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ミステリの祭典

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itokinさんの登録情報
平均点:7.28点 書評数:345件

プロフィール| 書評

No.285 5点 隻眼の少女
麻耶雄嵩
(2013/11/30 16:13登録)
皆さんの高評価につられて読んでみたがまあ楽しめたの評価通りずいぶんの期待外れ。物語の進行に現実感がない、前篇と後編を無理やりくっつけた感じ、したがって後半の盛り上がりも今一でした。


No.284 8点 燃える地の果てに
逢坂剛
(2013/11/18 11:08登録)
実際にあった事件をもとに構成されていること、さらに福島原発事故と重ねて感じるので身近で緊迫感があり長さを感じず読み終えた。人物の、キャラ、会話などもシャレていて高級な翻訳ものを読んでいるような気分だった。


No.283 8点 青の炎
貴志祐介
(2013/11/08 11:32登録)
主人公の追い詰められていく心理描写が素晴らしく物語に引き込まれました。終盤での紀子との絡みはこの物語を救っていると思います。最後の1行では涙が止まりませんでした。


No.282 7点 初ものがたり
宮部みゆき
(2013/11/05 13:20登録)
スラスラと読み易いんだが短編のためか深みと、泥臭さに欠けるのが不満(岡っ引きがこれほど活躍できることに違和感を感じるためかな、同心、与力など奉行所組織へのかかわりが希薄なのが気になった)。


No.281 7点 硝子のハンマー
貴志祐介
(2013/11/05 13:03登録)
本格のアイディア、キャラの立て方、話の進め方等十分面白さは感じられたが、話が二分されてることで、盛り上がりが欠けたことが気になった。榎本と純子の絡みで最後まで押したほうがよかったように思うが・・・。ただし、隙のないトリックの解明など貴志さんの力量は十分推し量れる。


No.280 7点 麦の海に沈む果実
恩田陸
(2013/10/20 19:22登録)
読みだすと引き込まれてやめられない、不思議な物語、これが、恩田ワールドなんでしょう。ラストの盛り上がりと意外性をもう少し期待したんだが・・・。


No.279 8点 風来忍法帖
山田風太郎
(2013/10/15 18:47登録)
氏の忍法物は面白いですね、中でもこれはトップクラスです。
読み手の上をゆく展開で奥行きが深く奇想天外の忍法も違和感を感じません。私は時代物が好きなのでよく読みますがセリフの言い回しがまさしく正調で時代物も第一人者だと感じさせられます。
それにしても馬左エ門はかわいそうですね。


No.278 6点 探偵映画
我孫子武丸
(2013/10/08 19:04登録)
映画界の内側がよく解って映画好きの私にとってはそれだけで楽しめた。それにしても、犯人探しにいろんな見方があるもんだと作者の頭脳に敬服。最後はチョットアンフェアーと思えるがだまされた私が悪いのでしょう。


No.277 6点 0の殺人
我孫子武丸
(2013/10/08 18:47登録)
速水3兄弟のキャラクターで読ませる作品。軽くてスラスラ先を読ます、またひねりも十分で結構面白かったです。ゴミ男の項で犯人が分かったので結末のインパクトは小さかった。


No.276 7点 アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎
(2013/09/26 10:33登録)
人物のキャラが立っていて奥深い心の描写、会話も心地よくスラスラ読めて先を急がさる気持ちになるが、少し残虐さのある展開なのでとハッピーエンドを期待したんだが・・・.


No.275 8点 たけまる文庫 謎の巻
我孫子武丸
(2013/09/21 14:17登録)
類似性のない作品ばかりでどれも高水準。私的には、「青い鳥を探せ」、「小さな悪魔」がよかった。ホラーからメルヘンの世界までこの人は何でのかけるんだなアと感心させられた。


No.274 8点 十二人の手紙
井上ひさし
(2013/09/11 11:00登録)
アイディアが面白い、井上氏もこんなミステリーが書けるんだ氏の才能を再認識しました。12の物語の登場者の行く末をエピローグでまとめるのも落ちが効いていいですね。


No.273 10点 罪と罰
フョードル・ドストエフスキー
(2013/09/11 10:33登録)
トルストイと並ぶロシア最高の文豪。流石ですね、狂気に満ちた主人公とそれを取り巻く人々の心の深層が切々と迫ってきて先へ、先へと急がされます。最高の文学がミステリーとして読めるなんて何か得した気持ちになりました。


No.272 7点 きみにしか聞こえない
乙一
(2013/08/16 10:56登録)
孤独な若者の気持ちを代弁し、勇気づける作品。3作とも不思議と記憶に残る佳作だが華歌が最も発想、文章も練れていると感じた。


No.271 8点 百舌の叫ぶ夜
逢坂剛
(2013/08/16 10:33登録)
ハードボイルドの王道をゆく作品。トリックに少し古臭さがあり、またかと感じるところはあるが、物語の展開はスピーディーで面白い時間を忘れて読ませていただいた。


No.270 7点 東京島
桐野夏生
(2013/08/07 09:00登録)
無人島に漂着した数グループ、20数人が、いかに生き残り、現状から逃れようかと行動する物語。設定が現代なので少し無理がありいまいち溶け込めないが、物語の展開、人物のキャラクター、極限状態の表現等がしっかり書かれており最後まで楽しめました。
それにしても、あのドラム缶の中身は名だったのだろう?
(谷崎潤一郎賞受賞作)


No.269 8点 毒を売る女
島田荘司
(2013/07/30 10:54登録)
島田氏の初期の短編名作集ということです。なるほどれを取っても、発想、切り口、展開の類似性がなく盛り上げ、終盤のひねりも流石で、氏の才能がうかがえる作品と思いました。短編集では最上位にランクされるでしょう。


No.268 10点 絆回廊 新宿鮫Ⅹ
大沢在昌
(2013/07/12 10:24登録)
シリーズ10巻目と言うことで集大成への作者の力の入れようがひしひしと伝わる最高の出来ですね、暗黒社会と、警察、元やくざの幹部、それらが過去の事件に絡んで複雑な様相を見せるのだがわかりやすいプロットで巧みに後半の盛り上がりに導いています。最後は涙なしには読めませんでした大満足です(おもわず鮫島がんばれと言ってしまいました)。


No.267 6点 遠きに目ありて
天藤真
(2013/07/06 15:35登録)
短編集なのでさらっと読みたいんだが、謎が込み入っていてわかりずらかった。天童流のユーモアもいまいちで物足りない。


No.266 7点 ウィチャリー家の女
ロス・マクドナルド
(2013/06/26 17:02登録)
派手な立ち回りや緊迫感のある物語の展開はないが、私立探偵アーチャーの地味な聞き込み捜査が事件の謎を解く・・。現代では少しまだるっこいが当時の作としては評価されるだろう。情景の描写が素晴らしく映画を見ているようで全体にさらっと読めた、だが、アーチャーの優等生ぶりが気になった。

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