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ミステリの祭典

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アクロイド殺し
エルキュール・ポアロ/別題『アクロイド殺害事件』『アクロイド殺人事件』ほか

作家 アガサ・クリスティー
出版日1950年01月
平均点7.78点
書評数76人

No.36 7点
(2010/10/14 10:01登録)
このサイトを訪れるまでは、ストーリー、トリック、読後感のすべてを忘れていた。
でも、サイトの書評を斜め読みしただけで、忘れていたメインのトリックをあっという間に思い出してしまう、そんなデリケート作品である。
本書がきっかけでミステリにはまったという人は多いと思うが、私の場合、すべてが忘却の彼方というぐらいだから、もちろんそうではない。実は、サイトの評を見て代表作であることを再認識したという、実にお粗末なファンである。初読は20年以上も前だが、そのときにすでに、この大トリックの既読感があったのかもしれない。
その程度の位置付けだから読み直す必要もないんだろうけど、なんとなく読んでしまった。
再読して思うことは、歴史的価値は色あせてはいないが、後続の同種の作品によって、いまでは驚愕度が希釈されていることはまちがいない。同種のトリックが氾濫しているから初心者にしかお薦めできない。なぁ~んだ、その程度か、と感じる人もいるはず。
よかったのは、麻雀シーンと、ポアロの天才探偵ぶりと、伏線を確認しながらニヤリとする再読ならではの楽しみ方ができたこと。

No.35 10点 seiryuu
(2010/09/19 15:15登録)
「そして誰も・・・」よりこちらの方が好き。
トリックにしびれた。
キャロラインとカボチャとポロットがツボ。

No.34 6点 あやりんこ
(2010/09/09 13:00登録)
この手のものを読みすぎてしまったせいで、最初から犯人が判ってしまいました。
もっと驚きたかったのに、残念。

No.33 3点 rintaro
(2010/08/17 18:38登録)
 この作品の叙述トリックですが、本作が発表される以前に谷崎潤一郎がほとんど同様のものを用いた作品を書いています。またわざわざ文学畑に目を向けるまでもなく、ルブランがリュパンのデビュー作でこのトリック使用していますね。
というわけで個人的には、この作品に歴史的意義をあまり感じません。この叙述トリックを良くも悪くも広めてしまったということには、なにかしら「意味」があったとはおもいますけどね。
そこで小説そのものを評価しててみると、この手の小説にとって宿命的な制限によって非常に味気なくつまらなかった。
後続の作家のほうがこのトリックをうまく劇的に使っていることは間違いないです。なので必然的にこの点数になりました。

No.32 6点 ミステリー三昧
(2010/08/12 21:28登録)
<ハヤカワ文庫>ポアロシリーズの3作目(長編)です。
ウーン。やっぱ遅かったですね。意外性と衝撃度をこれほどまでに兼ね揃えた、このフーダニット技法を事前に知った状態で読むとなると、あまり評価できません。私は歴史的な意義を配慮してまで高評価する気はなかったので、この点数にしました。本書のメイントリックのキモは「空白の時間を作ること」と「電話を使ったアリバイトリック」だと思います。・・・が、犯人にとっては何てことないですよね。最も疑われにくいポジションに居座り、なおかつ自由に物語を創ることができてしまうのですから。
また、先駆的作品にして最高峰の作品とも思えませんでした。横溝正史の某作品の方が衝撃的(初めて読んだということもありますが)でしたし、さらに東野圭吾の某作品でも二番煎じとは言わせぬ新たな使い道で驚きをもたらしてくれましたし。『アクロイド殺し』を超える作品が国内にはもっとあるでしょう。まぁ、ミステリを語る上で通るべき道はしっかり渡りたいので、読めて良かったです。

No.31 7点 kanamori
(2010/06/21 19:03登録)
この作品の仕掛けは読む前から知っていましたが、作者の技巧の数々をニヤニヤしながら読めました。物語中盤ちょっとダレるところもありますが、結構楽しめたように思います。
語り手をヘイスティングズにしていれば大傑作になっていたんじゃあないでしょうか(笑)。

No.30 8点 isurrender
(2010/05/28 15:19登録)
歴史的意義を考慮するとこの点数だが
トリックそれ自体は後続の二番煎じともいえる作品たちの方が緻密といえる

