皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
あびびびさん |
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平均点: 6.33点 | 書評数: 669件 |
No.21 | 5点 | 煽動者- ジェフリー・ディーヴァー | 2020/01/27 03:42 |
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人が集まっている音楽コンサートや、スポーツ観戦の体育館など、あらかじめ有力な出口を塞いでおいて、場内に煙など発生させ、「火事だ!」とかで先導し、人々のパニックを誘発させる。出口はある程度封鎖状態にしているので、狭い一か所に人々は集中し、頭をぶつけたり、人に踏まれたりして何人かが死ぬ。それを楽しんでいる人物がいるが、依頼者の闇はもっと深く…。
キャサリンダンスはいつもより読みが甘いし、切れ味が鈍い。これは身内のスパイをあぶりだすためだったと思われるが、それはお見事だった。しかし、最後の恋愛劇には同意しかねるなあ。現在進行形なのに(おそらく体の関係も)、男も女もパッと切り替えられるものだろうか? |
No.20 | 6点 | 限界点- ジェフリー・ディーヴァー | 2020/01/16 14:14 |
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ある家族を「調べ屋」から護る連邦機関の護衛菅コルティ。調べ屋ヘンリー・ラヴィングはその道のナンバーワン的存在で、いったん標的を追うと、家族の親族、友人らへの殺人もいとわず、あるゆるところから情報を得て、標的に迫る。だからコルティには家族、友人はいない…。
追うものと逃れるもの、あらゆる駆け引きが始まるのだが、そこはジェフリーディーヴァー。小粒ながらもどんでん返しの連続で読み手を楽しませる。でも、この作家を読みなれている読者にとってはごく普通の流れかな? 自分的には最後の「エンドゲーム」がほのぼのして良かった。 |
No.19 | 6点 | スキン・コレクター- ジェフリー・ディーヴァー | 2019/12/26 02:23 |
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さすがジェフリー・ディーヴァーと言える面白さだが、過去の作品とほぼ同じ流れ、同感覚のどんでん返し。これを求めて読んでいるのだけど、どこか物足りないのも事実。
しかし、犯人のXがあの人間だと、誰も気づかなかっのだろうか?それが不思議。少し飛ばし気味に読んだ部分もあったので、自分がどこか見落としているのかも?精緻を極める作者だけに、多分そうだろう。 |
No.18 | 7点 | シャドウ・ストーカー- ジェフリー・ディーヴァー | 2015/01/07 14:13 |
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清純な女性カントリー歌手が、笑顔の薄気味悪いストーカーに行く先々で張り付かれ、気分が落ち込んでいる時に殺人が起こる。それはホール内の事故に見せかけていたが、すぐに他殺と判明。個人的にその歌手と仲の良かったキャサリン・ダンスがたまたまその地を訪れており、管轄外の捜査を開始する。
読み進めて行くうちに、残り50P(上下段)くらいで犯人が判明する。そこでニヤリ…である。これからどんなどんでん返しが待っているのか?しかし、今回は想定内で破壊力は知れていた。 途中でリンカーン・ライムの一団が登場して事件を分析し、事件解明に一役買うが、しかし、ゲストとしてみると、ライムは扱いにくく、変な男である(笑)。 |
No.17 | 8点 | ポーカー・レッスン- ジェフリー・ディーヴァー | 2014/12/14 15:24 |
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クリスマスプレゼントに続く短編集と言うことで楽しみにしていたが、やはり珠玉の作品揃いだった。次はどんな設定で、どんなどんでん返し?
個人的には表題作はイメージ通りでごく普通、「通勤電車」と、「一時不再理」が好みだった。リンカーン・ライムの「ロカールの原理」はいつも読んでいるせいか、方向性、犯人は予測できた。しかし、短編もうまいなあと、つくづく思う。 |
No.16 | 9点 | バーニング・ワイヤー- ジェフリー・ディーヴァー | 2014/09/29 23:22 |
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ずっとこのシリーズを読んできたが、今作ほどほのぼのとした結末はなかった。しかし、ウォッチメーカーが!!!
