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ミステリの祭典

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悪意
加賀恭一郎シリーズ

作家 東野圭吾
出版日1996年09月
平均点7.79点
書評数110人

No.70 6点 seiryuu
(2010/07/16 18:45登録)
すっかり騙された。
真実の章を読んでなるほど。
にしても執念深い男だ。
タイトルがこれならアリ。

No.69 7点 まさむね
(2010/05/23 21:11登録)
この作品の本質は「・・・ダニット」なのだというような情報を一切与えられずに読むべき作品。
私は,様々に想像力を刺激されながら,しかもストレスなく読み進めることができ,相当に楽しめた。(結末は想定内であるが,過程が楽しめる。)
良作!

No.68 8点 STAR
(2010/02/26 16:02登録)
今さらながら初めて東野圭吾を読みました。すらすら読みやすいです。
まさにタイトルの『悪意』がぴったりな作品。そのため、読後感はさわやかではありません。でも内容はおもしろかったです。

No.67 6点 江守森江
(2009/11/22 14:37登録)
※いきなりネタバレ御免!!
手記から始まる点で読む前から「アクロイド」の技法が頭をよぎる。
よってフーダニットとしては厳しい採点になる。
その一方で、作品の本質はホワイダニットで、クリスティーに喧嘩を売るが如く「手記」&フーダニットを捨て駒に使い、結末でのドンデン返しの伏線(刷り込み)として効果的に機能させている。
それでも「この手の構成」は、どんなに作者の筆力があっても使用した時点で結末の捻りまで一気に到達する可能性が高まり、秀逸な“悪意”と云うタイトルで更に可能性が増すジレンマがある。
作品構成以外では、犯人に誘導される部分もあるが加賀刑事の細かな気付きは本格ミステリとして素晴らしい。
それだけに、何とも勿体無い印象が残る。
※作品上の気になった点
PC執筆で文鎮を手元に置くか?
創作ノートのインクの古さを警察は何故?科学捜査しない。
短期間で立派なペン胼胝って出来るの?(経験上半年みっちりペン習字して普通なペン胼胝だった)
些細なのでスルーすべきなのだろうか?

No.66 8点 ミステリー三昧
(2009/11/05 16:59登録)
※ネタばれあり<講談社文庫>加賀恭一郎シリーズ4作目(長編)です。
久しぶりに東野圭吾氏のド本格に出会えて嬉しかった。故にベタ褒めです。
「驚き」よりも「感心」のほうが強い。東野圭吾氏は人物を描く技量が長けていると改めて感じました。これは騙される他ないだろう。「作者の筆力」によって騙された。
とにかく「手記形式」を採用した点が秀逸。実に奥深くて好きなジャンルになりつつあります。
フーダニットに関しては文句の付け所がない。「電子機器」の常識を上手く伏線として生かしていた。ロジカルな犯人当てが可能な部分で高評価です。加賀恭一郎が疑いを持ったきっかけも犯人の心理を突いていて良い。決定的な証拠もちゃんと提示されている。ただフーダニットに関しては「手記形式」にした意味はあまりない。でも、この作品には別の部分で「手記形式」を採用した狙いがありました。そのことにも高評価したい。






(ここからはネタばれ感想)
ある程度のミステリ好きなら「手記形式」→「筆者が犯人」→「虚偽の記述あり」までは容易に察することができるでしょう。故に驚きが少ない。なのでこの手のミステリは「2番煎じ」とは言わせぬオリジナリティーが必須になってきます。この作品にはそれがある。
まず「手記内容≒事実」をロジカルに指摘できるように配慮されていた点。「指にペンダコができていた」という明白な伏線を配置することで「ズルさ」をかなり軽減している。ただ「ビデオテープ=作り物」は察する余地がない。もう少しビデオテープの詳細を読者に公開すべきでした。
また「手記形式」を採用した犯人の狙いが秀逸過ぎる。「被害者に難がある」という状況を「手記」から創り出すことで、真の動機を隠蔽。同時に被害者を悪者に仕立てあげることで「憎しみ」すらも解消。このダブルを成し遂げた完全犯罪の構図が凄すぎる。「上手く行き過ぎ」という文句もありますが、じっくり創り込まれた完全犯罪のプロセスを楽しめたので、拍手喝采です。

No.65 8点 ある
(2009/10/04 01:45登録)
まず読みやすい。
動機については少し頷けない部分もあったが,ラストまで楽しめた。

「ミステリの祭典」で評価するにふさわしい作品では?

