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ミステリの祭典

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隻眼の少女

作家 麻耶雄嵩
出版日2010年09月
平均点6.62点
書評数48人

No.28 7点 yoneppi
(2014/01/30 16:32登録)
好きな作家のW受賞作品ということでかなり期待して読んだ。その期待を上回るほどではなかったが十分楽しめた。最高傑作(と自分では思っている)鴉と比べると落ちるけど。

No.27 5点 itokin
(2013/11/30 16:13登録)
皆さんの高評価につられて読んでみたがまあ楽しめたの評価通りずいぶんの期待外れ。物語の進行に現実感がない、前篇と後編を無理やりくっつけた感じ、したがって後半の盛り上がりも今一でした。

No.26 8点 AomKI
(2013/08/15 15:34登録)
ラストの意外性のために最後まで読む価値はある。
ただ、腹話術だけはないと思った。

No.25 6点 Q-1
(2013/06/15 21:24登録)
田舎の集落が舞台になっている作品は苦手なのですが
みかげのキャラクターとテンポの良い展開で苦になりませんでした。
しかし不倫を隠すことを理由に殺人の罪を被るのは納得できないし、
腹話術は思わず吹き出すくらいくだらなかったです。

No.24 2点 ケロヒナ
(2013/06/05 18:24登録)
前半は読みずらかったけど、まあまあ。
後半は最悪。動機にリアリティ無し。
タイトルとか少女の造型は良いので期待していたが…

No.23 4点 バックスクリーン三連発
(2013/04/15 08:59登録)
ネタばれあります

今回の作品、主人公は表紙にあるとおり水干(すいかん)を纏った17歳の
少女探偵と同じ旅館に居合わせた大学生が山奥の村で起こった
殺人事件に挑みます。
主人公の格好を見てもわかるとおりキャラクター先行でちゃらいです。
舞台が山奥の村の信仰を集める旧家ということですが
金田一シリーズに出てくるような重厚感が感じられませんでした
ラストもこれまた動機が薄い。読んでいて、さよですか、ってくらいな感じしか
受けなかった。ジャンプじゃないんだから生き返ったらアカンやろ
そのトリックも動物と腹話術って、なんやろ俺の性根がゆがんでいるんやろか
おかしいとしか思えない。

No.22 4点 haruka
(2013/04/08 01:07登録)
リアリティのない舞台設定、説得力のない人物造形に、緊迫感のないストーリーテリング。どんでん返しも伏線が弱く、やられた感なし。

No.21 7点 蟷螂の斧
(2013/03/28 09:12登録)
よく考えられた構成だと思います。連続殺人の動機や、犯人逮捕までの過程がイマイチ弱いと感じられたのは、本当の真相のためということが理解できました。ただ18年後の事件の動機は、あまり誉められたものではありませんね。

No.20 10点 SOA
(2013/03/09 02:37登録)
 ネタバレですが、結末(真犯人)の自白・動機およびその真偽については一切保証されていない、その一点のためだけに第一部はおろか第二部の大半が構成されているところが凄まじい。これまでミスリードによって導き出された犯人たちが全員「嘘の自白」をしていることがその伏線となっている。
 真犯人の自白すら信用に値しないという恐怖により、明かされた真実・ハッピーエンド(?)だけを素直に受け取ることは私にはできない。「真の真相」を探るため、読後も思索はつきないのである。同作者の作品の中でも「夏と冬の奏鳴曲」に並ぶ傑作だった。

No.19 6点 あびびび
(2012/11/27 12:28登録)

(ネタばれあり)
思わず、「ええっ?」と言ってしまった結末。動機は分かるけど、それだけたくさんのの木を森に隠さなくても事足りただろう!

犯人が、「このことはあの人に言わないでください」って、最後まで我儘で、自分勝手。何人もの子供を殺された琴折家の心情は無視か?第2部の犯行でも、いきなり種田を殺した方が存在感を消せたはずなのに、なぜまた何人も殺す?

