらの方がいいですね。


No.344 5点 増山超能力師事務所
誉田哲也
(2013/12/03 23:34登録)
誉田さんってこんな感じの作品も書かれるんだね(笑)
超能力者が探偵業を営むSFタッチの作品でした。
7編の短編集で、各章が探偵所の関係メンバー6名+刑事と全部違いました。
それ故、各メンバーの紹介文のイメージが強かったですね。
続編があり、シリーズ化されそうですね。


No.343 5点 正義をふりかざす君へ
真保裕一
(2013/11/18 23:31登録)
題名から報道関係の話かな?と想像してましたが、半分正解で半分外れって感じかな。
そもそもこの正義をふりかざす”君”って誰をさしていたんだろうね?
高校の先輩大瀧?また報道を信じて不破を裏切り者扱いした連中?それとも高校生の朝比奈順?
ただ、事件の根本となる不破を襲った理由がう~ん・・・ビミョウ・・・。
結果的に真相にたどり着いたけど、最初からほっとけばそこまでたどりつくかな?
なんかやぶ蛇みたいだった気がする。
ラストの展開はちょっと意外性があって良かったとは思うが、後味はあんまり良くなかったですね。


No.342 6点 ブルーマーダー
誉田哲也
(2013/11/13 21:38登録)
姫川シリーズ第6弾です。
菊田・下井・ガンテツなども出てくるのは嬉しいけど、将来の姫川班復活までのつなぎ的な印象です。
各人物の同時進行が最後に一つにまとまる形式だけど、逆に「最後はまとまるな」と想像しちゃうと犯人等も分かっちゃうかも?
それにしてもブルーマーダー(犯人)は”ストロベリーナイト”に原点回帰したような犯行でしたね。


No.341 5点 狼と兎のゲーム
我孫子武丸
(2013/11/09 16:39登録)
久し振り過ぎて忘れてました。
「殺戮にいたる病」の作者でしたね。
警官の父親ヤバ過ぎ!
あとがきによると少年少女向けの”ミステリーランド”用だったとか・・・。
もし、このまま出版だったらスゴイ批判されたでしょうね(笑)


No.340 6点 眠りの森
東野圭吾
(2013/11/03 17:35登録)
加賀シリーズは全部読んでたつもりだったけど抜けてました(爆)
当然ですが、まだ刑事としても若かったですね(笑)
ミステリとしては評価は高くないけど、シリーズ物の1作としては楽しめました。
最近の作品より加賀さんは感情豊かでしたね。
今後、未緒の登場はあるといいですね。


No.339 7点 祈りの幕が下りる時
東野圭吾
(2013/10/24 23:24登録)
加賀恭一郎最新作ですね。
私はやっぱり、湯川シリーズより加賀シリーズの方が好きかも(笑)
ミステリーとしても楽しめますが、今回は加賀の母親の話が一番楽しめました。
また看護士登紀子との今後の関係が楽しみだね。


No.338 6点 Another エピソードS
綾辻行人
(2013/10/17 19:39登録)
前作のスピンオフと云うか続編ですね。
蒼い左目の義眼を持つ見崎鳴の夏休みに起こったもう一つの物語。
幽霊目線と見崎目線で語られる不思議な世界でしたね。
ホラー色が強いけどラストはミステリーらしくどんでん返しもあり、楽しめました。
作者によるあとがきでは続編も示唆されてあったので今後が楽しみですね。


No.337 7点 天使の囀り
貴志祐介
(2013/10/09 23:35登録)
ちょっと近未来に起こりそうなSF要素も含まれた作品でしたね。
そう云う意味では以前読んだ「ジェノサイト」とよく似た雰囲気の作品だったと思う。
ただ「ジェノサイト」はハリウッド等で映像化して欲しいと思ったけど、この作品が映像化されたら私は見ないけどね(笑)
この作品の書かれた内容がどこまで真実か分からないけど、よく詳しく調べられてその点でも楽しめました。


No.336 5点 完全なる首長竜の日
乾緑郎
(2013/10/07 21:59登録)
映画「リアル」のCMを見て、興味を持って借りてきました。
映画は見てないけど、いきなり主人公の設定が違っていたのでビックリ!
後でネットで調べたら、映画と原作ではかなり違っていたみたいだね。
SF的な世界なので本より、映像の方が楽しめるかもね。


No.335 8点 泣き童子 三島屋変調百物語参之続
宮部みゆき
(2013/10/04 00:10登録)
待ちに待ったシリーズ第3作目ですね。
やっぱり宮部さんの歴史物は面白い!
例の謎の男の影も出てきて今後も益々面白くなりそう。
今回からまた新しいメンバー(女中の娘)も加わりましたね。
でも、逆に以前の小僧達が出てこないのは寂しいかも。
次回作が待ち遠しいですね。


No.334 5点 明智小五郎対金田一耕助
芦辺拓
(2013/10/02 23:41登録)
色んな探偵が活躍するパスティーシュ・ミステリなんですね。
パスティーシュ(文学・美術・音楽などの模倣作品。寄せ集め。ごたまぜ)って言葉初めて知りました(笑)
個人的には明智小五郎&金田一耕助だけで連作を作って欲しかった。
ただ、フレンチ警部(F・W・クロフツ)・ブラウン神父(G・K・チェスタトン)などの登場はファンには嬉しいかもね。


No.333 3点 向日葵の咲かない夏
道尾秀介
(2013/09/03 23:16登録)
死者があるものに生まれ変わって現れたりしてホラー系で殺害方式もエグ系だった。
序盤から叙述ミステリーの臭いがプンプン(笑)
ラストはどんなどんでん返しがあるのか期待していたけど、想定内だったのでそれ程驚きは無かった。
それより、お爺さんのラストはあれでいいの?と思っちゃいました。
流石に警察は真相わかるでしょう?
私にはツッコミどころ満載で人に勧めるレベルではない気がしました。

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