眠りの森 加賀恭一郎シリーズ |
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作家 | 東野圭吾 |
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出版日 | 1989年05月 |
平均点 | 5.88点 |
書評数 | 32人 |
No.32 | 5点 | バード | |
(2019/01/10 11:17登録) ここ最近東野さんの作品で当たりを引けない。本作も微妙っす。 推理要素が少なくいまひとつ熱中できなかった。加えて物語を通して身代わりが多くて(恋人の身代わり, 正当防衛の身代わり, 犯人の身代わり(これは違う気もするけど))読みにくかった。身代わりを多用することで物語の謎に深みを出したかったのだろうけど、単に問題を複雑にしてるだけに思えた。以上。 |
No.31 | 5点 | パメル | |
(2017/06/06 01:22登録) 華やかなイメージのあるバレエの世界だが現実はプロになってもお金を稼ぐのが難しく食事制限での体型維持を強いられるなど厳しくさらに閉鎖的な人間関係が当たり前というのを思い知らされる そのバレエ団を舞台にした殺人事件 正当防衛問題を含んだ事件とその後に起きた殺人事件との繋がりは何か?と興味をそそられる そしてバレエに情熱を注ぐ者たちゆえの悩みや憎しみがある真相に繋がっていく 後半に明かされる真相は美しくそして切ない また余韻が残るラストも素晴らしい ただミステリとしては淡々としていて盛り上がりに欠けるしトリックやフーダニットで驚かされるという事は難しい点が残念 |
No.30 | 6点 | 風桜青紫 | |
(2016/01/15 02:12登録) 『悪意』や『新参者』での加賀さんの名探偵ぶりを目にしている人は、気のいい兄ちゃんである『眠りの森』の加賀くんに違和感覚えてしまうだろうが、いやいや、加賀恭一郎は成長していくタイプの探偵なのだ。本作での試練的な何かを乗り越えてこそ加賀恭一郎は東野圭吾を代表する名探偵となりえたのである。トリックもまだまだがぎこちなさが残っているが、なかなか野心的な仕掛けで、どこか余韻を残すラストとうまくからみあっている。ストーリー作りに関しても『卒業』のころから少しずつ進歩していっているのではないかと思えた。加賀恭一郎及び東野圭吾の成長物語として評価。 |
No.29 | 8点 | ニックネーム | |
(2015/12/19 23:26登録) 実際にバレエを観たくなりました。 |
No.28 | 6点 | 斎藤警部 | |
(2015/06/16 05:03登録) これはちょっと、東野基準では平板だよなあ。 それでも充分、仕掛けてて面白いんだけどね。 |
No.27 | 6点 | nukkam | |
(2014/11/25 08:14登録) (ネタバレなしです) 1989年発表の加賀恭一郎シリーズ第2作の本格派推理小説です。シリーズ前作の「卒業」(1986年)では学生だった加賀は刑事になっています。「卒業」では自身が事件の中心にいた加賀ですが、刑事になっても登場人物の1人に肩入れして公私混同ぎりぎりの行動をとったりしています。講談社文庫版の巻末解説で述べられているように「より心理描写を重視するようになった」ところが見られますが描けている人物と描けていない人物のばらつきが大きく、必ずしも成功してはいないように思います。そのためか動機の探求に力点を置いたプロットなのですが、例えば見知らぬ男はなぜ事務所に侵入したのかという謎解きが推理というよりも単なる後付け説明しにしか感じられませんでした。締めくくりの哀愁的なメロドラマは良くも悪くも若々しいです。 |
No.26 | 5点 | ボナンザ | |
(2014/04/08 01:46登録) 世評ほど悪くはない。完成度は高い。 |
No.25 | 6点 | 白い風 | |
(2013/11/03 17:35登録) 加賀シリーズは全部読んでたつもりだったけど抜けてました(爆) 当然ですが、まだ刑事としても若かったですね(笑) ミステリとしては評価は高くないけど、シリーズ物の1作としては楽しめました。 最近の作品より加賀さんは感情豊かでしたね。 今後、未緒の登場はあるといいですね。 |
No.24 | 5点 | simo10 | |
(2012/11/10 11:05登録) 加賀シリーズ第二弾。 以前に「卒業」に引き続き読んだのだが、あまりの甘ったるさに辟易したのと事件のインパクトのなさがあいまって三日で内容を完全に忘れてしまい、書評が書けませんでした。再読する気もなかなか起きず、「内容を完全に忘れてしまうくらいつまらなかった」と書評して1点付けてやろうかとも思いましたが、何とか再読することができました。 事件の最大の謎は「バレエ団と接点のないはずの風間という男がなぜ侵入したのか?一体過去にどんな因縁があったのか?」だったと思って読んでいました。 そしてその人物の正体は何とバレエ団のある人物と深い関係を持つ人物の友人だった(つまり赤の他人だった)。なんだそりゃ。そりゃ忘れるわ、と内容を忘れた原因が解り、納得できました。 殺人の動機はバレエダンサーの独特の心理を汲んだ形であったのが特徴的でしたが、やはり一般的にはその心情は察し難く、これも印象を弱める要素かなと思います。 唯一強く覚えていたのがラストの強烈な甘さに思わずスピードワゴンのあのセリフを発したことですが、今回もやはり同じセリフを口にしてしまった。 |
