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測量ボ-イさん
平均点: 6.27点 書評数: 615件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.25 7点 モーツァルトの子守歌- 鮎川哲也 2009/07/31 19:47
久々に鮎川氏の短編集を読みました。
僕が今まで読んだのは倒叙ものが多かったのですが、これは
また趣が違いますね。
でも、バ-「三番館」のバ-テンはなかなか魅力的なキャラ
クタ-です。こんな人が身近にいたら、僕も人生相談に乗っ
て欲しいです(笑)。

No.24 8点 ヴィーナスの心臓- 鮎川哲也 2009/07/18 15:03
(多少ネタばれ有)

「達也が嗤う」これは完成度の高い短編です。犯人当てもの
が好きな方にはお薦めできる一遍。伏線の張り方も見事です。
類似のトリックは〇辻〇人氏の某長編作品にもありますが、
当然こちらの方が古い作品です。海外作品にも前例があるの
でしょうか?僕の知る範囲ではありませんが。

他の作品もまずまずのレベルです。

No.23 7点 企画殺人- 鮎川哲也 2009/07/12 12:16
鮎川氏の短編はアリバイ崩しを扱った倒叙物が多く、種々
のトリックを考案されています。
でもギザじゅうさんも指摘されているように、犯行の発覚
が偶然によるものが多く、その点評価がマイナスになって
しまうのが止むをえませんね。
この作品では、「てんてこてん」と「蟻」が比較的良かっ
たかなと思っています。
前者はありふれた話しの中で最後の皮肉な結末の意外性、
後者は犯行時以外でも犯人と被害者がごく近くにいたのを
利用したアリバイトリックに読み応えありました。

No.22 6点 準急ながら- 鮎川哲也 2009/06/26 19:59
鮎川氏お得意のアリバイ破りもので、写真トリックが登場
します。でもこのオチは微妙・・、何だか西村京太郎氏が
使いそうなトリックですね(おっとネタばれか?)

謎の解明に関係ないですが、事件の関係者であった医者が、
父親が殺人者の汚名をきせられていたので自身が慕う女性
と結ばれない関係であったのが、その疑惑が晴れて二人は
めでたく結ばれる・・・というシ-ンが妙に印象に残りま
した。

No.21 9点 不完全犯罪 鬼貫警部全事件(2)- 鮎川哲也 2009/06/14 11:02
どれも水準以上で駄作は少ないですが、特に「五つの時計」
は素晴らしい。
ロジック重視の作品を好む方には是非お勧めしたいです。

No.20 8点 砂の城- 鮎川哲也 2009/06/13 10:51
(多少ネタばれ有)

時刻表を用いたアリバイ破りの教科書的(?)作品。
そういうのが好きな人には自信を持ってお勧めできます。
舞台が山陰(鳥取、島根)でロ-カル色も豊かです。
でもこういう列車、国鉄末期~JR化後の合理化で今は
もうないんでしょうねえ。

(2019.8.17 追記)
この夏休み中に再読。メイントリックも今となっては
時刻表検索アプリで一発・・・なんて味気ないことは
やはり考えたくない(苦笑)。

No.19 7点 翳ある墓標- 鮎川哲也 2009/06/07 12:57
これも鮎川ファンでないと知る人は少ないかな?
鬼貫警部でもなく、星影探偵でもないゲスト探偵(?)が
探偵役を務めます(本業は確か雑誌記者)。
地味な構成ですが、アリバイ破りの妙を楽しめる作品。

No.18 7点 人それを情死と呼ぶ- 鮎川哲也 2009/05/27 19:45
汚職に巻き込まれたサラリーマンが殺される、という設定で
氏らしからぬ社会派っぽいプロットですが、なかなかどうし
て、立派な本格推理小説です。
アリバイもの、時刻表ものは嫌いなので鮎川作品は読まない、
という方はこれをどうぞ。

No.17 9点 赤い密室 名探偵星影龍三全集(1)- 鮎川哲也 2009/05/24 09:47
「赤い密室」短編ですが、これは凄い作品です。
僕が今まで読んだ密室トリック作品のベストと言っても
過言ではない出来だと思います。密室好きの方は必読の
作品。

No.16 6点 死者を笞打て- 鮎川哲也 2009/05/23 18:43
出版当時(1960年代)の著名作家をもじった名前が
出現する、凝った趣向の作品。
内容は平凡な部類ですが、これはこれで楽しめまし
た。

