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ミステリの祭典

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亜愛一郎の狼狽
亜愛一郎シリーズ

作家 泡坂妻夫
出版日1978年05月
平均点7.26点
書評数39人

No.19 7点 白い風
(2011/04/15 20:30登録)
「曲がった部屋」と「G線上の鼬」が面白かったかな。
関係者の話だけで謎を解くとことは一種の”安楽椅子探偵”みたいですね。
だた、読者が謎を解くには難しそうな作品も若干あったきがするけどね。
8編の短編集だったけど、色々なパターンがあって楽しめました。

No.18 7点 りゅう
(2011/02/24 19:49登録)
 最初の「DL2号機事件」を読んで、その推理の馬鹿馬鹿しさに放り出し、しばらく積読状態になっていました。再度取り出して読んでみると、それなりに楽しめました。亜愛一郎の推理の特徴は、「直感的で飛躍しすぎている」ということでしょうか。全般的に、文章が脈絡に欠けていて、読みにくい印象を受けました。個人的ベスト作品は「曲がった部屋」、次点が「黒い霧」です。
「曲がった部屋」
 伏線らしきものがいくつか出てくるのですが、その意味するものに見当がつかず、真相を読んでなるほどと感心しました。勘の良い人なら気付くかもしれませんね。
「掘り出された童話」
 暗号ネタですが、読者が簡単に解読できるような単純なものではありません。この暗号のアルゴリズムに合わせて童話を創作した、作者の労力の方に感心しました。
「ホロボの島」
 印象的なストーリーで、小説としての出来映えなら、この作品集の中でも一番でしょう。
「黒い霧」
 カーボンばらまき事件から導き出される、亜愛一郎の無理やりな推理に唖然。それでも、冒頭のエピソードが伏線としてうまく収束していく様はマジックを見ているようで面白かったです。

No.17 10点 阿多緑
(2011/01/14 16:59登録)
やはり、シリーズ1作目が
1番だと思う
掌上の黄金仮面が好き

No.16 8点 makomako
(2010/12/30 09:10登録)
 亜愛一郎シリーズは作者のトリックに対する並々ならぬ才能と作者のサービス精神が詰まった短編シリーズ。トリックを考え出してからそれを小説化したような、まさにマジックの推理小説版。
 推理小説が好きなら、ことにトリックを見破ったりだまされたりすることが好きな人には最適でしょう。
 第1話の「DL2号」は奇抜であるがちょっとありえない?と思っていたが2話3話と読み進むに全く違った変幻自在なお話が語られる。
 最初はトリック辞典を膨らませたような印象だったのが、亜に対しても三角形の顔をした洋装の老婦人にもしだいに愛着がわいてきてついにはとりこになってしまうという不思議な魅力がある。「掘り出された童話」では最初の童話が暗号であることはすぐ分かるのだがこれを解く事はまず無理でしょう。「ホロボの神」の骨の話には思わす笑ってしまう。
 おもしろかった。

No.15 8点 isurrender
(2010/09/19 02:35登録)
すべて高水準の短編集
大がかりなトリックではないけれど、全て「なるほど!」と唸らせるトリックだと思います

No.14 8点 E-BANKER
(2010/06/25 22:59登録)
二枚目だけどドジ、どこか憎めない探偵、亜愛一郎シリーズの第1作目。
作者らしい独特の切り口で、キラ星のような短編が並びます。
①「DL2号機事件」: 記念すべき作者のデビュー作。目の付け所が違いますが、そんな人いるかなぁ?
②「右腕山上空」: 一種の空中密室を扱った作品。名作。
③「曲った部屋」: ラストのまとめ方が見事。ロジックが冴えてます。
④「掌上の黄金仮面」: いいですね。短編らしい作品。
⑤「掘り出された童話」: 暗号もの。暗号の手法自体はオーソドックスなものですが、十分楽しめます。
⑥「ホロボの神」: 設定が独特。好きです。
他2編。
遊び心十分な作者の筆力に対して素直に敬意を評します。

No.13 9点 kanamori
(2010/06/06 15:31登録)
30年ほど前の初読時には変わった設定の不可能トリックもの「右腕山上空」や「掌上の黄金仮面」が好みでしたが、再読してみて他の作品の方が著者の持ち味が出ているように思えてきました。
「DL2号機事件」の狂人の論理はいまいちですが、「G線上の鼬」の伏線の見事さは編中随一、「掘出された童話」は暗号の原理のユニークさで記憶に残ります。
発表された時代を考慮し、思い入れもあるのでこの評価です。

No.12 6点 vivi
(2010/04/30 18:54登録)
事件の様相が明らかになったとき、
それまでバラバラに見えていた手がかりが、
すっと1つにまとまって納得できるところがいいですね☆

キャラ的には、変わり者の直感的探偵ではありますが、
憎めない言動の端々にユーモアが煌いていて、楽しいキャラです♪

好きなのは「ホロボの神」とか「曲がった部屋」です。

No.11 8点
(2010/04/14 22:10登録)
最初の『DL2号機事件』の無茶なロジック(現実には意図的行為と偶然とを混同したこんな発想あり得ません)には、よくもこんなバカなこと考えるものだなと思いました。次の空中密室『右腕山上空』も既に書き上げていたそうですが、変てこな方をデビュー作に選ぶのですから、作者のひねくれぶりはたいしたものです。事件解決後の締めくくりがまたこの人らしい目のつけどころです。
第2作からは、もっとまともなミステリが続きます。どれもおもしろいのですが、強いて言えば『G線上の鼬』がトリックと推理がきれいにつながっていて、私的ベストでしょうか。『掘出された童話』の暗号作成の困難さも、こんな面倒なことを実行するのはこの作者だけだろうという感じです。
▽の老婦人は、作者が作者だけに、単なるひょうたんつぎ(手塚治虫の)的存在とは思えないですよね。

