皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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蟷螂の斧さん |
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| 平均点: 6.10点 | 書評数: 1711件 |
| No.431 | 5点 | 奇面館の殺人- 綾辻行人 | 2013/06/06 11:10 |
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| 舞台設定(全員仮面での登場、クローズド・サークル、首なし・指なし死体)の割には、緊迫感が感じられなかったですね。理由は、登場人物間に、次ぎに事件が起こるのでは?という疑心暗鬼がなかったこととや、著者の狙いがホワイダニットに重点が置かれていた?ということでしょうか。人物隠匿方法としての、仮面・首なしに新しいトリックを期待してしまったので、辛めの評価となってしまいました。館ものは8冊目、暗黒館は長いので途中でお休み中です(笑)。ラストの館ものに期待したいです。 | |||
| No.430 | 7点 | 殺人症候群- リチャード・ニーリィ | 2013/06/02 08:22 |
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| 1970年発表、どんでん返しのあるサスペンスとして先駆的な作品に該当するのかもしれません。解説には「二ーリィの作風への親近感を見せている作家は、ニーリィのファンを公言して憚らない折原一で、直木賞候補にもなった彼の最高傑作「冤罪者」では、作中人物に「殺人症候群」を読んだという台詞を言わせているほどであり・・・(略)・・・意外そのものの真相まで用意したトリッキーなものである。・・・」とあります。私のこのサイトへの書評数の一位は、折原一氏の20作品で、やはりこの手の作風が好みなのですね。二ーリィ氏の翻訳は少ない(7冊ぐらい?)らしいので、読破したいと思います。 | |||
| No.429 | 9点 | 殺人交叉点- フレッド・カサック | 2013/05/28 17:23 |
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| ①殺人交叉点は、1957年の発表(1972年改訂)で、まさに「最後の一撃」に値する作品でした。現在では、同様のモチーフの作品は数多く、かなり高評価を得ているのでは?と思います。従って、本作は、先駆的な価値が非常にあると思います。(このような先駆的作品に出会うことも読書の楽しみの一つですね。日本では、小泉喜美子氏の作品あたりか?・・・)②連鎖反応も、ブラックユーモアにあふれた良作です。特に語り部の雰囲気がなんとも飄々としていて楽しめました。 | |||
| No.428 | 7点 | 黒猫館の殺人- 綾辻行人 | 2013/05/27 08:49 |
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| このような大胆なトリックは好みですね。人物の謎、密室の謎はおまけのようなものと思います。同じようなテーマ、似ているトリックの作品があれば、読みたいと常々思っています。どちらが元祖?や、どちらの方がうまく料理しているか?などに非常に興味があります。本サイトを参考にしていますが、某巨匠、某有名作品では、なかなかヒントになってくれません。本作品も同年発表の某巨匠の作品があるみたいですが・・・。エラリー・クイーン、折原一氏の館ものとは違うし・・・。 | |||
| No.427 | 6点 | ゲームの名は誘拐- 東野圭吾 | 2013/05/24 10:08 |
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| 読みやすく、ノンストップでしたね。オチも楽しめました。ただ、犯人側からの視点のみでストーリーが進むこと、そこに著者の狙いがあったとは思いますが、その影響か、やや厚みが無くなってしまったような気がします。つまり、警察・父親・母親の動向・心理の描写がないので、あまり緊迫感が感じられなかったということです。またゲーム感覚である点(強調し過ぎ?)、スムースに事が運び過ぎたのも、若干物足りなさを感じました。 | |||
| No.426 | 9点 | 心ひき裂かれて- リチャード・ニーリィ | 2013/05/22 16:48 |
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| (東西ミステリーベスト98位)裏表紙に「サイコ・スリラーの元祖、ニーリィの最高傑作!」とありますが、うなずける作品でした。著者の作品は初読なので他の作品との比較はできませんが、結末の衝撃度はかなりのものでした。 | |||
| No.425 | 6点 | ねじれた家- アガサ・クリスティー | 2013/05/20 19:53 |
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| (クリスティの自薦10の一冊)相続がらみで、面白い展開だったのですが、やはり某有名作を思い出してしまい、高評価はつけ難いと言ったところです。 | |||
| No.424 | 8点 | ゼロ時間へ- アガサ・クリスティー | 2013/05/17 16:26 |
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| (クリスティの自薦10の一冊)完全犯罪を計画(倒叙ではなく、犯人は伏せられています)、成功かと思われるが・・・。名探偵の登場で、証拠を積み上げて犯人を暴きだすといった趣向ではないところが、本作のミソ(ユーモア?)ではないでしょうか。自殺し損ねた男がいい味で利いていました。ミスディレクションや伏線がちりばめられており楽しめました。動機も理解でき、納得です。 | |||
| No.423 | 4点 | 黒い森- 折原一 | 2013/05/16 06:06 |
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| サスペンスとしては、そんな悪い出来ではない(普通に面白い)のですが、本の構成から期待したほどの結末(オチ)が得られなかったというところですね。 | |||
| No.422 | 4点 | 目を擦る女- 小林泰三 | 2013/05/13 15:57 |
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| (タイトル・女25)仮想現実を描いた短編集(7編)。表題作「目を擦る女」・・・その女の言う世界が、現実なのか、夢の世界なのか・・・その世界におちいってゆく主人公。SFの世界で、やや好みから外れていましたので、この評価。 | |||