色々腑に落ちない点はあるけど、これが麻耶ワールドなのだと治めたが、次の麻耶作品を読むときの免疫にはなったかも。

No.18 9点 mozart
(2012/11/20 11:09登録)
これは・・・(絶句)。

まさに驚愕の結末でした。ラストも真っ暗じゃなかったので、久々にこの点数にしました。

No.17 7点
(2012/07/01 18:39登録)
この犯人には、たどり着けませんでした。
人を簡単に殺しすぎですね。

No.16 7点 白い風
(2012/06/21 21:57登録)
まずは設定がいいですね。
なんせ、探偵が17歳の美少女だから(笑)
そして、18年の歳月を隔てて2本立ても個人的には気に入りました。

でも、流石にトリックと云うか犯人を当てるのはムリでしょ?
まっ、楽しめたからいいけどね(笑)

No.15 10点 いけお
(2012/05/30 02:53登録)
自分はすっかりだまされた。
いい意味での麻耶作品らしさが全開。
以前と違い無駄に感じる部分もなく、洗練されているし新しさもある。
構成も見事で最初は違和感があったタイトルも抜群。

No.14 9点 測量ボ-イ
(2012/05/26 17:28登録)
これは良かったです。この作品の世界に引き込まれ、後半は
一気読み。
真相及び動機に一部不満点があるのが減点要素ですが、他の
部分でそれをカバ-しており、今年読んだ作品では間違いな
くNo.1です。
ラストも意外性十分で余韻もあり、それでいて後味が悪くな
いのも好感持てます。
採点は久々に9点つけましょう。

(余談)
齢十七歳でここまで考えての行動なんですね。
女って怖い(汗)
それと登場人物名が京都と滋賀の地名(作者の他作品でも同
様の趣向が)になっています。
「御陵」「山科」「岩倉」「別所」「坂本」「石場」「粟津」
・・・
「琴折」って地名あるのかな?僕は知りませんが

No.13 6点 文生
(2012/04/02 20:14登録)
≪ネタばれあり≫

意外な高評価にびっくりです。
確かにこの作品は本格ミステリーとして高いレベルにあると思います。
メタっぽい趣向もいかにも麻耶雄嵩らしく嫌いじゃないです。
おどろおどろしい設定の割に探偵の口から語られる多重推理の数々はいささか地味な気もしますが、しょせん捨てネタなので大きな欠点とは言えないでしょう。
だがしかし、終盤語られる本当の真相。実は「ふく×××つ」でしたって、あれはどうなんだ?
あれですべてはぶち壊しだと思うのだが。
仮にも緻密なロジックが売りの作品であれはないでしょう。

No.12 8点 simo10
(2012/01/27 22:32登録)
--ネタばれ含みます--

麻耶作品がついにメジャータイトルを受賞(しかも2冠)したということで、ためらいなくハードカバー版を購入しました。
舞台設定と登場人物の奇抜さは相変わらずです。
(こんな言い方したら失礼ですが)氏の作品にしては珍しく、登場人物(静馬)に感情移入することができました。探偵御陵みかげも、カバーの表紙も手伝って、見事な萌えキャラが出来上がっていると思いました。
ミステリとしては特に目新しいことはしていないと思うのですが、そこはさすが麻耶雄嵩、見事に世界をひっくり返してくれました。まあ腑に落ちない点は多々あるのですが、この作者にそこまでの完成度は求めていないので、特に問題にしません。
著者には珍しくラストが明るく、シリーズ化も期待できるような終わり方でした。(あの二時間があったから絶対ラストに谷底に落としてくると思ってました。)
これまでの作品とは違い、読み易く、かつ麻耶作品らしさが出ていたと思います。

No.11 6点 touko
(2012/01/13 22:25登録)
わけありのツンデレ?美少女巫女さん探偵と弱気なワトソン役の青年という、男性向けの萌え系深夜アニメかラノベみたいな記号的なキャラ・ありがちなおどろおどろしい設定。
なのに内容は、淡々としたロジック重視、パズルのためならどんな文学的犠牲も厭わないといういつもの麻耶雄嵩。

門外漢から見ると相乗効果はなく、打ち消しあっているような気さえするんですが、何故ここまで(このサイトに限らず)評判いいのか。。

つまらなくはなかったけど、もし本格ミステリがこういう方面に進化(特化)していくしかないのなら、そろそろ卒業した方がいいのかもとさえ思わされた作品。

No.10 10点 黒い夢
(2011/10/03 08:18登録)
作者の手腕に脱帽です。
少し引っかかる点もあることはあったのですが、それでも傑作だと思います。

No.9 7点 まさむね
(2011/09/12 19:22登録)
 皆様の書評のとおり,横溝・三津田氏を思い起こさせる舞台設定。雰囲気は十分です。
 しかし,第一部では何ともいえないモヤモヤ感を抱いたのも事実。全体で見ればなるほどねぇ・・・といったところでしょうか。いかにも,作者らしい作品ですね。

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