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ミステリの祭典

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慟哭

作家 貫井徳郎
出版日1993年10月
平均点6.53点
書評数88人

No.48 5点 星屑の仔
(2009/04/07 07:42登録)
2つのストーリーが交互に話を進めて行く作品。
1つは難事件の解決を進める刑事を主人公とした話。
もう1つは新興宗教に入団する人間視点の話。

どちらかと言うと、本格ミステリかと言うとどうかと思う。
社会派ミステリの毛色も強い作品だと思った。
先の見えないミステリとしてはとても面白かった。

最初はこの2つのストーリーが全く無関係に進んでいくと思いきや、最後の最後には見事に1つに合体する、

と言う手法を取りたかったのだろうが、「こう言った類」の半紙を読みなれている人は、途中で多かれ少あと思った。

まずは何も他のミステリを読まない人が読むべき作品だと思う。

No.47 7点 マサトメ・J
(2009/02/10 23:15登録)
確かにトリックは今では分かり易いかもしれないけど、刊行当時は衝撃的だったのではないかな。

子を持つ親になった今、「彼」の「慟哭」は身を引き裂かれるような悲愴の稲妻でした。

No.46 6点 touko
(2009/02/10 22:12登録)
若干ネタバレ気味です、注意。


叙述トリックなのは自明と言えるほどあからさま。その上、いかにもある人物が犯人というように書かれているけど、これはミスリードに違いない、一番疑わしい人間が犯人なわけがない! と祈るような気持ちで読み続けたんですが……残念!

本格にあまり馴染みのない社会派サスペンス好きな読者向けの一発ネタと思えば、それなりな作品ではあります。

No.45 6点 こう
(2008/09/21 22:51登録)
 〇〇トリックものでした。個人的には前例があっても見せ方がうまければ良いかな、と思いますがこのトリックの場合はミステリ的な盛り上がりはトリックにのみかかっているのでわかってしまうと盛り上がりが半減してしまうのは仕方ないかなと思います。この作品はわかりやすくその点フェアに書かれているのでしょうが盛り上がりはいまいちでした。また犯人のキャラクターが個人的にはいまいちで「慟哭」にも感情移入できませんでした。ストーリーとしては無難にまとまっているとは思います。

No.44 5点 おしょわ
(2008/09/05 23:00登録)
確かにちょっと擦れてるとたちどころに驚けなくなってしまうのでが辛いところです。
全くと言っていいほど慟哭できませんでした。

No.43 5点 sasami
(2008/07/21 23:43登録)
自分が擦れてしまっているからか序盤でトリックが予想でき中盤で確信できました。
ただ、わかりやすい伏線があるところには好感がもてます。
トリックが予想できていても最後まで楽しく読めました。
読後感の悪さを指摘する人も居ますが、自分は主人公の心の動きに全くリアリティを感じることができず、読後心に何も残らなかったです。それが残念でした。

No.42 7点 kowai
(2008/05/31 23:06登録)
彼の人の慟哭に感銘を受けました。確かに謎解きはありませんが、人として素直に理解できます。。。冒頭から、あれ?なんだ。。。あ、違うか。。。でもやっぱり。。ってな感じで、読み進む感じは、たぶん作者が意図したものでは?ーっなーんて思うと、読了後のしかかる重みが少しでもやわらぐかも。あ、でも事件の対象が許せない方には不向きです。

No.41 6点 ぴあん
(2008/05/12 16:27登録)
トリックは確かに分かりやすすぎます。ああ、これとこれはきっと時系列が違うな、ってことは○○=犯人のパターンかな、と思ってたらずばりそのまんまでした。でも、転落の過程と狂気に至る描写はしっかりできていて、無理なくまとめあげている手腕はさすが。まあ、あれだけヒントや伏線がばら撒いてあるってことは作者も別にバレてもいいと思ってるんじゃないかと。そこよりも“自分の描きたい部分”(人間の心の闇や隙のようなもの)に力を入れたという印象。

No.40 6点 マニア
(2008/03/24 03:19登録)
確かに真相は分かりやすい。途中で気付いてしまったため衝撃度はそれほどでもなかった。
ただ、ドロドロとした人間の内面と、一人の人間が崩壊し堕ちていく様を、新興宗教の悪魔崇拝に絡めて描いていくストーリーには戦慄に近いものを感じて楽しめた。

そして、救いのないバッドエンドからは人間のどうしようもない破滅願望のようなものが読み取れた。

No.39 8点 itokin
(2008/01/25 14:55登録)
ミステリー初心者なので最後は仰天した。悲しい悲しい物語だったが、終わりまで一気読みした。大満足でした。

No.38 6点 vivi
(2007/11/16 02:20登録)
メインのトリックがかなり初期にわかってしまったので、
その辺りが悲しいところでした。
色々読んでいくと、トリックに免疫ができてしまって、
疑いながら読んでしまうのですよね・・・
ちょっとキャラが立ちすぎてたかも。

救いの無い話で、ちょっとやりきれない思いがしました。

No.37 8点 深夜
(2007/11/13 18:11登録)
トリックを見破った方も多いようですが、私はトリックが全くわからず、仰天しました。そのため、かなりインパクトのある作品です。宗教の部分もかなり興味深い内容で面白かった。でも、犯人やり過ぎじゃない?

No.36 6点 dei
(2007/11/03 21:26登録)
もうしわけないが予想できた…というよりそれしかない。
ストーリーにもイマイチ馴染めず、この点数。

No.35 7点 いけお
(2007/10/10 11:38登録)
堂々としたトリックや展開に逆に好感。
堂々としたと評した割には楽しめたのは、暗い救いようの無いラストにどんどんむかっていく感じが好きだから。

No.34 6点 ぷねうま
(2007/09/26 06:33登録)
まだ叙述トリックに免疫がなかった頃に読んだので衝撃を受けたのを覚えている。
だが、今思うと構成は割と単純で真相が分かった後の感慨も特に深いものではない。
物語としては展開は動くのだが単調で少し退屈だった。
後味の悪い読後感は嫌いではない。

No.33 7点 アデランコ
(2007/08/10 20:28登録)
トリックはわかりやすい。この人の作品はそういう所で読むのはもったいない。

No.32 7点 VOLKS
(2007/07/03 00:09登録)
トリックは解りやすい。途中で気付いてしまうが、それでも最後まで読んでその経緯を知りたいと感じた。文体には癖があり、デビュー作というだけあってこの作家ならではの味が強い。

No.31 7点 くりからもんもん
(2005/07/26 00:42登録)
本格とは違い、こういった叙述物はすっぱりとだまされた方が楽しめます。今回はそういう意味で楽しめました。新興宗教ネタも面白かったです。

No.30 4点 ギャンブル伯爵
(2005/07/19 03:02登録)
この小説の山場である犯人が変わったとき、きちんと精神鑑定をやるべきなんじゃなかったのかあ。それか第1戦から外して静養のため転地療養させるとか。

No.29 6点 T・ランタ
(2005/07/06 22:08登録)
世間での評価は高いですが、トリックが分かりやすいと思います。
しかし、トリック以外の部分でも宗教にのめり込む部分や、その後狂気に走る部分など、それなりに楽しめました。トリックがもう少し分かりにくければ高評価できたのですが・・・内訳としてはトリックと小説が半々です。

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