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ミステリの祭典

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樒/榁
石動戯作シリーズ

作家 殊能将之
出版日2002年06月
平均点4.55点
書評数20人

No.20 7点 Kingscorss
(2020/08/28 23:57登録)
殊能将之さんの大ファンなので点数は甘いです。

今作は火サスみたいな脱力系旅情ミステリーです。前作『鏡の中は日曜日』のスピンオフ作品的立ち位置ですので、この本のみ読んだ方の評価はあまり良くないかもしれません。ミステリー要素も大したものではなく、内容もページ数もかなり薄いです。その証拠に『鏡の中は日曜日』の文庫版では同時収録になってます。超お得ですね!!

なので、『鏡の中は日曜日』に登場する二人の名探偵、石動戯作と水城のキャラクターファンBOOKと思って下さい!完全におまけ小説です。そう思って読めば二人の性格や仕草、考え方がよくわかり、かなり楽しめるはずです。トリック等は薄味ですが、構成はうまくまとめてあるので、その辺はやはり殊能さんの才能の為せる技でしょうか。

当然気づいてるとは思いますが、タイトルにも秘密があります。本当、殊能将之さんはセンスありすぎ。

前作の『鏡の中は日曜日』を読まずに単体でこちらを読むと前作のネタバレになってしまうので必ず前作を読んでからか、『鏡の中は日曜日』の文庫版を買って読んで下さい!

No.19 7点 ニックネーム
(2015/12/28 18:39登録)
「名探偵ヘアヌード写真集」見てみたいですね。

No.18 5点 メルカトル
(2014/07/12 23:24登録)
やけに書評が多いと思ったら、『鏡の中は日曜日』の文庫版に併せて載せられていたのね。それにしてはあまりお得感を得られなかったのは気のせいだろうか。元ネタは密室本の一冊として、講談社ノベルズから出版されており、その薄さの割には値段はそこそこだったため、あまり売れなかったようだが、こうして収まるべきところに収まったのは喜ばしいことだとは思う。
さて本作、敢えて二部構成と言わせていただく。勿論、短編が二作という捉え方もできるが、その有機的な繋がりはやはり前半を第一部、後半を第二部と呼んだ方が据わりがいいのではないか。
まあしかし、いずれも小ぢんまりとまとまって、トリックもやや脱力系であり、天狗の正体なんかもなんだかバカバカしいとすら思えてしまう。第一部で幻の名探偵、水城優臣を読めるのは本書限りなので、その意味では貴重な作品なのだろうか。とは言うものの、作品そのものの出来はやはりあまりよろしくはない。付録的に引っ付いてきただけって感じが否めない。

No.17 4点 E-BANKER
(2013/06/09 21:50登録)
「鏡の中は日曜日」で登場した謎(?)の名探偵・水城優臣が再び登場する本作。
「樒」と「榁」の二つの短編からなる不思議な感覚の作品・・・。
なお、講談社文庫版では、「鏡の中は日曜日」に併録されているので便利!

①「樒」=『天狗を目撃したという宮司がいる荒廃した寺社で、御神体の石斧が盗まれた。問題の“天狗の斧”が発見されたのは完全な密室の中。おびただしい数の武具を飾る旅館の部屋の扉を破ると頭を割られた死体と脅迫状が・・・。悲運の天皇・崇徳院をめぐる旅の果てに事件と出会ったかの名探偵の推理は?』

紹介文を読むとガチガチの本格ミステリーとように思える。
確かに堅牢な密室は登場するし、天狗らしき人物まで目撃されるという不可思議な謎は提供されるのだが・・・
プロットは脱力系のもの。(特に「天狗」の正体。まさかね・・・)

②「榁」=①から16年後、再び同じ場所で密室が出現する。しかも、今回の探偵役は石動戯作・・・って、この展開は「鏡の中は日曜日」と同じじゃないか!
(水城優臣→石動戯作という探偵役のスイッチ)
でも、まぁそれほど複雑なプロットが用意されている訳ではない。密室も子供騙し。

以上の2作品。
ノベルズ版出版時は、「密室本」シリーズの一冊として発表された本作。
作品の質がどうこうというより、「形式」を合わせるために出された節(フシ)がある。
まぁ「鏡の中は日曜日」の余興として読むのが正しい楽しみ方だろうな。それ以外ない。
(改めて、作者の早すぎる死にはお悔やみを申し上げたい・・・)

