皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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斎藤警部さん |
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| 平均点: 6.69点 | 書評数: 1433件 |
| No.373 | 4点 | 被害者を捜せ!- パット・マガー | 2015/10/29 23:43 |
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| 「被害者が誰だったか」を追求するにしてもね、もしこれがいわゆる社会派流儀のストーリーだったらどんなにかスリルも哀感もあったろうかと惜しまれてね。もちろんマガーさんにそんな事は求めちゃいませんがね。「探偵を捜せ」が持っていたサスペンス性は無いし、ロジックの魅惑も物語の訴求力も、何と言ってもヒネリが無い! オラの村には電気が無え! とは言え、古い本格好きなら自分の好みに合うかどうか試しに読んでみる価値はあるでしょう。 | |||
| No.372 | 7点 | 日本庭園の秘密- エラリイ・クイーン | 2015/10/29 23:28 |
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| 結末で一気に熱くなりましたね。。まさかあんな残酷な人間ドラマが真相だったとはね。。ニセ国名シリーズと呼ばれるのが不憫なくら良い作品ですよ。まぁ結末以外はあんまり記憶に無いんだけど。 | |||
| No.371 | 4点 | ハートの4- エラリイ・クイーン | 2015/10/29 23:19 |
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| ゆる~く読ませていただきましたがちょっと眠かった。 毒殺トリックは。。バカの類でしょうか?(実際やったら○○○○の人でもないかぎり一瞬でバレるらしい) | |||
| No.370 | 7点 | 魔少年- 森村誠一 | 2015/10/28 18:15 |
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| 落としどころは見えちゃいるが強烈に厭なムードで読ませる表題作を初め、何とも後味の最悪な社会派ホラー・ミステリの真っ黒な玉手箱や。心の弱っとる時に開けたらあかん。
魔少年/空白の凶相/燃えつきた蝋燭/雪の絶唱/死を運ぶ天敵/殺意開発公社/殺意中毒症 |
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| No.369 | 8点 | 異常の太陽- 森村誠一 | 2015/10/28 18:02 |
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| タイトルに違わずギラギラした発熱感にやられる野心的短篇集。危険だぜ。
異常の太陽/鳩の目/残酷な視界/肉食の食客/七日間の休暇/奔放の宴/赤い蜂は帰った |
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| No.368 | 5点 | サムソンの犯罪- 鮎川哲也 | 2015/10/28 14:36 |
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| え!? 男色が罪だとでも言うのですか!? と、先にまずボケておきます。
依頼人の巻き込まれたトラブルってのが、なかなか魅力的に込み入ってたり、ちょいと変わった背景があったりの事件ばかりで興味を引きますね。前の「太鼓叩き」よりも趣向の凝らし様に力が入ってます。だけど物語進行と解決にはあまりスリルが無いですねえ、ロジックでわくわくさせるのともちょっと違うし。。ウトウトしそう。このシリーズは多少なりともみんなそう。でもまあ、そう悪かないか。 |
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| No.367 | 6点 | 白い僧院の殺人- カーター・ディクスン | 2015/10/28 12:18 |
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| 推理クイズ的多重解答は全て否定され、よりドラスティックな真相が最後に明かされる。
多くのフォロワーにインスピレーションを与え続ける、企み足跡の歴史的一冊ですね。 寝食を忘れるほどの面白さはありませんが、カー/ディクスンにしてはどこかしら静謐な空気が漂う雰囲気も相俟って、ちょいと心に残る作品です。 |
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| No.366 | 6点 | 爬虫類館の殺人- カーター・ディクスン | 2015/10/28 12:00 |
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| トリックは どうでもいいけど 面白い(五七五)の典型。
雰囲気勝負で押し切られました。 こういう「照明暗い、雰囲気明るい」系のカー乃至ディクスンは好みです。「赤後家」しかり「緑のカプセル」しかり。 |
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| No.365 | 9点 | 心理試験- 江戸川乱歩 | 2015/10/27 13:16 |
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| 裏をかけ 裏かく奴の 裏をかけ
裏×裏は 裏か表か 別物か 心理で攻める。論理で抑える。鮮やかです。 しかし一番の美点はサスペンス。 と言うより、スリルでしょうか。 |
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| No.364 | 9点 | ポンド氏の逆説- G・K・チェスタトン | 2015/10/27 12:59 |
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| ひょっとして「童心」より先だったかも知れない。非常に若い時節でしたが、語り口が意外とそう渋黒いわけでもなく、滋味横溢の堂々たる美文(美し過ぎない)を喜々と玩読させていただきました。論理遊戯の果てには日常生活や人生に早速活かしたくなる素敵な気付きの種がいっぱい。逆説と銘打つことが逆説ではないかと思えるまっとうな実践思考訓練のバイブルとして、折に触れ少しずつ再読したいものであります。素晴らしくイカシた短篇集。 | |||
| No.363 | 7点 | 新トリック・ゲーム- アンソロジー(国内編集者) | 2015/10/25 00:24 |
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| 推理クイズ本の中では際立って質のいいブツですよね。山村正夫編で執筆陣も流石の面々。京太郎や森村誠一もいるぞ。
