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ミステリの祭典

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itokinさんの登録情報
平均点:7.28点 書評数:345件

プロフィール| 書評

No.265 6点 ゼロの焦点
松本清張
(2013/06/17 18:59登録)
犯人当ての謎解きの構成はしっかりしていて、すらすらと読ませるが、盛り上がりが感じられないのと妻の名探偵ぶり(警察の無能)が気になる。
当時の作としては評価できるが現代では?とこの点とした。


No.264 9点 川は静かに流れ
ジョン・ハート
(2013/05/27 15:49登録)
殺人の汚名をぬぐいきれない主人公の必死の抵抗、真実の追及を家族と近隣者に求めなくてはならない苦悩と、行動が大きな流れの中に巻き込まれていく様を的確な構成と迫力で描写するさまは、読み易い翻訳もあって最後まで飽きさせない。エドガー賞受賞作品だがさすがだなアと思う。デビュー作「キングの死」も読んでみたい。


No.263 6点 さむけ
ロス・マクドナルド
(2013/05/18 19:00登録)
私にはこの小説の良さがわからない。ハードボイルドとあるが、スピードもサスペンスも感じられなかった。なにか進展が複雑で状況を把握するのが精いっぱいで、途中退屈さえ感じた。良かった点と言えば、最後まで犯人が分からなかった意外性かな。


No.262 5点 鷺と雪
北村薫
(2013/03/30 12:12登録)
直木賞受賞と聞いて読んでみたがこの小説の良さが理解できなかった。優雅な華族の生活、文学の深い薀蓄など所詮私には備わってないので読み辛く思ったのでしょう。


No.261 5点 狐闇
北森鴻
(2013/03/27 14:58登録)
前半は骨董品売買の陰湿な面、旗師なる者の存在など業界の裏側が見えて興味深く読んだが、後半は、話が広がりすぎ状況を把握するのが精いっぱいで盛り上がりを意識できなかった。もう少しわかりやすく、軽く書けなかったかと思われます。


No.260 9点 ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎
(2013/03/23 13:06登録)
伊坂氏の才能を再確認させられた作品。独特のユーモア、意表を突く物語の展開、登場人物のキャラの立て方、今まで読んだ氏の作品の中で最高だなという思いで読ませていただいた。


No.259 7点 天使の牙
大沢在昌
(2013/03/17 11:25登録)
大沢ワールド全開といった作品です。読みやすく、テンポよく、最後までだれることなくまとめあげてるのは流石です。ただ、警察の腐敗のひどさと究極の移植手術に違和感をぬぐえないので近未来の物語に思えのめり込めない。


No.258 7点 終末のフール
伊坂幸太郎
(2013/03/06 21:44登録)
巨大隕石が5年後地球に衝突し恐竜が絶滅した状況が再現されるという混乱時の人間社会を生きる人々の物語だが、変にリアルがあってそれぞれ胸に迫り自分だったらどのように生きるだろうかと考えさせられる。「鋼鉄のウール」の苗場は、武田幸三氏をモデルにしてるなと思ったが正解だったのでオッと声を出してしまった。


No.257 8点 少年時代
ロバート・R・マキャモン
(2013/02/18 11:06登録)
ホラー出身の作家らしくホラーとミステリーの入り混じったメルヘン、ファンタジーの小説です。短編をつなぎ合わせた様にいろんなエピソードにより少年の成長を表現した当時(1960年代)のアメリカの片田舎は日本とあまり変わらなかったんだなぁと懐かしく読ませてもらった。


No.256 8点 甲賀忍法帖
山田風太郎
(2013/02/03 20:55登録)
忍術物は何でも有りで好きになれなかったが、氏の忍法も何でも有
りなんだが不思議と違和感がなく引き込まれてしまうのは何故なんかなあ。きっと、20人もの忍者が出るにもかかわらずそれぞれのキャラがしっかりしているのと読む人の上をいく意表を突く術を使い、深みのある物語の展開に凄味がを感じるからだろうか。


No.255 3点 四季
森博嗣
(2013/01/31 12:37登録)
これはチョットついてけないなー。4次、5次元の世界、透明人間私には理解不能でした(春を最後まで読めませんでした。御免なさい。)


No.254 8点 ラスト・チャイルド
ジョン・ハート
(2013/01/28 11:23登録)
物語の進行、心理、背景の描写が丁寧に描かれ構成、盛り上げ方も素晴らしく最後まで引き込まれた。少し、おどおどしてやりきれない感じも受けたが、最後のまとめ方で救われた。海外の評価が高いようだが作者の筆力は本物と感じた。


No.253 6点 ウォータースライドをのぼれ
ドン・ウィンズロウ
(2013/01/22 09:28登録)
いろんな職種の登場人物が数か所から同時進行するので理解がしづらく、コメディータッチなので緊迫感、盛り上がりも欠け、物語の進行も総花的で掘り込みも少ない。ただ相変わらずの軽妙な会話は随所で笑いを誘い作者の才能をうかがわせる。


No.252 8点 亡国のイージス
福井晴敏
(2013/01/15 08:55登録)
それぞれのキャラクター、心理描写、スピード、物語の構成と展開、どれを取っても1級品、圧倒的な筆力で最後まで一直線だった。少しスーパーマンなトコが気になったがこうゆう作品はこれでいいんだと納得した。


No.251 8点 フロスト日和
R・D・ウィングフィールド
(2012/12/31 15:03登録)
次から次に起こる事件に翻弄されながら不眠不休でハチャメチャで対応するフロストにハラハラドキドキ読まされた。それにしてもこの作家のキャラの立て方、ユーモアには驚かされる。
大きなトリックもないので好みが分かれるかもしれないが私は大好きだ、終わり方も感動的だ。


No.250 6点 虎の眼
ウィルバー・スミス
(2012/12/17 10:21登録)
宝探しの冒険小説。こんなの初めて。私が年を取りすぎてるためか先が読めてしまい、また主人公が超人過ぎて心に響かなかった。
小説より映画にしたほうが面白いと思われる作品です。ただ、最後の一ひねりは結構いけますよ。


No.249 8点 コフィン・ダンサー
ジェフリー・ディーヴァー
(2012/12/03 11:22登録)
全ての面で予想を裏切る高水準。特に、飛行機の知識はおそらく作者自身もパイロットなのだろうと思わせるほど。ダンサーとライムの知略、それを支えるスタッフの一丸となった正に死力を尽くしての戦いは最後まで引き付けられた。


No.248 9点 エンプティー・チェア
ジェフリー・ディーヴァー
(2012/11/17 20:35登録)
予想を上回る展開と機知に富んだ会話、銃撃場面に代表されるスピード、サスペンスとにかく最後まで引き付けられ緩むことのない作品だと思う。大満足でした。


No.247 9点 狼花 新宿鮫IX
大沢在昌
(2012/11/05 21:08登録)
警察と巨大暴力団との関係、それぞれの善悪を超えた立場によって貫こうとする行動が、心に伝わってきます。今まで読んだシリーズ(1から9)の中ではベストです。


No.246 7点 ウォッチャーズ
ディーン・クーンツ
(2012/10/30 10:08登録)
ミステリーと言うより怪奇小説だな、単純ともいえる物語なのに少し長過ぎいらいらする場面もあった、しかし、よく売れている流行作家らしく話の展開、表現、盛り上げ、まとめ方等よく心得ているなと思った。

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