| No.421 | 7点 | 女彫刻家- ミネット・ウォルターズ | 2013/05/12 16:44 |
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| (タイトル・女24)事件を追うごとに、家庭の内情が暴露されていく過程は読みごたえがありました。女性の心理描写は、女性作家ならではのものと感心しました。陰湿な事件を扱っていますが、女主人公と元刑事の恋愛が一服のオアシスのような感じで好感が持てました。エピローグは、賛否の分かれるところでしょうが、作者のサービス・おまけのようなものではないかと思います。 | |||
| No.420 | 5点 | 予告殺人- アガサ・クリスティー | 2013/05/10 16:15 |
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| (クリスティの自薦10の一冊)動機、プロットは良く考えられていますが、テンポ、展開がイマイチという感じがしました。最初の事件のみで、一話押し通した方が面白かったような気がします。つまり、最初の事件のトリックが途中で、マープルによってほのめかされてしまい、謎解き(ハウダニット・フーダニット)の面白味が半減してしまったということです。 | |||
| No.419 | 6点 | スカイジャック- トニー・ケンリック | 2013/05/06 22:25 |
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| 360人乗りジャンボ機の消失の謎(トリック)、ならびに主人公・弁護士と元妻謙秘書のやり取りは楽しめました。 | |||
| No.418 | 5点 | 試行錯誤- アントニイ・バークリー | 2013/05/03 20:09 |
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| (東西ミステリーベスト31位)ミステリーとしては、倒叙形式ですが、2か所の描写(伏線?)で結末が見えてしまい、興味半減となってしまいました。後は、裁判で、明確な証拠がない中で、如何に有罪になるかということになるのですが、結局、根拠のない状態で判決が出てしまい、これまたすっきりしません。裁判や証拠に対する批判的な小説ならば、陪審員の描写が必要だと思うのですが、それもないし、また、ミステリーであれば、探偵役の行為に問題点が2つもあり???。アンチミステリーの立場で描かれた一風変わった男のユーモア・心理小説といった感じですかね。 | |||
| No.417 | 4点 | 顔のない女- 高木彬光 | 2013/04/28 16:50 |
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| (タイトル・女23)大前田英策(大前田英五郎五代目)と川島竜子の探偵コンビによる短編集。昭和30年代の任侠もののようで、謎解きというより、どちらかというとハードボイルドタッチの作品でした。 | |||
| No.416 | 6点 | 闇に問いかける男- トマス・H・クック | 2013/04/26 21:26 |
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| (タイトル・男⑪)ニューヨークの公園で少女が殺害される。容疑者として勾留されたのは、日頃から公園に寝泊りし、そこで遊ぶ少女たちをスケッチしていた、もの静かな若者だった。しかし彼は頑として犯行を認めず、物的証拠もみつからない。釈放までに残された時間はあと十一時間…というタイムリミットサスペンス。容疑者、刑事とも暗い過去(心の闇)があり、うまく描かれていると思います。やるせない感じの物語でした。 | |||
| No.415 | 8点 | 白昼の悪魔- アガサ・クリスティー | 2013/04/24 19:52 |
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| クリスティ作品は、余計な薀蓄や描写がないので、非常に読みやすいと思います。日本クリスティ・ファンクラブ員のベスト10(1982年)とのことで拝読、楽しめました。メイントリックの最初の発案者(作品)は誰(何)なのだろうか?・・・。 | |||
| No.414 | 6点 | グーテンベルクの黄昏- 後藤均 | 2013/04/23 19:46 |
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| 裏表紙より「第二次世界大戦末期のヨーロッパ。ドイツ軍占領下のイギリス領ガーンジー島で、三人の他殺体が発見される。接点のみえない三者の間で一体何が起こったのか?捜査に携わることになった青年画家・星野は、事件関係者が密室で変死を遂げるに及んで、相次ぐ殺人の背後にヒトラーの切り札“ロムルス”の存在があることを知る。星野は“ロムルス”の行方を突き止めるため、崩壊寸前のベルリンに再度潜入を試みる」~取材に10年かけたという力作。歴史ミステリーと冒険小説のような感じです。密室や不可能殺人?などありますが、まあ脇役といった感じで、本筋は「ロムルス」の謎です。アイデアは面白いのですが、結末としては???でした。 | |||
| No.413 | 5点 | 写本室の迷宮- 後藤均 | 2013/04/22 17:42 |
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| 作中作「イギリス靴の謎」を推理することにより、○○を暴きだすというアイデアは面白いと思います。しかし、作中作の構成に魅力がなかったですね。それは作者の意図らしい(作中作を解くゲーム参加者のためにあえてそのようにしたらしい)が、読者(私)としては、魅力的で難解な作中作をゲーム参加者が解く方がよかったような気がします。謎の提示は、多々あり良いのですが、犯人像は?マーク(好みでない)でした。前半の導入部分や、後半の謎を残しながらの幕切れと雰囲気は良いので、本書の続編「グーテンベルグの黄昏」に取り掛かるつもりです。 | |||
| No.412 | 5点 | 緑は危険- クリスチアナ・ブランド | 2013/04/21 19:26 |
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| ハヤカワミステリーの裏表紙は、4分の3くらい読み進んだ第3の事件の概要が記載されているので注意が必要ですね。翻訳ものでのわかりにくさ(特に人物名~姓、名、ニックネームで記載)があり、読みにくいです。前半での人間関係もわかりにくい。そんなわけで、メモを取りながらの読書となってしまい、あまり集中できませんでした。正統派のミステリーという感じはしますが、特に唸るようなものはありませんでした。 | |||