No.15 8点 ペトロフ事件- 鮎川哲也 2009/05/23 09:29
時刻表トリック自体は平凡ながらも、それを考える(推理
する)過程が楽しめる作品。例のごとく、時刻表嫌いの方
には勧められませんが。
内容自体は7点レベルも、舞台となる大連(ロシア風町並
みである中国の都市)の異国情緒が鮮やかに書かれている
ので+1点とします。

No.14 9点 偽りの墳墓- 鮎川哲也 2009/05/22 21:36
(ネタばれ有!)

鮎川氏らしい手の込んだアリバイトリック。色の酷似した
2つの婦人服という小道具を巧みに用いています。
事件の謎解きに直接は関係ないですが、捜査の過程でらい
病(ハンセン氏病)が絡み、時代を感じさせます。
私見ですが、鮎川作品の中でも屈指の名作です。

No.13 7点 死のある風景- 鮎川哲也 2009/05/19 20:36
これもアリバイ崩しものだが、時刻表はあまり関係しない
です。地味な作品なるも、昔あった大規模アンケ-トでは
上位にランクインした実績有り。

No.12 7点 積木の塔- 鮎川哲也 2009/05/17 10:24
いかにも鮎哲らしい作品で良かったです。僕の記憶では
この作品が時刻表の出てくる最後の作品です。
他の方より提示のある矛盾点については、2度ほど再読
しているにもかかわらず全く気づきませんでした。今度
確認してみます。

(2010.10.24追記)
最近再読しました。3回目か、4回目です。
ボリュ-ムはさほどではないですが、なかなかよくまと
まっている作品ですね。無駄に長いのを嫌う方には特に
お勧めでしょうか?
鮎哲ファンのなかでもこの作品を代表作に挙げる人は少
ないと思いますが、隠れた名作だと思います。
それにしても、この作品が書かれた当時(昭和40~41
年頃)は九州から大阪・東京方面の夜行列車がこんなに
もあるのですね・・時代を感じさせます。

No.11 5点 風の証言- 鮎川哲也 2009/05/16 10:43
これも鮎川氏の作品中では平凡な印象。どうも写真
トリックが僕には合わないのでしょうか?

No.10 6点 沈黙の函- 鮎川哲也 2009/05/15 21:06
コインロッカ-に入れられた首の謎を扱う作品ですが、
残念ながら鮎川氏の中では凡作の部類です。
でも昔の音楽ツ-ル(SPレコ-ド・・40代の僕でも
知らない)が題材で、ある意味若い方でも興味持って
読んでもらえるかも。

No.9 8点 朱の絶筆- 鮎川哲也 2009/05/13 16:16
いかにも本格ミステリらしい作品で良かったです。
氏の短編に、こういう感じのアリバイ崩しものが
よくあります。
鮎川氏の作品というと列車時刻表絡みのものしか
連想しない方には読んで頂きたいです。

No.8 7点 王を探せ- 鮎川哲也 2009/05/13 15:27
4名の同姓同名「亀取二郎」(だったっけ・・間違ってたら
スミマセン)より真犯人を捜す異色作。
何か凝ったのない、という方はこの作品をどうぞ。

No.7 9点 鍵孔のない扉- 鮎川哲也 2009/05/10 14:23
これはまさしく僕好みの作品です。
密室・アリバイの二重だてで、どちらか片方だけなら弱い
謎の提示が両方ある事で不可能状況を見事に補強していま
す。
犯行がちょっとしたアクシデントから発覚するのも氏の作
品ではよくあるのですが、氏の作品の中でもベスト5に入
る出来栄えだと思います。

No.6 6点 死びとの座- 鮎川哲也 2009/05/10 14:19
鮎川氏最後の長編。冒頭のプロロ-グでいきなり伏線が貼って
あります。
可もなく、不可もない出来栄えですが、氏のファンや音楽に
造詣のある方ならお勧めできる一編です。

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ひとこと
このサイトを知ってから2年くらい経ちますが、
ようやく自分で書評を書いてみようという気になりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
好きな作家
島田荘司(初期作品は殆ど読んだ)、鮎川哲也(氏の長編22作はコンプリ-ト)、有栖川...
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