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ミステリの祭典

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R.P.G.

作家 宮部みゆき
出版日2001年08月
平均点5.69点
書評数36人

No.36 4点 いいちこ
(2023/04/06 13:54登録)
本作に底流する、現代社会における家族のあり方に対する問題認識は鋭く、十分に共感性があるのだが、プロットそのもの、犯行動機のリアリティが乏しく、1個の作品として昇華されていない。
また、ミステリとしての基本的なお作法を破ってまで仕掛けた割には、真犯人と、その解明プロセスの双方に意外性がない。
著者の作品としては相当に凡庸なデキで、4点の最下層

No.35 5点 zuso
(2022/03/14 22:46登録)
ネット上の疑似家族を巡る事件を扱っていて「理由」の変奏的なところもある。
疑似家族のテーマを語るために、あえてフェア・プレイを破った形でミステリ的な仕掛けを使っている。

No.34 6点 斎藤警部
(2021/07/05 12:54登録)
存在感あり過ぎの裏主役が結局どうなるのか気になる。物語としてそこほぼ一点突破。だからこそ、騙されたのか。。。裏主役の思いの分厚さが最後に明かされる所が核心か。それ含めての騙しの構造だからこそ、気付かなかったのか。。。それとやはり、特徴ある呼ばれ方をする人物の存在が目眩ましになっちまったかな。題名の比喩する所、深い方はともかく、浅い方が犯人にとってこれほど残酷な攻撃力を発揮するとは。片方の殺人動機の熱さは(ミステリとして)尊びたい。意外性ではない。●●の人がそこまで●●出来るか、というかするもんなのか、という違和感はチっとある。 いろいろ踏まえて締めの台詞が何とも、大きな結び目を作って終わるようで、残る。

No.33 4点 mediocrity
(2019/05/04 06:08登録)
『火車』が世評のわりに楽しめなかったので、薄めの本を選んでみたが、あまり印象は変わらなかった。中編を無理に長編にした感じで、引き延ばしのような記述が多い。その割に突然、一気に話が進んだりして焦る。
扱っている内容は『火車』よりは楽しめたけど、ミステリとして特に面白いとは思えなかった。しかしながら2時間ドラマにするには良い作品だと思う。

No.32 8点 りゅうぐうのつかい
(2016/05/17 22:28登録)
親子の絆が希薄になった現代社会で、ネット社会に絆を求めて生まれた「仮想家族」。それによって、引き起こされた殺人事件。社会派ミステリーとして、ユニークな視点で問題提起がなされていると感じた。
物語の終盤になり、犯人が判明した時点では、ありきたりな真相で平凡な作品だと思ったが、文庫本の285頁まで読み進むと、世界が一変した。この事実は、全く予想だにしておらず、意表を突かれた。
ただし、犯人が所田良介を殺害した理由は理解しがたい。
タイトルが秀逸。疑似家族のR.P.Gのことだと思っていたら、それだけではなかった。

(ネタバレ)
あとがきで、作者は、地の文の中に真実でない記述があることを詫びているが、その部分を読み返してみると、自己紹介の後にそのことを使っているので、個人的には特に問題があるとは思わなかった。

No.31 6点 makomako
(2015/04/29 21:52登録)
いつも思うのですが、女性作家が書いた女の主人公は男には考えられないような残酷、冷淡さが描かれることがあります。女性の同性に対する容赦のない冷めた視線は男性の作家には書けないところなのでしょうか。
 この小説も女はとても強くて冷たく容赦がない。宮部氏の若いころの作品はもっと弱みがあり可愛げがある女性が出てきたのですが、本作品などは若くてきれいな娘なのにここまでやるかといった強さと冷酷さが読み取られ、ちょっと引いてしまいそうです。
 さすがに読ませ上手なので最後まですらすらと読めてしまいますが、犯人当ての苦手な私でも、これは大分前に分かってしまいました。推理小説の読者というのは厄介なことに犯人を早めに当ててしまうと、それはそれで興味が薄れてしまう。といったところで評価は少し下がり気味です。

