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ミステリの祭典

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狐闇
旗師・冬狐堂2

作家 北森鴻
出版日2002年06月
平均点7.00点
書評数5人

No.5 5点 itokin
(2013/03/27 14:58登録)
前半は骨董品売買の陰湿な面、旗師なる者の存在など業界の裏側が見えて興味深く読んだが、後半は、話が広がりすぎ状況を把握するのが精いっぱいで盛り上がりを意識できなかった。もう少しわかりやすく、軽く書けなかったかと思われます。

No.4 7点 メルカトル
(2010/07/04 23:52登録)
骨董の世界に身を置く、旗師・陶子の激闘を描く壮大なスケールの歴史ミステリ。
前半の競り市で魔鏡を手に入れるまでの入念な描写は、思わずのめり込んでしまう。
スピード感もあって読者をグイグイ引っ張っていく。
後半は一転、スケールが大きくなりすぎて、私はややついていけない部分もあったりしたが、概ね高評価。
他シリーズの主役級が友情出演しているのもファンには嬉しい。

No.3 7点 simo10
(2009/09/07 23:37登録)
冬孤堂シリーズ第一策「狐罠」ではかなり読み辛い文章だったのですが、
この第二策では非常に読み易くなっておりました。
下手に細々としたトリックに手を出さずに、歴史上のミステリを扱うこと一本に集中しているために非常に壮大な作品に仕上がっていると思います。
この作家にはこういう作品を書いて欲しいなと思っていたのですが、バッチリ嵌まっていると思います。
しかしやっぱり話が難しい。

No.2 9点 しゃん
(2002/10/07 12:03登録)
 張り巡らされた陰謀と壮大な謎の物語。余りに壮大すぎて、何処まで言っても解けることのなさそうな謎にひきつけられ、敵との油断ならないやり取りには胸をときめかせて読んだ。

 最後の謎の解明の仕方には少し呆気にとられたが。
 しかし、さすが北森鴻。トリックにこだわらず此処まで見事なミステリを書くなんて…
ミステリというと、どうしてもトリックやキャラが主になってしまう最近おミステリ業界。こういう物語中心で読ませる作者はものすごく貴重かも。

No.1 7点 由良小三郎
(2002/09/23 19:26登録)
「狐罠」の主人公は魅力的だったので、同じ主人公が闘う、これもまあ楽しくよめました。連載小説だったと思うのですが、そのせいか章ごとにちょっとギクシャクしてる所を感じます。動機の部分や歴史の蘊蓄の部分はイマイチですが、主人公が好きなので、すべてOKです。

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