home

ミステリの祭典

login
慟哭

作家 貫井徳郎
出版日1993年10月
平均点6.53点
書評数88人

No.28 9点 ikkyu
(2005/05/11 14:51登録)
ひょっとして繋がるのかな?と思ったらやっぱりでした。
ふたつの話しの展開が交互にあり、とても面白かったです。

No.27 4点 ぴよの
(2005/04/30 04:12登録)
たしかに、完全にだまされたし、つまらなくはなかったのだけど、読後かなーり暗い、なんともやりきれない気持ちになりました。

No.26 10点 ぬくい
(2005/04/26 08:29登録)
随分昔(10年ほど前?)に読んで衝撃を受けた作品。

当時ミステリ、ましてや叙述トリックなどには全くといって良いほど免疫が無かった私は、完璧にやられました。

そして、それ以降も何度か読み返すことがあります。
それはこの作品が単なる叙述トリックものではないから。

私には、今でも最高のミステリ傑作です。

No.25 9点 760
(2005/02/23 23:46登録)
社会人のしんどさ、父親としての劣等感、独りになって自嘲してしまう場面にインパクトを感じた。変わってしまう過程もすんなり落とし込めた。そして最後のオチ、とかなり満足。読み終わって暗い気持ちになるのは、まあしゃあないですよね。読み終えたのは随分昔になるが、ふとストーリーを思い出す、手応えのある、腹持ちの良い作品でした。

No.24 9点 北浦透
(2005/02/05 21:13登録)
トリックでアッサリ騙されたクチである。心底驚いたが、この作品の本質はそこではない。
物語自体が一編の上質なサスペンスだということ。そして、トリックが暴かれることで、一人の人物のやりきれない悲しみが伝わってくるという点にある。
少なくとも、この作品は、本格ミステリを語るうえでやはり欠かせない重要な作品だろう。

No.23 7点 sophia
(2005/02/05 04:17登録)
どんでん返しがすごいという評判を聞きつけて読んだんですが、これはあまり考えて読まない私でもかなり序盤で分かってしまいました。叙述ものだと知って読んだら高確率で分かるレベルです。読者への錯誤の植え付けが遅い上にヒントが多すぎました。予備知識なしで読むべきであり、人への薦め方が何とも難しい作品です。

No.22 7点 留吉
(2004/10/08 17:50登録)
よく言われるように、このトリックは少し慣れてる人には途中からバレバレだと思いますが、読み返してみると、作者も、最後に一発あっと驚かせてやろうとは、それほど考えていなかったようですね。  
後半はかなり露骨なサジェストも多く、それが逆にダブル・ビジョンのサスペンスを盛り上げていくのに成功していると思う。  
個人的には最後の三行はかなり怖いと思いました。(途方もない想像をかきたてられてしまう気がする)

No.21 5点 ウエストウッド
(2004/08/31 22:28登録)
笑えるほど簡単なトリックでしたが、主人公の人生の悲劇に切なくなる。

No.20 9点 mitu
(2004/08/09 23:32登録)
初めて読んだ本格ミステリで、しかも叙述トリックときたもんだ。ウブな自分にとっては天地がひっくり返るほど仰天しました。

No.19 6点 馨子
(2004/01/14 23:00登録)
私もメインのトリックは予想つきました。
新興宗教の話は「ガダラの豚」の方が面白かった気がする。(そちらはずいぶん前に読んだので、公平な比較ではないけれど)
子を思う親の気持ちとかが良く描けていて読み応えがあった。なので最後の一行は重い気分になった。
デビュー作だということを考えると、よくできた作品な気がします。

No.18 6点 ばやし
(2004/01/11 18:57登録)
暗い小説ですね(爆)私の母は貫井徳郎作品が好きみたいなのですが私は微妙です。とにかく読了後テンション低くなりますね〜おもしろいけど自分の精神状態よく把握した上で読まないと大変な事になりそう(汗)

No.17 2点 ロバ鳥
(2003/11/09 22:22登録)
本屋で、今一番のお勧めと出ていたのが読んだきっかけだった。期待しすぎたこと、最初にからくりが予想できてしまい、途中からは読むのが苦痛になってしまった。
私にとっては面白くない作品だった。

