home

ミステリの祭典

login
狼と兎のゲーム

作家 我孫子武丸
出版日2013年07月
平均点4.33点
書評数3人

No.3 3点 名探偵ジャパン
(2020/08/06 11:36登録)
ちょっと、作者が何を書きたかったのか不明な一作。
あとがきによれば、作者は「逃亡もの」が好きで、ただ単にその系列で書いただけのようですが、トリック的な驚きもなく、悪人は最後にあっさり捕まるだけで、ひどい話という印象しか残りませんでした。
本作は元々、子供向けの「ミステリーランド」用に構想されていたものだそうですが、「ひどい話」で子供に読ませるのはどうか、と考え直して「ミステリーランド」には別の作品を提出したそうです。
作者は「子供のトラウマになるような話を書こう」と最初から考えていたそうですが、「子供のトラウマ」って、そもそも大人が狙って書いていいものなのか?と疑問です。「子供向けとオブラートに包まずに、大人が真剣に子供に向けてメッセージ性を持って書いたものが、結果的にトラウマになる」みたいなのが正しいトラウマ(?)だと私は思っています。メッセージも何もなく、端から「子供のトラウマにしてやろう」などと邪心を持って書くものは、ただの加虐趣味的な嫌がらせでしかないと思うのは私だけでしょうか。

No.2 5点 虫暮部
(2013/11/25 14:16登録)
確かにスリリングだしリーダビリティも高いけれど、作者本人が認めている通り"ひどい話”であって、あまり好きなタイプではなかった。

No.1 5点 白い風
(2013/11/09 16:39登録)
久し振り過ぎて忘れてました。
「殺戮にいたる病」の作者でしたね。
警官の父親ヤバ過ぎ!
あとがきによると少年少女向けの”ミステリーランド”用だったとか・・・。
もし、このまま出版だったらスゴイ批判されたでしょうね(笑)

3レコード表示中です 書評