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ミステリの祭典

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作家 荻原浩
出版日2001年02月
平均点6.38点
書評数21人

No.21 7点 zuso
(2022/12/12 22:32登録)
口コミを使った香水の販売戦略によって都市伝説化した、ひとつの噂が連続殺人を生み出す。主人公は犯人と戦うと同時に「獣」とも戦うことになる。そして犯人は捕まってもかたちのない「獣」は捕まらない。
この二重性が結末の鮮やかなどんでん返しを支えている。衝撃のラスト一行に驚いた。

No.20 8点
(2022/08/22 20:59登録)
前情報なしに読んだので最後の一言にやられました。
アットホームな雰囲気で終わると思っていたところが暗転しました。
また、犯人と最初の被害者との会話にもやられました。
読みやすく面白かったです。

No.19 5点 雪の日
(2020/04/15 15:32登録)
ラスト1行は驚いたけど、その1行のせいで読後感が悪くなった。

No.18 7点 バックスクリーン三連発
(2014/02/05 06:52登録)
主人公は目黒署の刑事ですが警察小説という印象はとくに
感じなかった。被害者が女子高校生なので事情聴取など
聞き込みがティーン世代になるので若者文化にふれると
いうことのほうが色が強く感じられた。
話は広告代理店が仕掛けた香水広告でミリエル社製の香水を
つけているとレインマンに襲わないという噂を女子高生の
間で流布させますが
実際にその創作された噂どおりの女子高生殺人が起こることから
話が始まります。
主人公は女子高生の娘を持つ妻を亡くした40歳台の刑事。
前半は被害者の当時の行動、交遊関係を調べる為
高校生に聞き込みをしますがその子達の感覚とネットワークに
翻弄されるところが描かれるが、主人公は私と同世代なので
私もこの状況に追いやられるとおそらく同じく理解をしがたいと
考えるのではないか。いつの間にか私も若者についていけない
年齢となってきたみたい。
そして終盤、犯人が現れるまでのよりは
秀逸だったと思います
誰やねん?誰やねん?をいい意味で引っ張ってくれます
真相が明かされると、伏線があったっけ?
これならだれを当てはめてもいいのではないかとも感じた
叙述とはそういうもんなのかなぁ。
でも、納得できないとか無理があるとかそんなことではなく
十分、面白い作品です。

No.17 6点 まさむね
(2012/07/17 23:36登録)
 警察小説として読めば,リーダビリティも含め,間違いなく水準以上であると思います。流れるままに,素直に読むべき作品ですし,それが最も楽しめる読み方です。

(以下,未読の方は注意)
 これは決して作者の責任ではないのですが,「衝撃の結末」というコピーが頭の中にあると,私は,どうしても「オチ」を探したくなるのですねぇ。何ともツマラナイ読者です。で,この作品をソッチ系の目で見ると,ラストのキーパーソンに関する伏線は相当に分かりやすい。したがって,驚けなかった…。かなり損をした気分になりました…。

No.16 9点 判子
(2011/12/10 16:52登録)
レビューでよく言われるようにラスト1行には驚かされました。
ただ、ハードルを上げ過ぎてしまったため、それよりは若干下でした。
これほどまでの警察内部、今時の女子校生、企画会社のリアルさやキャラクターの個性は、荻原浩の他には描写不可能でしょう。

No.15 8点 蟷螂の斧
(2011/08/19 09:50登録)
この手のラストは好みです。驚き、せつなくなります。

No.14 5点 3880403
(2011/04/05 23:30登録)
ラスト一行=確かに驚いたが…
長いわりにテンポがよくなかった気もする。

No.13 4点 メルカトル
(2011/03/29 23:36登録)
正直、採点通りイマイチの出来かなという印象。
面白かったのは、今時の(もう一昔前だが)女子高生達の実態と、刑事とのやり取りくらい。
あと、個人的な好みで食事のシーンが多めだったのは、良かったが。
しかし、テンポもあまり良くないし、若干無駄と思える描写もあり、間延びした感は拭えない。
また、被害者の足を切り取る理由があれでは、ちょっと納得できないかと。
ラスト一行で+1点。

