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ミステリの祭典

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アヒルと鴨のコインロッカー

作家 伊坂幸太郎
出版日2003年11月
平均点6.26点
書評数53人

No.33 9点 ZAto
(2011/04/11 00:15登録)
伊坂幸太郎は本作において、出来事、会話から小道具まで、すごい量の伏線を仕掛け、すごい量を回収して見せた。その量は『アヒルと鴨とコインロッカー』をラブストーリーにし、サスペンスにもした。ある意味では日本人と外国人の人間ドラマにもしたし、青年の成長を綴る青春物語にもした。そして何よりも「広辞苑」と「広辞林」の違いだけでピンと来るような凄玉の推理マニアではない大半の読者に対して、見事なドンデン返しで目を瞠らせるミステリーを提供した。
改めて本作のタイトルを振り返りながら、創元推理文庫であることにニヤリとしてしまった読書だった。

No.32 2点 ムラ
(2011/01/27 00:33登録)
トリック自体はやはり早々にしてわかってしまった。こういう書き方だとトリックは(それしかない)のでもう一回捻ってくれないと消化不良。
ユーモアのある文体は面白かった。けれど全体的に急に幕を閉じてしまった感があった。
ペット殺しという不快な加害者を書こうとする作品の割には全体的に軽い。

No.31 7点 E
(2010/04/26 00:27登録)
最後すっぽりと騙されてしまい、素直に驚きました。
途中まで「○○はどうなったんだよぅ」とハラハラしつつ読みましたが・・・そうか、そうなってしまったのか・・と(判り難過ぎる;)

No.30 6点 文生
(2010/01/25 12:28登録)
伊坂幸太郎の文章はよく村上春樹に似ているといわれますが、本作はその中でも特に村上春樹っぽい作品に仕上がっています。
おしゃれかつ文学っぽい語りで展開する謎の顛末は、それなりに面白くはあるけれど、インパクト不足で物足りなさが残りました。

No.29 7点 シーマスター
(2010/01/24 17:14登録)
伊坂氏は、昨年の本業界(=本の業界、そんな言葉あるのか?)では「表向き村上春樹の独走に見えるが実はトータルでは最も読まれた作家ではないか」と言われているらしいが、本作のような小説をたくさん書いているとすれば、それもあり得るかもね、と思わせられる作品ではある。

伊坂氏の文章スタイルが軽妙で大衆受けするのはとてもよく解かるし、「言い得て妙」と共感できる比喩表現やボケとウィットに富んだ会話も面白いとは思うが、個人的には本筋と無関係の描写が多い小説は苦手だし、ある程度の緊張感が持続されていないミステリは、クッションの上を歩かされているようでどうもスタスタ進まないんだよね。

というわけでこの人の作風はあまり好みではないけど、本作のトリックにはしっかり騙されました。「驚きは少なかった」という方が多いようですが自分は大いに驚きました。古典的だけど「〇の〇」にも笑いました。

小説としてのテイストは重力ピエロとほぼ同じだと思うけど、トリックの分だけこちらが上だと思う。
欲を言えば、最後にもう一つ何かサプライズが欲しかったですね。

No.28 3点 江守森江
(2009/09/03 14:04登録)
図書館予約の関係で人気の無い旧作から読む事になった。
ミステリ・フロンティアの初期作品らしい新たな時代のミステリーで作者の才能は伝わってくる。
しかし、この手のミステリーが好みの中心からズレている為に自ずと厳しい評価になる。
しかも、ストーリーにも馴染めない為に流し読みになってしまった。
上手く映像化したと思える映画も観たが、やっぱりストーリーに馴染めず終わった。

No.27 4点 no.3
(2009/09/02 22:14登録)
ひとことで言うと、合いませんでした。文章も登場人物も好みではなかった。
ちゃんとした大人が1人も出てこないし、学生たちには生活感が全くありません。
簡単に人が死に過ぎる。
良くも悪くも軽い感じで、映像化には適しているのかもしれないです。
ミステリ要素のある部分だけはちょっと楽しめました。

No.26 8点 isurrender
(2009/07/22 02:24登録)
若干後味の悪さを感じさせるものの、いい作品なんじゃないでしょうか
ミステリとして期待していなかっただけにあっさりだまされました

No.25 10点 daiki
(2009/06/01 23:59登録)
まぁ想定の範囲内のオチといえるかも知れないけど(あまり驚かされはしない)、面白いです。青春小説としても楽しめるし。
不思議なタイトルの意味が、最後になって鮮やかに明らかになる部分がとてもいいです。

No.24 6点 H.T
(2009/04/05 10:38登録)
初めて読んだ伊坂さんの作品です。
結構評価が高かったので期待していましたが、結末は…「普通」といった方が正しいのでしょうか?
読書後は「ふう~ん」という感じ。でも、今思い出してみると「伊坂さん、頑張ったんじゃないかな?」と思わせる(?)

No.23 4点 だい様
(2009/03/04 13:34登録)
ただ物語が進んでいくだけでひねりもなくメッセージ性も感じない。
時系列の使い方のせいか重力ピエロと比べて暗く気分の悪いものにさせられてしまった。
伊坂幸太郎得意の時系列を使った構成が裏目に出た気がする。
伊坂作品の中では一番残念な作品でした。

No.22 6点 ちぃ
(2009/03/02 22:36登録)
すでに終わっている物語に巻き込まれる主人公・・
というのが単純に面白かったです。
読み終わった後も割りとすっきりしていたので・・(笑)

No.21 7点 なの
(2008/10/13 19:27登録)
面白かったですね
既に終わった物語の、幕切れに付き合わされた主人公
叙述も「ああ、成程」と、驚きは少ないものの納得出来る話

No.20 7点 T・ランタ
(2008/10/13 01:36登録)
割と楽しめました。
始まりは意外性充分ながらも後半は結構普通な出来だったりしましたが。
とりあえず現在の話と過去の話がどう繋がるのかが肝心な部分だった訳ですが、シンプルながらも叙述トリックが使われ、意外な形でした。
ただ個人的には後味は良いと思いませんでした。
殺人は無いのに結構人死んでいるんですよね・・・

No.19 7点 深夜
(2008/07/15 01:21登録)
書店から広辞苑強盗をするというスタートで、この物語はどういう結末を迎えるのだろう?と先が気になって、夢中になったのだが、真相を知ってしまうと、ああ、そんなもんか、となってしまった。

No.18 7点 VOLKS
(2008/07/12 16:22登録)
作者特有の軽いノリで仕上げてあるも、内容はかなり悲しい作品。ラストに証される謎の数々には素直に「おぉ」と感嘆出来た。
この内容の小説にこのタイトルをもってくる経緯とセンスには、脱帽。

No.17 5点 いけお
(2008/01/21 01:31登録)
きれいにまとまりすぎな印象。
まぁそんな作風な作家の作品ですが。

No.16 7点 ばやし
(2007/12/15 19:38登録)
おおー!ってなりました。ちょっと切ないけど全体的には割と明るい感じでよかったです。

No.15 4点 カッパのサンペイ
(2007/10/09 17:40登録)
中途半端な叙述トリックやテンポの悪さなど、まったく面白いとは感じなかった。

No.14 7点
(2007/09/24 00:40登録)
安易に人が死ぬのは好きではないが、読後感は好きなほうだった。

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