四肢麻痺のリンカーンが最後に見せる葛藤は、本当に涙物ではあるが、読者としての思い入れは深い。まさか、このままシリーズ終了ではと、危惧する自分がいる…。 |
No.15 | 4点 | 追撃の森- ジェフリー・ディーヴァー | 2014/07/17 11:58 |
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登場人物が出そろったところでどんでん返しらしきものはわかったが、それにしても「追撃の森」が長すぎる。淡々と読むしかなく、ハンドブレーキを掛けたまま、終盤を待った。
殺し屋・ハートにより、その奥に潜む巨大犯罪組織?を暗示させられたが、この作者にしてはおとなしすぎる結末だった。 |
No.14 | 5点 | 悪魔の涙- ジェフリー・ディーヴァー | 2014/04/05 18:26 |
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おそらく真の犯人はケネディ市長の○○だろう…と予想していたが、これはそのために用意されていた人物で、うまくだまされた。相変わらずのどんでん返し連発で、それにはもう慣れてしまったが、しかし銃撃犯はあまりにも不死身すぎる。
街を歩いても目立たない、誰も振り返らない男…と言う設定だが、あれだけ派手に人を殺し、FBIに包囲されても俊敏に脱出するなんて、とてもイメージできなかった。 |
No.13 | 9点 | クリスマス・プレゼント- ジェフリー・ディーヴァー | 2013/06/26 00:45 |
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この作家のファンだと言うことを改めて認識した。16もの短編はどれも素晴らしいが、書き下ろしの表題作は思わずニヤリとした。どこにどんでん返しのネタがあるのかと思いきや、ちゃんとジェットコースターに乗せてくれるのが嬉しい。
作者はテレビの「ミステリーゾーン」が大好きだったと言うが、まさに一作、一作が驚愕に満ちている。ジェフリー・ディーヴァーの魅力が凝縮された一冊だと思う。 |
No.12 | 6点 | ロードサイド・クロス- ジェフリー・ディーヴァー | 2012/03/18 15:27 |
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終盤はどんでん返しの連発!そんな作家なので構えて読んでいたが、案外そうでもなかった。
今回は「青い虚空」、「ソウル・コレクター」に次ぐパソコン関係の事件を、人間の表情や動作で心理状態を読み取る「キネシクス」専門の捜査官・キャサリン・ダンスが追う。 もうひとつ、自分の母親(看護婦)が患者を安楽死させたのかどうかという事件も絡んで内容を膨らませているが、全体的に小粒の感じがした。 |
No.11 | 6点 | 死の開幕- ジェフリー・ディーヴァー | 2011/05/20 18:50 |
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平凡だが、度胸満点の女性(ルーン)が主人公。あるポルノ女優のドキュメンタリーを自主制作しようと追いかけるが、その女優は爆弾テロで死亡する…。
それからは犯人探しに明け暮れ、容疑者の近辺をかぎ回るが、最後にあっと驚くドンデン返し?このために作者は伏線を張り巡らす…。 |
No.10 | 8点 | エンプティー・チェア- ジェフリー・ディーヴァー | 2011/04/08 10:50 |
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4肢麻痺のリンカーン・ライムが手術のため、ノースカロライナ州の小さな町に、アメリア・サックス、介護士のトムとともに訪れる。
その町には「昆虫少年」による殺人事件が頻発しており、これに手を焼いていた地元警察がライムに協力を依頼する。その地は広大な湿地帯があり、、ライムは苦難の末、その少年を逮捕するが、あろうことか、片腕のサックスがその少年とともに逃亡し、しかも追跡の地元捜査官を誤射で死亡させてしまった。 サックスの「死刑…」が見え隠れする中で、ライムはどう戦うのか?最後は例によって、どんでん返しの連発! |
No.9 | 7点 | 魔術師- ジェフリー・ディーヴァー | 2011/03/21 01:06 |
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犯人は熟練の魔術師で、いろいろな危機をマジックで切り抜ける。これに対し、リンカーンもマジシャン修行中の若い女性のアドバイスをもとに対抗する訳だが、小道具が多すぎる。
その分ページ数も多くなり、読者はある程度の根気が必要だ。しかし、さすがにどんでん返しは超一流。最後の最後で『さすがにこれはないだろう?」と思った推理がリンカーンの遊び心でほっとした。 シリーズの中では中の上といった評価ではないか。 |
