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ミステリの祭典

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扉は閉ざされたまま
碓氷優佳シリーズ

作家 石持浅海
出版日2005年05月
平均点6.43点
書評数37人

No.17 7点 isurrender
(2009/07/22 02:34登録)
犯人が分かっている倒叙ものならではの犯人と探偵の緊迫感ある駆け引きが楽しめた

No.16 8点 テレキャス
(2009/07/15 00:11登録)
こんなにも密室をほっとく作品を読んだのは初めてでした。
石持の作品を読むのはこれが4作目だけどこの人の作品は犯人の動機だったり、登場人物の理想が高潔過ぎる印象を受けますね。
合う合わないがそれによって別れてしまうのが残念。
それでも今作品は犯人と探偵の心理戦に男と女の駆け引きも絡まり倒述ミステリとしてはよく出来ていると思います。

No.15 6点 あるびれお
(2009/06/23 04:45登録)
設定は秀逸だと思うけれど、それを活かしきれたか、というとそうでもないかな。伏線なども判り安すぎた気がする。

No.14 7点 りんちゃみ先輩
(2009/06/17 17:02登録)
皆さんのご意見同様、どうしても殺人を犯さなければならない動機とは思えませんね。その点を抜きにすれば、とても楽しめました。「その後」が書かれていませんが、犯人・探偵の2人はこれからどうなるのでしょう・・第二の殺人が起こってしまいそうですが・・いかがでしょう?それにしても探偵以外のメンバーはだれも真相には近付けなかったのでしょうか。

No.13 7点 江守森江
(2009/05/22 13:47登録)
最後に明らかになる#動機が納得と共感を齎さず、それ故に他の対処行動が出来ただろう#との疑念がつきまとう。
でも、そこを掘り下げると作品が成立しないのでスルーした。
スリリングで文句ない犯人と探偵の攻防は充分楽しめた。
それでも、作品の謎の本質が、何故密室を維持するのか?で、解答に冒頭の問題点(#)があるので満点(1点減点)にはしない。

No.12 7点 ロビン
(2008/10/20 00:17登録)
なんて恐ろしい女だ笑。その後の犯人の人生はいったいどうなるんだろうな。それを知るためだけでも続編を読みたくなった。(触れられているのかな?)
倒叙にありがちなサプライズではなく、ロジックで勝負。本当に緻密。倒叙だから読者は知っているはずなのに、思わぬところから取っ掛かりを引っ張ってくる。
動機に関しては、僕はかなり甘い立場を取っている人間なので問題なし。

No.11 4点 ElderMizuho
(2008/09/09 21:27登録)
この作品、よく出来てるとは思うんだけど一つ致命的なミスを犯しているとしか
扉開ける開けないの攻防が大きな見せ場、というか物語の根幹であるのに肝心の伏見が扉を閉ざしている理由が途中ではさっぱりわからない。ストッパーの件もそうだし明らかに不利な行動であるのに。
「動機」をはじめに明かしてくれればたぶん面白いと思いながら読めたのだろうが実際は違和感バリバリ、いくら動機を考えても思いつかないまま読まされてしまった。
そう、その「動機」がちゃんと読者に推理できるものならこうした設定にすることも理解できるのだけれど。残念ながらその「動機」が常人の理解を遥かに超えており、いくら伏線があるとはいえこの動機を推理できた読者がどれだけいるのか・・・
だからこの本に関してはあらかじめネタバレを見てから読み始めることを強く推奨。そしたらプラス3点

No.10 5点 kowai
(2008/05/31 22:03登録)
頭いいですね~。犯人も探偵(役)も。そう思う根拠をしっかり持てる人間になりたいものです。状況設定が面白くサクサク読めますが、えっ?それが堤防の穴?ほんまに小さい穴やな~ってゆうのが正直な感想です。終盤までが面白かっただけに、私の堤防も決壊しました。。。動機はいんじゃないですか?斬新で。他の作品も読んでみたいですね。

No.9 8点 こう
(2008/04/21 01:08登録)
 スタイルは斬新で楽しめたました。石持作品は動機を云々するよりもロジックを楽しむのがよいと思いますがやはりこんなことで人を殺すかな、と思ってしまう点がマイナスでしょうか。読み物としては面白いです。

No.8 9点 いけお
(2008/03/13 13:02登録)
無駄なくきれいにまとまっているという印象。
突っ込みどころはあるが、ありそうでなかった手法は斬新だと思う。
伏見のようなキャラは読んでいて楽しめるので、夢中になれる。

No.7 8点 殿一気
(2008/02/27 22:44登録)
仲間の1人が部屋からでてこないという緊急事態にも関わらず、開けるか否かであれだけ議論するのも不自然だし、犯人の動機にも決して納得はできないが、一つのミステリとしては十分に楽しめる作品だと思う。いかにも続編が出るような終わり方だったが、素直に期待したい。

No.6 6点 シーマスター
(2008/02/22 23:01登録)
クローズド系の倒叙・・・・これだけでも珍しいので新鮮味を期待したが・・・

読み物としては十分面白い。
印象としては『そして扉が閉ざされた』の内と外を入れ変えた感じ・・・特に後半において(2人だけの「対話」以前の)議論がしつこく空回りするあたりは既視感タップリ。
前半の同窓会での会話も読んでる方が恥ずかしくなってくるヤリトリが満載・・・・

終盤の「対話」は「頭脳明晰な探偵役(この人は本当に怖い)によるロジック・チェックメイト」と言えるが、この殺人の動機に納得できる普通の大人が一体どれほどいるのだろうか。
これなら東野圭吾のデビュー作の方がまだ分かると思う。

No.5 5点 yoshi
(2008/01/15 20:03登録)
微妙・・・ですかね。一気に読ませる迫力はありますが、あの動機はちょっとないのでは。伏見は自分が神に成り代わっているつもりだったのでしょうか?

No.4 6点 深夜
(2007/12/11 23:42登録)
倒叙形式なのに、主人公の行動に「何故?」という部分が多すぎる。動機も引っ張ってその程度かという感じ。倒叙モノとしては、正直微妙でした。
ただ、面白いなと思ったのは、タイトル通り「扉は閉ざされたまま」だということ。

No.3 9点 バイソン
(2007/10/31 20:39登録)
冒頭で犯人が解っている状態にも関わらず、手が止まりませんでした。会話の中での心理戦がとても緊張感があって面白かった。皆さんが評してる様に、スマートと言うか研ぎ澄まされた感がありました

No.2 6点 akkta2007
(2007/10/15 16:41登録)
とてもスマートな作品だと感じた。
犯人と犯行現場、内容などもある程度、最初から分かっていて、尚且つ謎を解いていくような感じで・・・
知らず知らずに夢中になることが出来た。
犯人を追い詰める流れには納得できるものがあった。

No.1 8点 こもと
(2007/10/13 12:29登録)
 贅肉を削ぎ落としたようなスマートな展開っていかがでしょうか?
 互いに一歩も退かない、両者の息詰まる攻防にゾクゾクしました。
 あぁこの感覚、東野氏の『どちらかが・・・』を読んだ時のよう。 ここまで来るともう、『トリック』云々じゃないのです(あ、この言い方は失礼か?)、答えに辿り着かせまいとする、或いは答えに辿り着こうとする、一騎打ちとも言える過程が魅力なのです。

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