No.16 5点 TON2
(2013/01/03 20:52登録)
講談社NOVELS
 樒(しきみ)と榁(むろ)と名づけられた短編2編から成っています。
 「樒」は名探偵水城優臣が、「榁」は迷探偵石動戯作が謎解きを行います。二つの事件の時代は16年違うものの、舞台は四国の温泉旅館で、密室の謎は同じようであり、相似形をなしています。
密室の謎はちゃちなものですが、その他の仕掛けによって面白く読むことができました。

No.15 5点 yoneppi
(2010/10/07 22:10登録)
「鏡の中」は何年も前に読んだけど、内容を覚えてない。取材費で温泉に行くために書いたらしいが、こちらも温泉気分で読んだ。まあ、嫌いじゃない。

No.14 3点 江守森江
(2009/05/30 04:18登録)
解決編が袋とじになっている企画本の中の一冊。
この企画に期待して何作か読んだが当たりと思える作品に出会わなかった覚えがある。
この作品からこの作者を読み始めてはいけないと断言する。

No.13 6点 VOLKS
(2008/07/11 10:02登録)
「鏡の中は日曜日」の単行本に同時収録されていた

「鏡の中・・・」を読み終えてすぐだったせいか個人的には「あぁ・・・」と思える箇所有り、「くす・・・」と笑える箇所有り、結構面白かった。ただ、これだけで1冊にするとなると、首を傾げたくなる感もある。逆に「鏡の中・・・」の『おまけ』的な存在であればあるほど、その『おまけ』に存在価値が生まれる気がする。

No.12 3点 dei
(2008/05/07 21:38登録)
イマイチ。
受け入れることが出来なかった

No.11 5点 おしょわ
(2008/05/05 22:27登録)
一つの作品として評価できるかどうか微妙ではありますが。

No.10 5点 深夜
(2008/04/02 19:25登録)
殊能さんの作品は初めてですが、皆さんの評を読んでいると、先にこの本を選んだのは失敗だったかも。密室ものでそれなりに面白かったのですが、可もなく不可もなくな作品という印象。「樒」は良いとしても、「榁」は・・・。

No.9 2点 nishi
(2007/11/03 18:16登録)
時間返してください…

No.8 5点 ぷねうま
(2007/09/28 01:24登録)
作品としては駄作と言わざるを得ない。ファンなら。

No.7 5点 名無し
(2005/07/09 01:56登録)
「鏡の中〜」のただの続編だな。

No.6 4点 ごんべ
(2003/09/24 09:07登録)
左記の採点者の方々と全く同感です。
ネタバレだし、インパクトもないし…
アントニオはどこに?ってな感じだし。
もっと期待していたのになぁ。
タイトルの意味するところも何となくは解るのだが、何か消化不良だよなぁ。

No.5 3点 天昇
(2003/09/08 20:22登録)
よほど、タイトルの木が関係してくるのかな・・・と思ったけど。

No.4 4点 okuyama
(2002/11/22 02:18登録)
「樒」の方、海外の某作品と同じネタですね。インパクトのあるネタなので、同じでもいいから何かもう一ひねり欲しかった。
シリーズものということに救われてしまっていると思います。

No.3 5点 寝呆眼子
(2002/09/19 20:41登録)
これまでの4作と比べると、破壊力に欠けるかな。なんとなく、問題作の狭間の間奏曲といった雰囲気です。これが、嵐の前の静けさ、ということを祈っています。

No.2 2点 しゃん
(2002/06/19 17:38登録)
意味ありげな出だし、そして目次。そしてよみすすめていくと、章が変わるごとに独白と現実が混じりあうように各章が始まる。いやおうなしに「メタミステリ的な作品か!?」と期待してしまう
中盤になり、あっさりと、あまりにあっさりと終わる。期待していたメタミステリ的な要素は一切ない。普通の平凡な推理小説。
ある意味でメタミステリをメタ化したメタメタミステリといえる…方法は面白いかも知れないが私は好きではない

No.1 6点 けるる
(2002/06/16 18:17登録)
うーん。
前作のネタばれしてる。いいのかなあ。
本格ミステリに対する皮肉?めいた作品です。少なくともミステリ初心者に紹介できるものではございません。
しかし、うす過ぎやしないか?700円なのに。

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