No.30 8点 バード
(2014/03/19 08:25登録)
スピード感があったというかなんというか、一気に読めてかつ長さがそれほど無いので中だるみもせず最後までいけた。動機は今まで読んだものの中でも個性があってある程度納得させられた(普段は動機なんてほとんど気にしないのだが)。意外な犯人ではないけど見せ方が上手と感じる、宮部さんの作品と自分の相性を考えると絶妙な長さだったのかもしれない。

まぁ、地の文で虚偽の記述というのに反感を覚える人がいるとも思うので自分のこの採点は甘めかもしれないが。

No.29 2点 ムラ
(2012/05/03 14:31登録)
社会派としても読むところがないし、推理小説としてもお粗末な感じ。
特に面白いところなかったかなぁ。残念。
というかまぁミステリ小説の三人称に嘘は駄目だよね。

No.28 4点 こう
(2012/01/28 00:36登録)
 発売当初に読みましたが一読者としては否定派ですね。作者があとがきで断っているとしても地の文の虚偽はないだろう、という不満が強かった覚えがあります。作者がこの手の作品を発表するのは意外でしたし短くてさっと読めますし類型プロットがいくつもあるストーリーでも読みやすいのはよかったんですが不満が先にきた記憶が残ってます。

No.27 5点 kanamori
(2010/08/27 17:41登録)
宮部みゆき、まさかの新本格参入!?
まあ、既読感のある仕掛けに加えて、この記述方法はどうなんだろうという部分もありましたが、作者がこのタイプのミステリを書いたというだけで意外性充分。

No.26 6点 vivi
(2008/09/15 18:43登録)
ちょっと小ぢんまりした印象の作品です。

アンフェアだと宮部氏自ら断ったことも、
犯人を推測する障害にはならなかったかな。

種明かしをされて、「これあり?」と思ったのは、
地の文の表現ではなくて・・・
「うますぎるでしょ!」という点だけでした(笑)

No.25 6点 深夜
(2008/02/23 14:34登録)
なんというか、中編を長編に水増ししようとしたのだろうか、無駄が多いなという印象を受けた。登場人物も多い。それらがマイナス点なんですが、そこを除けば、予想外の展開がたくさんあって面白かったです。ルール違反しているという部分がわからなかったんですけど、どこなんですか?

No.24 6点 VOLKS
(2007/12/30 19:46登録)
さらっと読み流すには十分な作品。

No.23 4点 spam-musubi
(2007/08/09 08:45登録)
何と言い訳しようとも、これはやっちゃいけないでしょ。
反則です。

No.22 8点 ギャンブル伯爵
(2005/07/19 02:44登録)
犯人お前かよ、と三村ツッコミできる小説が好きなので、好感が持てました。たしかNHKでやってましたよね。DVD化されないかな?

No.21 4点 如月雪也
(2005/06/05 09:50登録)
いや・・。期待はずれということで。

No.20 6点 桜ノ宮
(2004/07/15 00:51登録)
初めての宮部作品です。
時代の流れにあった作品だなぁーなんて。

No.19 4点 なりね
(2004/07/12 16:57登録)
トリックに足が生えて歩いているだけ。
一度読めば充分のあまり面白くない作品。

No.18 7点 k−t
(2004/01/29 20:49登録)
いやいやこの作品は宮部のちゃめっけでしょう。なによりも題名が素晴らしすぎる!3重の意味でのRPG!事件の発端がネット内でのRPG。事情聴取がRPG。そして宮部には珍しい多作品の登場人物がクロスオーバーで登場し、この作品自体がRPGである。ミステリー的にはアンフェアだけどまあいいかなと。模倣犯といい宮部の作品はホントに題名が凝ってますよね

No.17 7点 ばやし
(2004/01/12 10:44登録)
現代的な小説ですね、この作品は^^理解しにくい所も多々ありましたが小説としては十分おもしろかったですね★ドラマもなかなかおもしろかったです♪

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