No.64 7点 touko
(2009/08/27 22:29登録)
よく出来ていると思うし、面白かったです。

No.63 4点 isurrender
(2009/07/22 01:40登録)
かなり序盤で疑問に思い、結局、そのままトリックがわかってしまったので驚きはなかった
作品全体の暗さが好みじゃないです

No.62 6点 だい様
(2009/06/18 22:14登録)
加賀恭一郎シリーズ第4弾

手記と記録によって話が進んでいくという構成が面白い。
その構成に意味があるというところがまた凄い。
しかしこの作品の主たる動機に驚けなかったことが残念。

No.61 9点 simo10
(2009/05/27 22:35登録)
--ネタばれ含みます--

全体的に抑揚を抑えた仕上げで、真相が解明された時も衝撃度はイマイチでした。
しかし、後からよくよく考えると「あれ?ひょっとして完全に騙されていたのかな?」と気づいてきました。
後からジワジワときました。
作中人物と読者両方を同時に騙す叙述トリックは見事でした。
何より文章が洗練されている。
時間が経ったらまた読んでみたい一作です。

No.60 5点 zedd
(2008/11/10 03:35登録)
評価ほどの面白さはないと思った。

No.59 8点 ルカ
(2008/11/08 01:02登録)
オチの衝撃はイマイチでしたが読みやすく楽しめました。

No.58 7点 ElderMizuho
(2008/08/14 16:54登録)
ミステリの醍醐味は犯人当てだけではないと改めて思わされた作品。騙されたとは思わないが、意外な展開の連続には思わず息を呑まされた。とはいえ少々最後のどんでん返しは展開に無理があったかも。伏線も薄いし

No.57 10点 sasami
(2008/07/05 08:46登録)
見事に騙されました。
早い展開と読みやすい文章でさらっと読めて
それでいて濃い内容でとても満足しました。

No.56 8点 itokin
(2008/06/28 11:10登録)
派手な展開がなくこれはどんでん返ししかないと思ったがさすがです。物語の構成、終盤の盛り上げは見事です。

No.55 8点 COBRA
(2008/06/13 14:19登録)
やられた!傑作の一つだと思う。

No.54 10点 こう
(2008/05/28 21:39登録)
 手記を扱った叙述トリックものでの新境地を見出した力作です。今時手記での騙りは珍しくありませんがこの作品では今までにないトリック、動機を見出しており素晴らしいと思います。タイトルの「悪意」も秀逸で他のタイトルではありえないと思います。手記を書く理由もそのどんでん返しも説明付けられておりいうことはありません。手記の客観性も保証されています。(手記の内容が正しいかは別問題ですが)唯一気に入らないのは読後感くらいでしょうか。しかし内容からすれば止むを得ないかと思います。

No.53 5点 あさがお
(2008/05/14 22:39登録)
東野圭吾の作品なので、読みやすく最後まで読めたのですが、途中から惰性で読んだというか、作品に引き込まれなかった。悪意の意味も、いまいち、伝わってこなかった。

No.52 9点 テリー婦人
(2008/03/02 12:13登録)
いろんなミステリーの要素が織り込まれており、
とてもすばらしい作品ですね。
ただ、最後の方でドンペリが出てきたのは、後付けな気がしますが・・最初の手記の中で、手土産に触れてもよかったと思います。
全体的によくできています。

No.51 10点 殿一気
(2008/02/27 23:15登録)
非常に巧みな構成で、迂闊にもどこに着地するのか見当もつかなかった。読む前は平凡なタイトルだなぁ…などと思っていたが、読後、納得。

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