皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 623件 |
No.25 | 7点 | モーツァルトの子守歌- 鮎川哲也 | 2009/07/31 19:47 |
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久々に鮎川氏の短編集を読みました。
僕が今まで読んだのは倒叙ものが多かったのですが、これは また趣が違いますね。 でも、バ-「三番館」のバ-テンはなかなか魅力的なキャラ クタ-です。こんな人が身近にいたら、僕も人生相談に乗っ て欲しいです(笑)。 |
No.24 | 8点 | ヴィーナスの心臓- 鮎川哲也 | 2009/07/18 15:03 |
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(多少ネタばれ有)
「達也が嗤う」これは完成度の高い短編です。犯人当てもの が好きな方にはお薦めできる一遍。伏線の張り方も見事です。 類似のトリックは〇辻〇人氏の某長編作品にもありますが、 当然こちらの方が古い作品です。海外作品にも前例があるの でしょうか?僕の知る範囲ではありませんが。 他の作品もまずまずのレベルです。 |
No.23 | 7点 | 企画殺人- 鮎川哲也 | 2009/07/12 12:16 |
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鮎川氏の短編はアリバイ崩しを扱った倒叙物が多く、種々
のトリックを考案されています。 でもギザじゅうさんも指摘されているように、犯行の発覚 が偶然によるものが多く、その点評価がマイナスになって しまうのが止むをえませんね。 この作品では、「てんてこてん」と「蟻」が比較的良かっ たかなと思っています。 前者はありふれた話しの中で最後の皮肉な結末の意外性、 後者は犯行時以外でも犯人と被害者がごく近くにいたのを 利用したアリバイトリックに読み応えありました。 |
No.22 | 6点 | 準急ながら- 鮎川哲也 | 2009/06/26 19:59 |
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鮎川氏お得意のアリバイ破りもので、写真トリックが登場
します。でもこのオチは微妙・・、何だか西村京太郎氏が 使いそうなトリックですね(おっとネタばれか?) 謎の解明に関係ないですが、事件の関係者であった医者が、 父親が殺人者の汚名をきせられていたので自身が慕う女性 と結ばれない関係であったのが、その疑惑が晴れて二人は めでたく結ばれる・・・というシ-ンが妙に印象に残りま した。 |
No.21 | 9点 | 不完全犯罪 鬼貫警部全事件(2)- 鮎川哲也 | 2009/06/14 11:02 |
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どれも水準以上で駄作は少ないですが、特に「五つの時計」
は素晴らしい。 ロジック重視の作品を好む方には是非お勧めしたいです。 |
No.20 | 8点 | 砂の城- 鮎川哲也 | 2009/06/13 10:51 |
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(多少ネタばれ有)
時刻表を用いたアリバイ破りの教科書的(?)作品。 そういうのが好きな人には自信を持ってお勧めできます。 舞台が山陰(鳥取、島根)でロ-カル色も豊かです。 でもこういう列車、国鉄末期~JR化後の合理化で今は もうないんでしょうねえ。 (2019.8.17 追記) この夏休み中に再読。メイントリックも今となっては 時刻表検索アプリで一発・・・なんて味気ないことは やはり考えたくない(苦笑)。 |
No.19 | 7点 | 翳ある墓標- 鮎川哲也 | 2009/06/07 12:57 |
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これも鮎川ファンでないと知る人は少ないかな?
鬼貫警部でもなく、星影探偵でもないゲスト探偵(?)が 探偵役を務めます(本業は確か雑誌記者)。 地味な構成ですが、アリバイ破りの妙を楽しめる作品。 |
No.18 | 7点 | 人それを情死と呼ぶ- 鮎川哲也 | 2009/05/27 19:45 |
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汚職に巻き込まれたサラリーマンが殺される、という設定で
氏らしからぬ社会派っぽいプロットですが、なかなかどうし て、立派な本格推理小説です。 アリバイもの、時刻表ものは嫌いなので鮎川作品は読まない、 という方はこれをどうぞ。 |
No.17 | 9点 | 赤い密室 名探偵星影龍三全集(1)- 鮎川哲也 | 2009/05/24 09:47 |
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「赤い密室」短編ですが、これは凄い作品です。
僕が今まで読んだ密室トリック作品のベストと言っても 過言ではない出来だと思います。密室好きの方は必読の 作品。 |
No.16 | 6点 | 死者を笞打て- 鮎川哲也 | 2009/05/23 18:43 |
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出版当時(1960年代)の著名作家をもじった名前が
出現する、凝った趣向の作品。 内容は平凡な部類ですが、これはこれで楽しめまし た。 |
No.15 | 8点 | ペトロフ事件- 鮎川哲也 | 2009/05/23 09:29 |
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時刻表トリック自体は平凡ながらも、それを考える(推理
する)過程が楽しめる作品。例のごとく、時刻表嫌いの方 には勧められませんが。 内容自体は7点レベルも、舞台となる大連(ロシア風町並 みである中国の都市)の異国情緒が鮮やかに書かれている ので+1点とします。 |
No.14 | 9点 | 偽りの墳墓- 鮎川哲也 | 2009/05/22 21:36 |
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(ネタばれ有!)