No.10 6点 nukkam
(2009/12/27 20:59登録)
(ネタバレなしです) 泡坂妻夫の1976年のデビュー作「DL2号機事件」を筆頭に1977年までに書かれた作品を集めて1978年に出版された亜愛一郎シリーズ第1短編集の本書は非常に個性的な作品揃いです。本格派推理小説の短編ですがかなりひねったプロットの作品が多く、そこが独創的だと評価されるのももっともですが一方で何が何だかよくわからないままに終わってしまったと感じることもあると思います。何度か読み直す内にそのよさがじわじわとわかってくるタイプだと思います。個人的なお勧めは発想の飛躍が効果的な「DL2号機事件」、本書の中では伝統的な謎解きの「右腕山上空」、ユーモア濃厚な「黒い霧」です。

No.9 8点 E
(2009/12/23 12:30登録)
面白いシリーズですね!!嵌ってしまいました。

No.8 6点 ZAto
(2009/10/21 01:40登録)
こういう無駄を省いたトリック主体の趣向に思わず「ニヤリ」となる本格好きも多いのだろう。
たまにはこういう読後感があってもいいのではないかと納得した。

No.7 8点 れお
(2009/09/10 14:12登録)
どの作品も普通に楽しく読めます。とてもよく出来た短編集だと思います。
読んで損はないかな。

No.6 7点 VOLKS
(2008/12/23 20:59登録)
作品も面白かったけれど、三角顔の老婦人・・・めちゃくちゃ気になる(笑)

No.5 7点 こう
(2008/07/06 22:58登録)
 デビュー作である「DL2号機事件」は泡坂作品で見られるチェスタトン風ロジックが見られますが作品集全体で言えば後の作品ほどその特長が見られないと思います。
 「右腕山上空」のトリックも実現性は低いと思います。
 シリーズキャラクターは配していますが個人的にはまあまあといった感じです。  

No.4 6点 マニア
(2008/04/25 20:18登録)
各短編の真相はそこまで面白いとは感じられなかった。

ただ、それぞれの話の終盤で、亜愛一郎が文字通り「狼狽」しながら一気に事件を解決に導く展開は鮮やか。
全く無駄のないストーリー構成、ほどよいユーモアさも好感。

No.3 9点 dei
(2008/04/03 22:05登録)
ミステリだけを文章に詰め込んだような本。
「生活の謎」に近い短編から、独自の着眼点を解決に結びつける短編まで、
濃密な謎解きの時間を楽しませてもらった。高評価にも納得。

No.2 10点 レイ・ブラッドベリへ
(2008/01/21 02:44登録)
 本格ミステリの分野では、これまでにいくつもの重要な法則(?)が発見されている。
中でも有名なのは「賢人は木の葉を森に隠す」というチェスタートンの法則であろう。
しかもチェスタートンが優れているのは、「では森が無ければ、どうすればよいか」と自問してこの論理を推し進め、ついには最上のミステリにまで発展させたことだ。

 しかし、この種の奇抜な「法則」の発見にかけては、泡坂さんも負けてはいない。
「DL2号機事件」では「偶然に起ることを予測するとき、人間はだいたい三通りの思考方法をとるようです。」というスルどい洞察をもとに、登場人物のちょっとした不自然な動作から、彼がオノを振り回す殺人鬼に変貌する有様を予測する。

 「G線上の鼬」もスゴい。
探偵は「ところが、人間というものは、面白いことに、全くでたらめに・・・できにくい性格を持っているものです」という信念のもと、たまたま遭遇した奇妙な殺人事件を解明してみせるのだが、この「人間というものは…」という論理は、いわゆる「逆説」と呼ばれるものなので、いきなりそんな事を言われても、大抵の人は「ん?本当にそうかな?」と納得しないに違いない。

 そこで作者は、物語の冒頭から、この逆説を証明する例証を「これでもか」といわんばかりに挙げていく。登場人物にてんぷら定食を食べさせ、地図上のドライブでオペラ座の前を左折させ、最後には「命知らずの恋」なる歌謡曲まで作りあげて歌手に歌わせている。
 この物語を読み返してみると、何と、殺人事件が起きるまでのエピソードの全てが、この「法則」を証明する事例となっているのだ。

 ミステリを読む楽しみのひとつに「常識の盲点をついた視点の奇抜さ」とか「不可思議な謎への解明の鮮やかさ」との邂逅がある。そういう意味で、この亜愛一郎が活躍する連作短編集は、優れたミステリとして正統的な、(また良い意味での)昔ながらの面白さを伝えてくれる。

No.1 7点 Tetchy
(2007/10/30 19:07登録)
世評ほど面白いとは思いませんでした。
理路整然としすぎているというか。
各短編の謎よりも「三角顔の老婦人」の正体が気になる~!

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