No.23 | 5点 | mozart | |
(2011/06/20 17:07登録) 東野圭吾にしては、初期の作品のせいか、やや読みづらい。他の作品にはない、加賀の意外な面が見られた点は良いのだけれど・・・。 |
No.22 | 4点 | 3880403 | |
(2011/05/05 22:22登録) 恋愛の話が微妙…。 加賀のイメージが崩れる。 加賀シリーズの中では一番好きではない作品。 |
No.21 | 5点 | E-BANKER | |
(2010/12/25 23:09登録) 「卒業~雪月花ゲーム」に続く加賀恭一郎シリーズの第2弾。 加賀は警視庁の刑事として登場。 ~美貌のバレリーナが男を殺したのは、本当に正当防衛だったのか。完璧な踊りを求めて一途に稽古に励む高柳バレエ団のプリマたち。美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡美緒に惹かれ、事件の真相に肉薄する。華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋の物語~ 前作の後日談も多少織り交ぜてはありますが、一旦教職に就きながらも刑事になった経緯については不明なままです。 ストーリーについてはさすがに東野圭吾というべきで、バレエ団という特殊な舞台設定をうまく絡ませ、読者を引き込んでいきます。 他の方の書評どおり、ラストシーン、未緒に対する加賀の一途な愛情は、やはりたいへんに感動的でした。 ただ、ミステリーとしては評価しにくい・・・ ホワイダニット中心で事件が進みますから、読者にとっては途中から出てくる手掛かりらしきものをもとに、加賀が解決していく過程を見守るだけ、ということになっちゃいます。 (それにしても、悲しい女性ですねぇ・・・未緒。胸が痛くなります。) |
No.20 | 2点 | ムラ | |
(2010/12/25 05:38登録) 加賀刑事の第二弾、というわけで現代に比べるといささか青臭い感じがしますね。 全体的に綺麗な流れで話しが進みますが、それでもちょっとテンポが悪い箇所もあってだれてしまいました。 しかしやはり東野の書く人間関係は見ていていいですね。けど被害者側の描写が少なかったのが不満かなぁ。彼も悪い人じゃなかったっぽいのに。 |
No.19 | 4点 | 江守森江 | |
(2010/06/18 08:21登録) 加賀恭一郎シリーズ第二弾。 何故か教師時代をメインにした作品は書かれていない。 バレエ団内での隠された人間関係を紐解く展開な為にミステリとしては良くできた二時間ドラマレベル。 先々描かれる加賀恭一郎らしい洞察力としつこさは発揮されない。 どうも、加賀恭一郎を主役にした恋愛小説な感じで、シリーズを完結するつもりだったのだろうか? このラストで、これ以降もシリーズ継続しながら後続作品で後日談が描かれていない事に不満を覚える。 加賀恭一郎は自分の素質を継ぐ子孫を残せるのだろうか! |
No.18 | 4点 | ある | |
(2010/04/30 00:22登録) 加賀シリーズはそれほど読んでいないのですが,いつもの頭脳明晰な感じではなく,一人の人間として書かれているのが逆に新鮮でした。 ただ,恋愛物としての印象が強く,作品の内容としては私にはハマりませんでした。 |
No.17 | 6点 | STAR | |
(2010/02/26 16:37登録) この作品もスラスラ読めます。動機もありそうな話で、涙を誘います。 バレエ業界の争い、動機にも絡めてうまく書けていると思います。 |
No.16 | 6点 | 臣 | |
(2009/06/25 16:03登録) バレエ団というクローズドな空間での殺人事件を取り扱った作品です。 こういう設定は好みだし、ミステリとしてもまずまずの出来だし、読後感も悪くはなかったのですが、なぜか印象は薄いです。好みの問題なんでしょうね。評価が分かれて当然、という感じの作品でした。ただ、この作品も再読要かな? |
No.15 | 7点 | だい様 | |
(2009/06/08 23:15登録) 加賀恭一郎シリーズ第2弾 とにかく読みやすい。 前作『卒業』は登場人物への感情移入に苦労したが今回は面白く読めた。 |
No.14 | 7点 | ミステリー三昧 | |
(2009/05/21 13:14登録) <講談社文庫>加賀恭一郎シリーズ2作目(長編/1989)です。 読後感が心地よい。何かしらの苦しみ悲しみを抱えながらバレエに励むダンサーの心理状態を知った上で再読してみても、なお良いはず。きっと言葉一つ一つの重みも感じ方も違ってくるでしょうね。 この読後感を生み出したのは加賀恭一郎の他の刑事にはない人間らしさによるものでした。最後の展開は違った意味で意外性がありました。女性にオススメできる作品です。 |
No.13 | 6点 | こう | |
(2008/12/03 23:49登録) 他の皆さん同様初期東野作品では屈指の甘さですが作品自体は比較的楽しめました。真相に対する伏線もかなりわかりやすく言葉の端々、行動で描写されており「学生街の殺人」に少し通ずるところがあるかな、と思います。 ただ事件が最初から起こったときに実際に登場人物がストーリー通り実際に動くものかどうかかなり疑問ではあります。犯行後の犯人の行動も正直納得できないですが読んだときは楽しめた覚えがあります。 |