No.8 | 9点 | 青い虚空- ジェフリー・ディーヴァー | 2011/02/26 14:24 |
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天才的ハッカーが異次元に入ってしまい、現実とバーチャルの世界と区別がつかなくなった。ゲーム感覚で殺人を犯し、そのたびに「25ポイント獲得!」と、快感を得る。
これに対抗するのは政府の機関にハッカーして懲役を食らっているこれまた天才ハッカー。こちらは現実的であり、警察とともにその犯人を追う。 600ページを超える大作だが、ずっと手に汗を握る攻防。映画化していたらきっと見たいだろうと思う傑作だ。リンカーン・ライムシリーズ以上のデキで超お薦め。 |
No.7 | 3点 | 12番目のカード- ジェフリー・ディーヴァー | 2011/02/18 19:00 |
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相変わらず、綿密な取材、万全なストーリーだが、
いつもの犯人より小粒。どんでん返しも不満。 表題の意味も分からない、というより納得行かない。 約千ページあるが、頭の中でまとめれば300ページ ではないか。 切れ味不足で、次のリンカーン・シリーズが読みたくなった。 |
No.6 | 3点 | 眠れぬイヴのために- ジェフリー・ディーヴァー | 2010/12/27 15:10 |
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精神病棟から抜け出した暴力的患者が、自分に対して不利な証言をした人間の家に刻一刻と近づく過程を綴ったサイコ的な物語。
最後にお約束のどんでん返しはあるが、一夜のことなのに長すぎる。途中がすごく退屈だった。 |
No.5 | 7点 | 静寂の叫び- ジェフリー・ディーヴァー | 2010/11/19 17:01 |
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刑務所を脱出した凶悪犯3名が途中で車を奪い、2名を殺害。その様子に不信感を抱いた聾唖学校のスクールバスが停止したため、パスを奪われ、元・食肉加工場へ連れ去られてしまう。
そのあと、FBIの有名交渉チームが派遣され、地元の警察、機動隊などと連携して交渉にあたるが、人質をめぐってスリル満点のやりとり、そして最後のどんでん返しと、いかにもこの作家らしい仕上がり。 ただ、内容の割にやや中だるみ感はあるが、後半は息もつかせない。 |
No.4 | 8点 | ソウル・コレクター- ジェフリー・ディーヴァー | 2010/10/28 15:55 |
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リンカーン・ライムシリーズの最新作。今度の「悪魔」は全世界の個人データを持ち、狙いを定めた人間の個人情報を操作して破滅に追い込み、自分の犯罪の肩代わりをさせる闇の巨人…。
そのため、内容は複雑であるが、同時進行のようなリアル感があり、その犯歴に背筋が凍るようである。 |
No.3 | 7点 | スリーピング・ドール- ジェフリー・ディーヴァー | 2010/10/19 10:57 |
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人間の動作や表情で相手の心理を読みとる「キネシクス」分析の天才・キャサリー・ダンス捜査官と、カルト指導者の対決。キャサリーダンスは四肢麻痺のリンカーン・ライムシリーズにも登場して大活躍したが、今回は主人公として病める殺人者と壮絶な心理戦を展開する。
VS方式は同じだが、より心理面での駆け引きが濃厚に…。お得意のどんでん返しも盛り込まれていて、ハイスピードで読める。 |
No.2 | 8点 | コフィン・ダンサー- ジェフリー・ディーヴァー | 2010/09/03 23:48 |
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このところ、海外ものの長編は可もなく不可もなく、
おもしろくもなく、かといって最後まで読めぬものではなく、 といった状態が続いたが、これは久しぶりにワクワクした。 ボーンコレクターで初登場した四肢麻痺の元ニューヨーク 市警科学捜査部長のリンカーン・ライムシリーズの第2弾 だが、シリーズ中最高のデキと言われるだけあって、すべて が完璧に見える。 コフィン・ダンサー(棺桶と踊る)と呼ばれる 殺人鬼とライムの対決は終始ダンサーが先手を取るが、最後は 際どくライムの読みが功を奏す。ただ、最後はどんでん返しも あり、ページをめくる手がとまらなかった。秀作だ。 |