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パメルさん
平均点: 6.14点 書評数: 574件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.54 7点 OUT- 桐野夏生 2016/02/10 13:48
主人公を含む四人の主婦たちはそれぞれが逃れられないしがらみや
女性一人では生きずらい社会の不自由さそして起こした事件や
自分の過去を引きずって絶望感を抱えて生きている
この圧倒的な陰鬱な閉塞感が見事に描かれたサスペンス
それでいて読後感は悪くない

No.53 5点 魔術はささやく- 宮部みゆき 2016/02/08 17:31
一見何の関連もなさそうな事柄が
一つに収束していく様と人物描写は見事だが
肝心の真相が今一つ
意外性も無くミステリとして物足りなさを感じる

No.52 6点 どんなに上手に隠れても- 岡嶋二人 2016/02/08 17:02
誘拐犯の仕掛ける数々の入り組んだ計画や
被害者サイドの後手後手に回り翻弄されていく過程が
面白く緊迫感が楽しめる
ただ計画があまりにも危うく現実的では無いところが難点

No.51 5点 火の粉- 雫井脩介 2016/02/08 16:29
薄気味悪い人間に付きまとわれるサイコサスペンス
隣人という最も近くにいる他人がある種の警戒感を生み出す存在になり
そういう恐怖に加えて判決の向こうの真実という
疑わしさが引っ張っていく心理ドラマ
常に不気味な空間に支配されている感じ
結末は大体想像した通りで特別驚きもなかった

No.50 7点 奪取- 真保裕一 2016/02/08 12:09
偽札作りに挑む若者たちの物語
様々な困難や悲劇に直面しながらも偽札作りの技術を
レベルアップしていく過程が面白い
ユーモア溢れる軽妙な文体で楽しませてくれる
痛快エンターテイメント小説

No.49 7点 タイトルマッチ- 岡嶋二人 2016/02/08 11:27
誘拐犯の要求が身代金では無く「ノックアウトで勝て」
という設定がワクワクさせられる
三日間の出来事に期間を絞り試合へのタイムリミットが
設定された展開に緊迫感がみなぎってくる
スピード感があり心理描写も丁寧に描かれており
ボクシングを知らない人でも十分楽しめるサスペンス

No.48 5点 隠蔽捜査- 今野敏 2016/02/08 10:56
事件を揉み消そうとする上層部と揉み消さないで処理するべきだと
考える主人公とのやりとりが読みどころ
ミステリ色は全く無く正義感を前面に押し出したストーリー
主人公に共感は出来たがどうも発言や行動が鼻についてしまった

No.47 8点 女王国の城- 有栖川有栖 2016/02/08 10:31
散りばめられた伏線や終盤の解決シーンの直前に
挿入された「読者への挑戦」とワクワクさせる要素が満載
ロジックは「双頭の悪魔」に一歩譲るものの
冒険要素や活劇で十分に楽しませてくれる

No.46 6点 聖女の救済- 東野圭吾 2016/02/08 10:27
完全犯罪?
このトリックは無理がありすぎる
犯人の執念は認めるけどよくぞこんな事を考えたもんだ
トリック的にはバカミスに近いと思ってしまった
タイトルはいいと思う

No.45 6点 過ぎ行く風はみどり色- 倉知淳 2016/02/08 01:39
叙述トリックと心理トリックを駆使した猫丸先輩シリーズ
特に心理トリックの解明が鮮やか
超常現象・霊能力といった非科学的なものを柱において
ストーリーが組んであるため随所に織り込められているそれらが
見事に効果を発揮している
ただ登場人物の印象が変わりすぎところに不満が残る

No.44 6点 人格転移の殺人- 西澤保彦 2016/02/06 11:46
西澤流奇抜な設定SFミステリ
設定自体は非常に面白い試みだと思う
ただ人格転移が次から次へと起こり現在誰が誰の中に
入っているのか混乱してくる
もっとわかりやすかったら楽しめたかも
犯人は意外性があり驚かされるが殺害動機が納得出来ない
この動機で人を殺してしまうなら世の中殺人者だらけになってしまう

No.43 5点 ジョーカー・ゲーム- 柳広司 2016/02/04 20:22
スパイ小説でありながらハードボイルドの世界観に近い
スパイ活動を通してスパイの本質を説いている
スパイという職業に興味のある人には楽しめるかもしれない
「007」のような物語を想像して読むと肩透かしを食らう

No.42 7点 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 2016/02/04 19:59
たまたま集まった山荘に逃亡中の銀行強盗が押し入るという設定に
ワクワクしながらも胡散臭いと思い読み進めた
途中から会話やそれぞれの行動に違和感を感じ
ある真相に感づいてしまったが読みやすくそれなりに楽しめた

No.41 7点 解決まではあと6人 5W1H殺人事件- 岡嶋二人 2016/02/04 19:53
興信所を訪れては奇妙な依頼をしていく謎の女
本当の目的な何なのか?
WHO? WHERE? WHY? HOW? WHEN? WHAT?の章立てという
斬新なスタイルで読者に挑戦する華麗なメドレーミステリ
特異なストーリーに振り回される快感がある

No.40 5点 鍵の掛かった男- 有栖川有栖 2016/02/04 19:48
地道な聞き込みで少しづつ謎だらけの人物像が見えてくる
このじわじわ感が心地良い
推理のプロセスはエレガントだがその先にある真相は今一つに思える

No.39 6点 龍は眠る- 宮部みゆき 2016/01/29 19:48
深まる謎を追ううちにまた別の謎が現れる
望まぬ能力を与えられた少年の葛藤が上手く描写されている
手に汗握るSFミステリ

No.38 6点 ハサミ男- 殊能将之 2016/01/29 15:17
主人公の異常な性格設定がそのままゲームのルール設定に
なっているようなもので感情よりもプロットの興味
ひたすら知的ゲームの面白さを追求した作風
ミステリとして特別に斬新なアイデアや仕掛けがあるわけではないし
作品を構成する一つ一つの要素もありふれている

No.37 7点 ダレカガナカニイル・・・- 井上夢人 2016/01/29 14:53
寄生した意識は誰のものか?
つきまとう夢の意味は何なのか?
事件の謎と並行して描かれる
SF的設定ミステリの先駆的な作品でその趣向を生かした解決は
全ての伏線を回収しつつ意外性を突いてしかも切ない

No.36 6点 幽霊刑事- 有栖川有栖 2016/01/29 14:42
ラブストーリーを本格ミステリと融合した作品
特殊な状況ならではの伏線の仕込み方
たった一人しか主人公を認識出来ないゆえに起きること
純愛・笑い・ロジックが渾然一体となった娯楽作品

No.35 7点 彼女が死んだ夜- 西澤保彦 2016/01/29 14:30
結末近くで連打される何重ものどんでん返しは
後味が悪いながらも大きな衝撃と意外性を
演出していることに成功している
真相のある部分に無理で不自然な箇所があるところが少し残念

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パメルさん
ひとこと
7点以上をつけた作品は、ほとんど差はありません。再読すればガラリと順位が変わるかもしれません。
好きな作家
岡嶋二人 東野圭吾 
採点傾向
平均点: 6.14点   採点数: 574件
採点の多い作家(TOP10)
東野圭吾(30)
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有栖川有栖(19)
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