No.16 7点 風車
(2003/10/11 21:56登録)
トリックに関しては、断定は出来なかったけれど、かなり怪しかった。これは何かあるな。叙述好きなら間違いなくそう思うだろう。騙されると分かった上で、それを上回る驚きというのは無かった。それに、明かされた後、ストーリーを脳内で補完していると、あまりにも警察がだらしなかったのが分かり、腹が立った。だが、この話、ミステリではない別の観点から見れば、非常に面白い。警察機構の描写はともかく、新興宗教の話がいい。実際にいたんじゃないかと思うほど、細かく分かりやすい。男がはまっていく過程の描写は賞賛。

No.15 2点 IVERSON
(2003/09/27 20:21登録)
ちょっと合わなかったです。

No.14 6点 ゆみぞう
(2003/08/10 12:58登録)
作者が私と同じ年齢という事で、10年前この作品が書店に並んでいたのを覚えています。最近、随分ブレイクしているようなので、遂に読んでみました。他の皆さん同様、トリックは途中でわかりましたが、話の展開がよく、一気に読ませてくれました。でも、やっぱり、この方の文章、どうも好きになれそうもない。この一冊だけで判断はできませんが・・・。もう一冊ぐらい読んでみたいですが、機会があれば・・・最近の。
 私にとっての綾辻行人、折原一に続くブームになって欲しかったのに・・・。

No.13 6点 発起人
(2003/07/04 23:43登録)
貫井徳郎のデビュー作・・・といっても、私はこの作家の作品を読むのは初めて。すでに10年前の作品です。

 読みやすさという点ではなかなかのもの。スイスイ読めます、いい意味で。カルト宗教(ちなみにこの年には中島らも『ガダラの豚』が出ていますが、一連のオウム事件発覚は1995年ですよね。)や警察内部のキャリア・ノンキャリアの矛盾・対立など背後を彩る題材もこなれてます。さらに幼女誘拐事件というメインの謎も実際にそういう事件があったという点で(多分)タイムリー。

 うーん、だからどこと言って難がなさそうなわけですが、このタイトルのように読んで慟哭するような感動は私には感じられませんでした。作者は'68年生まれですから25歳になるかならないかの時に発表したということは考慮しても深み(=リアリティ?)が感じられないのです。

 トリックについては当然触れませんが、これって、・・・・・・・・・と同じじゃん?!と思ったことは事実です。同じでもいいのですが、その扱い方がやっぱりこなれてないかなと感じてしまいました。

 機会があればこの作者の別の作品も読んでみるつもりです。

No.12 9点 ごんべ
(2003/07/02 13:31登録)
結構厳しい意見もあるみたいですが、途中でトリックを見破ったとしても、新人でここまでぐいぐいと読ませてくれた事に感激。
最後まで一気に読めた事が、私の採点の理由の全てです。

No.11 6点 ギザじゅう
(2003/05/17 22:22登録)
『読み終えてみれば仰天』しなかったなぁ。
トリックが完全といってもいいくらいにわかったのはこれがはじめて。
でもおもしろかった。

No.10 9点 shige-tee
(2003/04/06 11:44登録)
 この作品を読んだ時が、身近な人に子供ができて子供はかわいいなと思っている時に、ステップ・ファーザー・ステップを読んだ直後だったのでストーリーがかなりずしりときました。
 犯人が犯行へと走るさまや、なんとも切ないさびしいエンディングが強く印象に残りました。
 逆にストーリーにひきつけられていたせいかメインの叙述トリックは納得いかないということも、感嘆と言うこともなくごく自然に受け入れてしまいました。しかしストーリーを追うにしてもこの構成は良かったのではと思います。
 自分にとっては良いタイミングで読んだのでしょう。叙述トリックの部分には対した感動も受けませんでしたが、心に残る作品になったのでこの点数をつけました。 

No.9 7点 えむ
(2003/03/07 20:19登録)
賛否両論あるが、本作の叙述トリックは
面白く感じた。
くだらなく思う人もいるだろうが、
驚く人も少なくはないはず。

88中の書評を表示しています 61 - 80