加納一朗による第一話「浮気の現場」だけはすぐ正解分かった。後は中学生には難しすぎたね。。南武線鹿島田駅近くの、消えた電話ボックスの話はピンと来たかな。 それでも最初の<第1章>手がかりのトリック篇は比較的シンプルで理解しやすい。<第2章>偽証トリック篇、<第3章>偽装トリック篇、<第4章>殺人トリック篇ではちょいと複雑な謎と解決になり、最後の二つ<第5章>アリバイ・トリック篇と<第6章>密室トリック篇は正解文をよくよく読まないとそう呑み込めないハードな作品が並ぶ。 ところで誰の書いた話だったか「ヤラセル・マコ」って芸名どないやねん、ってw まあ兎に角、読んで考えて答見て、スリルがあって面白い本ですよ。 |
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| No.362 | 6点 | 螺旋状の垂訓- 森村誠一 | 2015/10/24 23:59 |
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| 確かに意外な犯人像。 犯人とは何か? なんて考えちゃう人は考えちゃうかも?? いやそれは見当違いかな? だけど意外な犯人の割に犯人が分かった所でちょっと「ああ、そうでしたか」ってな具合におとなしく納得しちゃうかも?? どちらかと言うと結末以前が読んでて面白いね。しかし題名が濃い。 | |||
| No.361 | 8点 | 恐怖の骨格- 森村誠一 | 2015/10/24 23:53 |
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| 死期が近い財閥首領の相続者は若い二人の娘。ところが父に呼び寄せられた彼女らを乗せた飛行機は山中の難所に墜落!救助に駆けつけた男達が見つけたのは、妹と操縦士の遺体。姉とその付き添い人は無事だ。。
こりゃガッツリ来る。山と男女と日本社会に深い爪痕残す、森村誠一の王道。 俺は好きだ。 題名もいい。 |
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| No.360 | 6点 | 誤報殺人- 島田一男 | 2015/10/24 23:35 |
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| 記憶違いでなければこれも何気に本格色の強い短篇集、だったはず。
もしそうでないとしても面白いのは間違いない。大丈夫だ。 妖かしの薔薇 /砂浜の秘密 /黒い掟 /二つの女画像 /死人に口なし /誤報殺人 (天山文庫) |
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| No.359 | 7点 | 赤い密室- 島田一男 | 2015/10/24 23:30 |
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| 赤い密室 /彼女は魔女 /女は夜消える /素焼きの裸婦 /孤独な死に神 /天一坊の指紋 /コールガール
(春陽文庫) 鮎川哲也の人気作と同名の短篇が表題作になっている事から伺える様に本格推理色の強い短篇集(変わった犯罪小説も入っている)。 テレビドラマ撮影現場での凶悪傷害事件を題材にしたその「赤い密室」はギラギラしたムードが魅力の質感ある一品。 どうですか、たまには昭和。 |
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| No.358 | 8点 | パノラマ島奇談- 江戸川乱歩 | 2015/10/24 23:18 |
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| 極めて非現実的な光景がいともやすやすと
目の前にありありと浮かび上がるのは何故だろう。 素敵だ。。。。。。。。 |
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| No.357 | 9点 | 陰獣- 江戸川乱歩 | 2015/10/24 23:16 |
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| これは強力に吸い込まれましたよ。かなり若い時節に読みましたが、未知の気持ち悪さが継続的に脳内を侵食して来るのには参りました。今だったら、むしろ当時以上に真っ向勝負で味読出来るのじゃないかとも思います。 ○●○●トリックの遣い口は今考えるとあざといっちゃ見え透いたものかも知れませんが、バレるバレないよりむしろ、それを物語の主題に据えた事に意義があると思えてなりません。 どうしてだろう。 それはやはり、○●○●トリックを更に覆い包む例の「前代未聞トリック」が物語全体を睥睨しているからか? | |||
| No.356 | 7点 | 破戒裁判- 高木彬光 | 2015/10/24 16:53 |
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| 幼き時節、親からだったか親戚からだったか、古茶けた文庫本カバー無しをヒョィともらったのだが見るからに子供に受けそうもない渋みが芬々ゆえ全く食指が伸びず後回し後回しの歳月が流れ、かなりいい大人になってやっと重い腰を上げ手に取って読んでみると。。これがアナタ、高木さんならではの天然ボケ炸裂で笑いを噛み殺すのにも一苦労、極めてシリアスな主題の重厚な法廷物語の筈なのに、いちいち何だかヘンなんだもん、この違和感は叙述トリックか!?って疑っちゃいそうになるくらい。いゃ疑いはしませんがね、既に高木氏の本はいくつか読んで、素敵な悪い癖は知ってたから。 とは言え、被疑者の過去に関わる謎解きはスリリングで社会派法廷サスペンスの貫禄は充分。
ややネタバレを言うと、最後は爽やかに希望の光が放たれたね。この結末は良かったね。 |
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| No.355 | 7点 | 姻族関係終了届- 佐野洋 | 2015/10/24 07:04 |
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| 役所に提出する各種届を俎上に置いて料理した企画短篇集。これも洋ちゃんの得意満面が目に見える様です。本当にこういうの上手だよねえ好きだよねえ向いてるねえ。
ところで短篇集タイトルにもなっている「姻族関係終了届」って何のことか分かりますか? 離婚届とは違うんですよ。この表題作が何とも、心理の機微ってやつを突いていてね。。 死亡届 /被害届 /欠勤届 /弁護士選任届 /認知届 /姻族関係終了届 /養子離縁届 |
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| No.354 | 7点 | 殺人書簡集- 佐野洋 | 2015/10/24 06:41 |
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| 収められた短篇の題名だけ見れば普通のミステリ集のようだが。。短篇集全体のタイトルが示す様に、もっぱら手紙のやりとりだけで構成された企画色強い一冊。佐野氏の得意な顔が見えて来る様です。「俺にこういうの書かせたら、ちょっとヤバいよ!」って。
御用の節は /完全離婚 /失踪計画 /愛すればこそ /割れたガラス /一等車の女 /推理小説を読みましょう /EPマシン /迷惑なプレゼント /あなたも犯罪者 /お試し下さい |
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