ただ、コロンブスの卵と同じでこの発想をしたことが素晴らしい

No.29 7点 メアリ・クラリッサ
(2010/03/05 21:46登録)
古典の名作。
叙述トリックの先駆となった歴史的意義は大きい。
ただ、作中の他トリックは少しチープ感が否めない。

No.28 8点 STAR
(2010/01/24 21:08登録)
父から聞いてネタを知ってしまったのが残念だったが、それでも楽しめた。今でこそ多い叙述のトリックの先駆けということで点数をプラス。

No.27 6点 文生
(2010/01/20 14:09登録)
あのトリックの先駆者的作品としては評価すべき作品だが、クリスティの作品としては決して完成度は高い方ではない。
アリバイトリックも今となってはさすがに古すぎる。
ただ、小さなトリックの扱い方には光るものがあり、
さすがはクリスティといったところ

No.26 10点 ぼぶ
(2009/11/27 12:50登録)
関係者を集めるシーンあたりからニヤニヤしながら読んでいた(既読者なら理由が分かるはず)

No.25 7点 江守森江
(2009/09/20 13:00登録)
この作品の発表より数年早く谷崎潤一郎が「この犯人隠蔽技法」を使用(世界的には更に旧作があるらしい)していた事を知り再読&書評をしたくなった。
それでも、一般的にクリスティーが原点の認識で良いと思うし、その発想と実行は賞賛に値する。
細かな気付きから嘘を見破り、ロジカルに組み立てるポアロの推理は読み応え充分で客観的に満点(8点)でも良いが、大技以外のアリバイトリックがチープなため減点(-1点)した。
※この技法を用いた後続作品について。
現在では余りに有名で、書き出しから犯人直結で、構え(察し)ながら読む為に驚きが薄い。
この作品が原点にして完成度が高い為に二番煎じにしかなり得ない。
以上2点から自ずと辛い評価にする意向。

No.24 10点 okutetsu
(2009/07/01 05:11登録)
ミステリ史上屈指の名作。
これはあまりにも有名なトリックなので早目に読んだほうがいいですね。
読み直してもおもしろいミステリNO.1です。

No.23 8点 測量ボ-イ
(2009/05/29 19:46登録)
「意外な犯人」の定番作品。未読の方には読んで驚いて
下さい、としかいいようがないです(一言でネタばれする
ので・・)。
個人的には、作中の登場人物が麻雀に興じるシ-ンが妙に
印象に残っています。
西洋人である作者は、いったいどのようにして麻雀を知っ
たのでしょうか?大変興味があります。

No.22 10点 給食番長
(2009/05/08 22:43登録)
やっぱり、これと「そして誰も」は・・・・

No.21 10点 れお
(2009/04/28 17:24登録)
アガサ・クリスティーの本はほとんど読みましたが、「そして誰もいなくなった」と「アクロイド殺し」の2作はやっぱり最高です。

No.20 10点 NEO
(2009/04/11 07:42登録)
誰がなんと言おうと、この発送を作品にまとめ上げた力量は凄い。

No.19 6点 星屑の仔
(2009/04/07 07:22登録)
『アクロイド殺し』

「犯人の名前はわからなくても、誰が犯人であるかは有名である」で有名なこの一冊。

できることならば、何の予備知識無しで読んでみたかった。
この一言につきます。

No.18 10点 nukkam
(2009/01/09 14:36登録)
(ネテバレなしです) 1926年発表のポアロシリーズ第3作の本格派推理小説で、もはや伝説的な作品ですね。トリックの是非を巡って散々議論されています(そして結論は永久に出ないでしょう)。トリック以外はつまらないという意見もありますが、ポアロが登場人物全員が嘘をついていると宣言して1人ずつその嘘を暴いていく謎解きプロットも十分面白いと思います。麻雀(英国で人気ゲームだったのでしょうか?)しながらの謎解きディシュカッションも私のお気に入り場面です。幸いにして私はトリックを前もって知ることなく新鮮な状態で本書を読めました。クリスティー自身はこのトリックを考案したことをちょっと自慢しているようですが、実は他作家による前例があります。もしそれを先に知っていたら評価も変わったかもしれませんが、私は本書が初体験ですのでその時の感動で10点満点を与えます。

No.17 10点 清涼水
(2008/12/15 02:20登録)
コレもスゴイ。

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