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ミステリの祭典

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ぷねうまさんの登録情報
平均点:6.51点 書評数:177件

プロフィール| 書評

No.157 9点 ドグラ・マグラ
夢野久作
(2008/04/25 06:41登録)
最強の破壊力。


No.156 6点 冷たい校舎の時は止まる
辻村深月
(2008/04/25 06:37登録)
とても器用な作者だと思った。めちゃくちゃ分厚い本だが、だれてきそうなとこでポイントをうまいこと突いてきて飽きさせずに読ませる。
叙述トリックもあるし、読者への挑戦状もあるというこってり具合なのだが、この作品を本格ミステリとして捉えられないのはちょっとやりすぎなぐらいの爽やかすぎる読後感のせいか。
若者にオススメの青春小説。


No.155 6点 実況中死
西澤保彦
(2008/04/25 06:28登録)
長編にする必要はない、かな…。


No.154 5点 赤い館の秘密
A・A・ミルン
(2008/04/25 06:23登録)
『くまのプーさん』の作者が一冊だけ書いた推理小説、ともなれば食指は伸びる。
リアルタイムで読んでいたなら衝撃を受けただろうが、今となっては同じトリックでこれを上回る作品は多数あると思う。
まあ、話の種にはなります。


No.153 6点 ブラウン神父の知恵
G・K・チェスタトン
(2008/04/25 06:18登録)
一作目と作風はほぼ同じ。トリックのクオリティも全て高水準(だと思います。発表された時代的に)
とにかくバラエティに富んだ事件とブラウン神父の冴えた推理を楽しめる。
でも2作続けて読んだらちょっと飽きた。


No.152 8点 ブラウン神父の童心
G・K・チェスタトン
(2008/04/25 06:08登録)
もはや説明するまでもない不朽の短編集。
『木の葉を隠すなら森の中…』の名言もこの作品から生まれたことを考えれば、他作品に与えた影響力は計り知れない。
日本の名短編集といえば『亜愛一郎』が有名ですが、ブラウン神父と見た目、性格が正反対なのが面白いですね。泡坂妻夫氏はあえてそうしたのでしょうか。


No.151 4点 夢幻巡礼
西澤保彦
(2008/04/23 18:29登録)
なるほど神麻嗣子シリーズからほのぼのを抜いたらこんな感じになるのか。
内容は狂っていく殺人鬼の内面をひたすら吐露していくもので派手さやカタルシスなどは皆無。
しかし、シリーズ最終巻での重要な伏線になるようなので読んでおいて損はないかな。
シリーズ未読者には絶対にオススメしない。既読者でも時間があればどうぞ。


No.150 6点 クビキリサイクル
西尾維新
(2008/04/23 18:23登録)
読む前から、これは1点か10点のどちらかになるであろう作品だと予想していたのだが、意外なことに平均点に収まった。
しっかり本格してはいるものの、トリックにさほど目新しさはないと思う。やはりこの本の個性はキャラにある。
内容よりもキャラで人気が決まるというのは今のお笑いブームと同じですね。それを悪いとは言いませんが。


No.149 5点 遠まわりする雛
米澤穂信
(2008/03/22 15:09登録)
ライトノベル的なキャラや設定を持ち出しながらしっかりミステリとして「おもしろいこと」をしてくれるのが米澤穂信だと思っていたのだけれど今回はそういった指向はほぼ皆無。
唯一そういう視点で楽しめたのは推理作家協会賞短篇部門候補にもなった「心あたりのある者は」ぐらいか。
まぁ、シリーズを全部読んできた人のためのファンサービス本です。


No.148 5点 リピート
乾くるみ
(2008/03/22 14:58登録)
イニシエーションラブは胸をはって「これはミステリだ!」と言えるのだがこの作品はSFより。
ただこの作品で登場する殺人事件(?)の犯人(?)は絶対に他作品では出まい。
ラストのあっけなさは割と好き。


No.147 4点 月の扉
石持浅海
(2008/03/22 14:43登録)
石嶺師匠のカリスマ性とか言われてもなぁ。
冤罪がどうとか子供のためとか色々ハイジャックの理由あげつらってたけど、全員単なる自分勝手。
ファンタジー風味が出てきて最後はどうなるのかと思っていたけど、結局なし崩しに。まあ、フワーって魂的なもんが月に行こうもんなら本投げてましたけど。


No.146 9点 火刑法廷
ジョン・ディクスン・カー
(2008/03/22 14:33登録)
個人的にカーの最高傑作。捉えようによってはホラーにもとれる不思議な余韻を残すラストが素晴らしい。


No.145 7点 空白の殺意
中町信
(2008/01/28 12:04登録)
まさに日本版『皇帝のかぎ煙草いれ』。
本家に勝るとも劣らないギミックとトリック、アリバイ崩しに奮闘する主人公など地味ながら読み応えはすごい。
犯人は比較的早い段階で想像がついてしまうが、そこから飽きさせずに読ませる演出は素晴らしい。


No.144 8点 神様ゲーム
麻耶雄嵩
(2008/01/28 11:59登録)
主人公は10歳の少年でクラスメイトと探偵団を結成している。なんて設定だけ見てみたらハラハラドキドキのジュブナイルを想像してしまうがそこは麻耶。
禅問答のような神様との会話と渦巻く疑心暗鬼が暗鬱な雰囲気を常に醸し続ける。
こんなの当時10歳の僕が学校の図書室で読んだら完全にトラウマものだぜ。


No.143 7点 はなれわざ
クリスチアナ・ブランド
(2008/01/27 08:35登録)
言われてみればかなりバカバカしいトリックを巧みに演出したクリスチアナ・ブランドの手腕は素晴らしい。
また人物描写がうまく読んでいて飽きさせないのも○。


No.142 9点 毒入りチョコレート事件
アントニイ・バークリー
(2008/01/27 08:32登録)
これでもか、これでもかと展開される推論の応酬は読んでいて楽しい。
あらゆる作品に登場する名探偵の推理なんてしょせん屁理屈でありその推理が当たっていたのは結果論に過ぎない、というアンチ本格探偵小説的メッセージを内包した正統派本格作品。


No.141 9点 そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
(2008/01/27 08:27登録)
これほど美しい構成を持った作品は他に知らない。


No.140 10点 アクロイド殺し
アガサ・クリスティー
(2008/01/27 08:24登録)
物理トリックやアリバイ崩しだけでは味わえない、同じページを見つめたまま固まってしまうあの感じ。最高です。


No.139 4点 『クロック城』殺人事件
北山猛邦
(2008/01/19 07:15登録)
「あまりの衝撃のためノベルス版ではトリック解明のところから袋とじになっていた」という話を聞いてハードルがブブカクラスまで上がっていたのだが、期待に沿うほどでは無かった。
この作品、というか作家の魅力は世界観の構築にあるらしく、それが肌に合うか合わないかで評価が分かれるらしいが、僕にはあまり合いませんでした。


No.138 8点
麻耶雄嵩
(2008/01/19 07:09登録)
話中に長崎が全く登場してこなかったので叙述トリックであることは容易に想像できたのだが・・・。
このトリックの先鋭性は作品の地味さ故になかなか注目されにくいが、もっと評価されるべきだと思う。
他の新本格作家も見習って欲しいぐらいの攻撃性を孕んでいる秀作。

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