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mozartさん
平均点: 6.01点 書評数: 206件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.146 7点 ブルーローズは眠らない- 市川憂人 2023/07/23 17:46
一作目と比べて格段に面白かったです。密室状態での凄惨な事件とかいったシチュエーションも自分好み(?)だったし。過去と現在の行き来もワクワク感があって前作ほど気になりませんでした。トリックや謎解きは(マニアには物足りないのかも知れませんが)自分のレベルでは十分堪能できました。

No.145 5点 ジェリーフィッシュは凍らない- 市川憂人 2023/07/23 17:29
ちょっと前に読んだのですが、確かにものの見事にダマされた(作者の術中にはまった)ことは記憶しています。ただ最後に「やられた~」となるのではなく「ふーん」となった(ちょっと残念だった)のも覚えています。サクサク読めるわりには自分に取ってはあまり「ワクワク感」がなかったのかも。読み方が悪いせいでしょうが。

No.144 8点 名探偵のままでいて- 小西マサテル 2023/07/23 17:14
率直に言ってとても面白く満足度の高い作品でした。飽くまでもロジカルに問題が解決されていく過程も十分納得できました。楓と岩田、四季の関係性もとても良くて余韻を残すハッピーエンドで読後感も非常に良かったです。

ただ彼の「告白」は(読者向けだったのかも知れないけれど)なくてもよかったかな、と。十分彼の気持ちは随所に滲み出ていたように思えたし。

No.143 8点 硝子の塔の殺人- 知念実希人 2023/07/07 06:59
率直な感想ですが大変面白かったです。トリックがー、とか新本格への蘊蓄がー、とか言われているみたいですが自分のレベル(ミステリー知識・本格「愛」etc)では全く問題はありませんでした(ということは素人向け?)。続編が出るかも知れないのでそれも是非読んでみたいです。

No.142 6点 アリアドネの声- 井上真偽 2023/07/06 12:51
ミステリー作品だと思い込んで読んでいたので「どんでん返し」自体はビックリするほどのものではなかったのですが感動モノとしては十分楽しむことはできました。緊張感のあるストーリーも一本道だったので読みやすかったですがちょっと物足りなかったかも。障がい者を姪に持つ政治家(知事)とか暴露系ユーチューバーとかの絡みはほとんどなかったし。

No.141 7点 マツリカ・マトリョシカ- 相沢沙呼 2023/07/02 11:02
みじめな柴犬なのに女子に囲まれて「ハーレム」状態になっていることとか、絶対的なピンチにマツリカさんが颯爽と登場してくるシーンとかがご都合主義なのはやや気になりますが、同シリーズの他の二作品と比べると格段に面白かったのは事実です。
太股ばかり気になっていましたが胸ポケットですか、なるほど……。

No.140 7点 折れた竜骨- 米澤穂信 2023/07/02 10:55
ファンタジー部分に慣れるまでちょっと読み辛く感じましたが、後半になるとそれも気にならずどんどん読み進めました。ミステリーとしても一級品だと思います。

No.139 6点 黒牢城- 米澤穂信 2023/07/02 10:52
史実として知られている背景の中に本格ミステリー要素をうまく入れ込んだ作品だと思いました。歴史小説は余り読まないので自分には若干読み辛く感じる部分もありましたが、安楽椅子探偵の「仄めかし」から謎を解き明かす過程とか「真犯人」が明らかになる場面などはミステリーとしても十分楽しめました。

No.138 6点 図書館の殺人- 青崎有吾 2023/06/23 08:28
本作も十分楽しめたのですが前作や前々作と比べると「衝撃度」が若干少なかったような。犯人の行動原理にもちょっと理解できない部分があったし。それでもこうしたロジック重視の本格モノは好みの作品なので引き続き「館シリーズ」を(続編が出るのであれば)注視していきたいと思います。

No.137 7点 水族館の殺人- 青崎有吾 2023/06/23 08:18
本作も前作同様緻密で丁寧なロジックで事件を解決に導く名探偵の話でかなり楽しめました。動機はちょっと気になりますがヒロイン役(?)との関係性とかもラノベ風で面白かったです。

No.136 7点 体育館の殺人- 青崎有吾 2023/06/23 08:04
犯人を特定するための数々のを情報を伏線として散りばめておいて最後に探偵がそれを悉く拾い上げて解説するという本格ミステリーの定番的展開ですが正直こうした話は好みですね。ストーリーもライトで読みやすかったです。

No.135 8点 名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件- 白井智之 2023/06/22 10:08
少し前に読んだので大分記憶が薄れていますが、大塒が不可能とも思える事件の全容を「合理的」に説明できる「二択解」を提示することでジョーデンを追い込んだのは実に見事だったという印象は強く残っています。