鮎川氏らしい手の込んだアリバイトリック。色の酷似した 2つの婦人服という小道具を巧みに用いています。 事件の謎解きに直接は関係ないですが、捜査の過程でらい 病(ハンセン氏病)が絡み、時代を感じさせます。 私見ですが、鮎川作品の中でも屈指の名作です。 |
No.13 | 7点 | 死のある風景- 鮎川哲也 | 2009/05/19 20:36 |
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これもアリバイ崩しものだが、時刻表はあまり関係しない
です。地味な作品なるも、昔あった大規模アンケ-トでは 上位にランクインした実績有り。 |
No.12 | 7点 | 積木の塔- 鮎川哲也 | 2009/05/17 10:24 |
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いかにも鮎哲らしい作品で良かったです。僕の記憶では
この作品が時刻表の出てくる最後の作品です。 他の方より提示のある矛盾点については、2度ほど再読 しているにもかかわらず全く気づきませんでした。今度 確認してみます。 (2010.10.24追記) 最近再読しました。3回目か、4回目です。 ボリュ-ムはさほどではないですが、なかなかよくまと まっている作品ですね。無駄に長いのを嫌う方には特に お勧めでしょうか? 鮎哲ファンのなかでもこの作品を代表作に挙げる人は少 ないと思いますが、隠れた名作だと思います。 それにしても、この作品が書かれた当時(昭和40~41 年頃)は九州から大阪・東京方面の夜行列車がこんなに もあるのですね・・時代を感じさせます。 |
No.11 | 5点 | 風の証言- 鮎川哲也 | 2009/05/16 10:43 |
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これも鮎川氏の作品中では平凡な印象。どうも写真
トリックが僕には合わないのでしょうか? |
No.10 | 6点 | 沈黙の函- 鮎川哲也 | 2009/05/15 21:06 |
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コインロッカ-に入れられた首の謎を扱う作品ですが、
残念ながら鮎川氏の中では凡作の部類です。 でも昔の音楽ツ-ル(SPレコ-ド・・40代の僕でも 知らない)が題材で、ある意味若い方でも興味持って 読んでもらえるかも。 |
No.9 | 8点 | 朱の絶筆- 鮎川哲也 | 2009/05/13 16:16 |
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いかにも本格ミステリらしい作品で良かったです。
氏の短編に、こういう感じのアリバイ崩しものが よくあります。 鮎川氏の作品というと列車時刻表絡みのものしか 連想しない方には読んで頂きたいです。 |
No.8 | 7点 | 王を探せ- 鮎川哲也 | 2009/05/13 15:27 |
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4名の同姓同名「亀取二郎」(だったっけ・・間違ってたら
スミマセン)より真犯人を捜す異色作。 何か凝ったのない、という方はこの作品をどうぞ。 |
No.7 | 9点 | 鍵孔のない扉- 鮎川哲也 | 2009/05/10 14:23 |
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これはまさしく僕好みの作品です。
密室・アリバイの二重だてで、どちらか片方だけなら弱い 謎の提示が両方ある事で不可能状況を見事に補強していま す。 犯行がちょっとしたアクシデントから発覚するのも氏の作 品ではよくあるのですが、氏の作品の中でもベスト5に入 る出来栄えだと思います。 |
No.6 | 6点 | 死びとの座- 鮎川哲也 | 2009/05/10 14:19 |
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鮎川氏最後の長編。冒頭のプロロ-グでいきなり伏線が貼って
あります。 可もなく、不可もない出来栄えですが、氏のファンや音楽に 造詣のある方ならお勧めできる一編です。 |