皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
じきるさん |
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平均点: 6.79点 | 書評数: 260件 |
No.17 | 6点 | 少女- 連城三紀彦 | 2022/04/09 22:58 |
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官能描写の強い短編集。ミステリとしては「金色の髪」、小説としては「少女」に引き込まれます。
でも、私の好きなタイプの連城作品とはややズレているかも。 |
No.16 | 7点 | 小さな異邦人- 連城三紀彦 | 2022/04/08 09:32 |
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表題作が素晴らしく、誘拐ミステリの名手の面目躍如といったところか。その他の短編も水準以上でバラエティ豊かです。 |
No.15 | 9点 | 落日の門- 連城三紀彦 | 2022/03/02 11:34 |
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これは素晴らしい。
個々の短編で見ても連城らしい技巧を楽しめる佳作揃いですが、それらを重ねた連作短編集の中にも構図の反転が織り込まれており、唸らされるばかり。 当時のミステリ界では評価されず、文庫化すらされなかったというのが信じられません。隠れた傑作でしょう。 |
No.14 | 8点 | 敗北への凱旋- 連城三紀彦 | 2021/12/26 17:10 |
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暗号部分は難解かつ理解不能でしたが、難解であることが物語のキモに上手く絡んできます。壮大な動機を潜ませた真相が素晴らしい。 |
No.13 | 6点 | 白光- 連城三紀彦 | 2021/12/11 23:02 |
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私の好みの連城ミステリからはやや外れていますが、高水準な技巧が凝らされた作品。
真犯人は存在しているのだが、各登場人物の主観を利用した多重型の要素を同居させることで、独特の味わいがあります。 |
No.12 | 9点 | 瓦斯灯- 連城三紀彦 | 2021/09/29 19:30 |
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連城らしい残酷な反転を見せる「花衣の客」と、ラストシーンの美しさが印象的な「炎」が素晴らしい。
その他にも美しい短編の揃った傑作作品集です。 |
No.11 | 8点 | 運命の八分休符- 連城三紀彦 | 2021/07/19 00:49 |
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連城らしい技巧が凝らされた軽やかなユーモアミステリ短編集。
個人的には、花葬シリーズには及ばずとも、例えば『夜よ鼠たちのために』あたりと比較しても近いレベルにはある秀作かと。 |
No.10 | 8点 | 造花の蜜- 連城三紀彦 | 2021/07/04 15:50 |
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作者晩年の代表作。文章表現に関しては濃密な初期作と比べるとだいぶ肩の力が抜けた印象ですが、誘拐事件に隠された驚愕の真相にはやられました。あと、連城さんの書く悪女はミステリアスで魅力的ですね。 |
No.9 | 6点 | 美女- 連城三紀彦 | 2021/06/27 14:32 |
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連城ミステリの極北とも言うべき「喜劇女優」やミステリとして優れた「夜の右側」など、相変わらず技巧を駆使した短編を読ませてくれますが、作品全体としては玉石混淆にも思えたので評点はこれくらいです。 |
No.8 | 7点 | 私という名の変奏曲- 連城三紀彦 | 2021/06/20 19:03 |
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皆さんの書評にもあるように、トリック自体は長編を支えるには少し弱いと感じました。しかし、トリックを膨らませて不可解な謎・ストーリーを作り上げる構成力や、美麗な文章が醸し出すミステリアスな世界観は素晴らしいです。 |
No.7 | 8点 | 恋文- 連城三紀彦 | 2021/06/20 00:48 |
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直木賞受賞作。五木寛之氏の選評での「造花の美が時には現実の花よりリアリティを感じさせることがある」という言葉が、この作品を言い表していると思います。作り物のお話なのに、感情だけでなく五感にまで迫ってくるような素敵な味わいでした。
ミステリの要素は薄いですが、私は大いに支持します。 |
No.6 | 7点 | 夕萩心中- 連城三紀彦 | 2021/06/17 21:38 |
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悍ましさ極まった「花緋文字」が個人的ベスト。この後味の悪さが堪らないですね。思わず溜め息が溢れるような美しさの中に捻りの効いた結末を潜ませた「夕萩心中」、花の持つ性質を色鮮やかに生かした「菊の塵」も高クオリティ。流石は花葬シリーズ。
「陽だまり課事件簿」は……花葬シリーズとの落差にズッコケてしまったのは許して欲しいです、ハイ(苦笑) |
No.5 | 7点 | 変調二人羽織- 連城三紀彦 | 2021/06/17 21:27 |
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後の名作たちのような濃密な世界観はなくとも、技巧のトリッキーさと美文はデビュー作でも発揮されてますねぇ。
発想を小説に落とし込む技術は流石の一言です。 |
No.4 | 8点 | 夜よ鼠たちのために- 連城三紀彦 | 2021/06/08 07:02 |
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連城の超絶技巧をこれでもかと味わえる短編集。
若干、技巧に走り過ぎるあまり空回りしているような部分はあるのですが、総合的に見れば良い作品だと思います。 |
No.3 | 10点 | 宵待草夜情- 連城三紀彦 | 2021/06/01 23:31 |
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『戻り川心中』と双璧を成す、恐るべき短編集。溢れんばかりの濃密な情緒が持ち味です。
狂おしい愛憎が渦巻くお話ばかりですが、連城の手にかかればそれらが美しくも巧妙なミステリへと昇華されます。「花虐の賦」と「未完の盛装」が特に素晴らしいですが、その他の短編も逸品揃い。 隠れた名作的評価をされることが多いが、個人的には堂々たる最高傑作として推したいです。 |
No.2 | 10点 | 戻り川心中- 連城三紀彦 | 2021/05/09 16:12 |
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これは余りにも美しい……。 |
No.1 | 7点 | 暗色コメディ- 連城三紀彦 | 2021/05/08 01:38 |
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幻想的な筆致と、丁寧に練られた構成から紡ぎ出される真相がお見事。 |