No.134 9点 方舟- 夕木春央 2023/06/21 18:00
率直に感服しました。タイムリミットのあるクローズドサークルでの連続殺人という「ど直球」のミステリー展開で目が離せなくなり、最後の反転で度肝を抜かれそういうことだったのかとカタルシスに至るという実にまっとうな感想でした。

No.133 7点 六人の嘘つきな大学生- 浅倉秋成 2023/06/21 17:40
「告発文」の真犯人が明らかになる過程はロジックもしっかりしていて感心しました。「嘘つき」の意味が秀逸でした。○○にもしっかり「裏」の面があったことが最後で明らかになったし。

No.132 6点 ビブリア古書堂の事件手帖- 三上延 2023/06/21 17:14
図書館で電子図書を借りて読みました(今更ながらスマホやパソコンで読めるのは便利)。栞子さんがなかなか魅力的なキャラなので大輔との関係とか続きを読んでみたくなりました。図書館にあるこのシリーズの続編は「紙」の本だけですが…。

No.131 5点 恋する殺人者- 倉知淳 2023/06/21 16:58
この作者には「星降り山荘」で見事にダマされたので犯人のモノローグとかを身構えて読んでいましたが意外と「普通」でした。もうひとひねりあるのかも知れないと思っていたのでやや肩透かしぎみでした。

ところで、最後になって犯人から「お前だけは絶対に殺してやる」とある人物がターゲットになっていましたが、それまでの状況を考えるともっと前から狙われていてもおかしくないんじゃないかな。

No.130 7点 medium 霊媒探偵城塚翡翠- 相沢沙呼 2023/01/21 17:00
invertを先に読んでしまった……(ドラマも見てないというのに)。翡翠のキャラが……。マツリカシリーズもマハリタから読み始めて多少?となったものの、マジョルカ、マトリョシカと十分楽しめたのですが。
まぁ、それでも(真の?)謎解き部分はテンポも良くそれなりに楽しめました。

No.129 9点 忌名の如き贄るもの- 三津田信三 2022/02/03 16:45
ホラー&ミステリーの第一人者(?)とも言うべき著者の力量に改めて脱帽しました。「黒面」とか「碆霊」でちょっと?となっていたので今作の出来は嬉しい限りです。まだ読了してから間もないためネタバレせずにうまくコメントできないのでとりあえず採点だけ。

気になる点があったので再読しましたがやはり疑問な点。

(ややネタバレ)
先輩はともかく御母堂はそれで納得できたのでしょうか。
であるなら彼女のやったことの意味は…。余りに不憫(と思うのは彼女が「マトモ」だったと思いたいからでしょうかね)。

No.128 5点 希望の糸- 東野圭吾 2019/09/12 20:44
加賀恭一郎シリーズ(メインキャラは松宮ですが)としては、全体的にやや「薄味」だったかな、という印象です。松宮の出生に纏わる話もそれほど感動的ではなかったし。
事件を取り巻く「糸」の中心にいた人物が、最後に真実を知った上で「それって、そんなに大事なこと?」と言い放った後、「とりあえず、今は」と付け足したのは、いずれ事件の当事者たちや松宮のように彼女も「血の繋がり」の重さを知る時が来る、ということなのかも。最後の松宮の話も含めて、結局はそれが大きな位置を占めているというストーリーになっていたし。そう考えると行延や哲彦の「糸」はどうなってしまうのかと、ちょっと気が重くなってしまいました。
全然関係ないですが、中学生に対する「脂肪が全くついていない身体」という表現に、著者も自分の腹回りを気にしているのかなと思うと、妙に「共感」してしまいました。

No.127 8点 沈黙のパレード- 東野圭吾 2018/11/02 08:38
久々のガリレオシリーズ長編でしたが、期待を裏切らない水準の作品に仕上がっていて、作者の力量に改めて感服しました。ひねりを効かせた殺害方法に対する湯川の「科学的洞察(?)」による解明などは従来通りだし、背景になった真の動機の「意外性」やページが残り少なくなってからの「どんでん返し」なども十分に楽しめました。今作でも「真夏の方程式」同様、ガリレオの「偏屈さ」が影を潜めていましたが、その理由も「容疑者Xの献身」の結末を受けてのことであると分かったのはシリーズ愛読者としても良かったと思いました。
湯川がギターを弾く場面とかフレミングの左手とかは、内海刑事の「活躍」が目立ってきたことと同様、ドラマ化ないしは映画化を意識してのことだろうと思いますが(バーでの湯川と内海のやりとりなどドラマでの福山雅治と柴咲コウそのものだし)、これもまた作者一流のファンサービスの一環であると好意的に捉えることにしました。

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