No.12 4点 ムラ
(2011/02/02 18:48登録)
女性の警察官がしっかりと女性だからこそ出来るような捜査が書かれていて面白かった。
女子高生との話しも面白い。おっさんと話す風景を想像するとクスりと笑える。刑事小説としても読める話しですし、社会風刺小説としても見ていて面白い。
だけどオチはまったくと言っていいほど衝撃ではなかった。
まぁ衝撃の真相はこの後すぐ! って言われる奴は大抵衝撃では無い気がするけど。
無理に衝撃とか付けないでホラー風に終わらせたほうが良かったんじゃないだろうか。ああ、やっぱりそんなオチか。と思うとどうしても拍子抜けしてしまう。

No.11 7点 minii
(2010/10/26 18:14登録)
衝撃のラスト!というふれこみに、どうくるのかと期待しすぎてしまったかな。

ストーリーのテンポもよく主人公もいい雰囲気なだけに、そうゆうオチにしなくてもと思ってしまった。 口コミや宣伝にまんまとはまったので1点プラスw

No.10 5点 seiryuu
(2010/07/16 17:01登録)
レインマンが逮捕されるまでは 普通の警察小説。
素直に〆てほしかった。

No.9 4点 りんちゃみ先輩
(2010/05/20 19:47登録)
ラスト1行がなければ「ミステリ」じゃない、だけど無理にラスト1行で「ミステリ」にしなくても良かったのに・・・。折角だから「噂」が「ミステリ」であってほしかった。

No.8 5点 spam-musubi
(2010/03/26 20:57登録)
冗談のようですが、「噂ほどではなかった」というのが印象。
ラスト1行は、確かにショッキングではあるが、正直
あれで読後感がすごく悪くなった。

全体に比較的ライトな文章で、内容も明らかに本格ものでは
ないのだから、無理やりあんな要素を用意せずに、
両家族の明るい未来を暗示する程度のエンディングでも
よかったんじゃないかなぁ・・・

No.7 6点 ぷねうま
(2009/02/22 01:52登録)
ミステリーを読みなれていない人にオススメしたい探偵小説。
1組の刑事が捜査本部の圧迫に負けずに真相を突き止めていく様は読んでいて心地よかった。

ただ、僕は本格ミステリーの魅力は「実はね、こういうことだったんですよ」とそろそろとフリップをめくっていき(これは作中の探偵でも自分で本を読み返してもいい)、「これはこうだったんです。あとこれも」という過程を楽しむものだと思っているのだが、この作品のラストはいきなりドーンと眼前に正解をつきつけて「はい、終わり」という印象しか受けなかった。
要は伏線が少ないんだな。
アンフェアな記述も見受けられたが、書評で全くその手の批判が見られないということは、読者層からも本格ミステリとしては捉えられていないのだろう。そして、それでいいとも思う。

No.6 8点 itokin
(2008/09/26 10:09登録)
ありそうでなさそうな話。警察の無能ぶりが少し気になるが結構だまされ楽しんだ。最後の一行でこの二家族はどうなるのだろうとしばし思いやった。

No.5 6点 シーマスター
(2008/03/01 22:31登録)
夜さんとほぼ同じ感想。
噂ほどの衝撃はなかった。

猟奇殺人を舞台に、警察機構の一歯車として靴をすり減らし続けるヤモメ刑事、彼の中で葛藤する娘への思いと(妻を亡くしてから抑え込んできた)最前線への執着、後家刑事とのコンビ活動、7,8年前の渋谷の女の子達・・・・・・などがリアルに描かれていて読み物としては面白い。

事件に関しては、ガジェットが全てOOOで片付けられるのはイマイチだが、本格ミステリのつもりで書かれた話ではなさそうだから、そこを不満とするのは筋違いかもしれない。

No.4 7点
(2007/09/24 00:44登録)
口コミで絶賛されていたのでかなり期待して読んだら少し拍子抜けだった。少なくとも予想の範疇を超えた結末ではなかった。途中までは読むのをやめさせない面白さ。

No.3 8点 dei
(2007/07/16 17:44登録)
「噂」
最後の一行にやられた。少し強引な気もするけど、楽しめたので8点。

No.2 8点 yoshi
(2007/06/03 08:16登録)
「噂」
単独扱いされていないのが不思議。面白かった。

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