皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ その他 ] 去年の冬、きみと別れ |
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中村文則 | 出版月: 2013年09月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 7件 |
幻冬舎 2013年09月 |
幻冬舎 2016年04月 |
No.7 | 6点 | take5 | 2024/03/30 14:47 |
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何がビックリしたかと
書評書こうとこのサイトを見たら 直前に書いた人が私の4年前という、 どれだけボケちゃうの?というより どれだけ残ってないのって 改めてびっくり。 再読ですって方いらっしゃいますが、 初読と思って書かせて頂きました。 |
No.6 | 5点 | take5 | 2019/07/28 15:47 |
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5点まあ楽しめた
短いので読み切りやすい、 ミステリーとしては……うーん。 |
No.5 | 8点 | 猫サーカス | 2019/07/18 19:09 |
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物語は、女性2人を殺害したとして死刑判決を受けた写真家の男に、「僕」が面会する場面から始まる。目的は男を題材にした本を書くこと。取材者であるはずの「僕」はやがて、男やその周辺の人々の暗部に引きずり込まれていく。事件の真相が明かされる時、登場人物たちの隠された内面も浮かび上がってくる。謎解きを軸とした、複雑でスリリングな展開をみせる一方で、純文学作家としてこれまで追求してきた「欲望」というテーマも深めている。「しばらくは純文学の中にミステリー性をまぜる試みをしてきましたが、今回は明確にミステリーを書くと決めていた。その代わり、自分にしか書けない大人の知的な作品にしたかった」と作者は後日談で語っている。まさにその通りの作品と言っていいと思う。 |
No.4 | 3点 | makomako | 2018/10/27 07:21 |
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こういった小説は登場人物にある程度の親和性がないと、全く楽しめないと思います。
私には全然ダメでした。 短い小説なのに、とても長く感じられ最後まできちんと読む気がしませんでした。 |
No.3 | 7点 | メルカトル | 2018/08/24 22:05 |
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芥川賞作家はどんなミステリを書くのかな、という興味本位で読み始めましたが、下手なラノベなどより余程読みやすく、クセのない文章で安心しました。最初はサスペンスを想起させる出だしでしたが、意外なほどしっかりとしたミステリに仕上がっていると思いました。ただ、プロットが少々入り組んでいてスッキリ爽快という訳には行きません。それは作品の性質上仕方ないですが、トーンが全般的に暗いですね。
確かにどこからが解決編なのか、やや判然としない印象もあります、というかいきなり真相が語られるため突如緊張感を強いられたりします。 トリック自体は少々無理がありそうな気もします。その程度の工作で果たして警察の目が誤魔化せるのか、その意味では現実味が薄いのではないかと思います。ですが、解説で作者自身が語っているように、総ての伏線が回収されているのはお見事ですね。 最後の一文が問題になっているようですが、被害者が仮名なので分かりづらいのかもしれませんが、そこをクリアすれば考えるまでもないでしょう。 面白いとかの物差しで計るべき作品ではない、それだけでは語り切れない、まさに異色作だと思います。地味なのにこれだけヒットした理由が分かる気がします。 |
No.2 | 6点 | こもと | 2018/08/15 12:55 |
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メジャー作品を読んだので、感想を一言。(笑)
推理小説というものは一般的に、物語に於ける起承転結の結部がわかりやすいと思っている。 乱暴に言ってしまえば、大広間に関係者を集めて「この中に犯人がいます」と、探偵に宣言させれば良い。 しかし今作に於いては、そのセオリーが通用しなかった。 起承転結の結は、どこが始まりだったのだろう…? 自分が今読んでいるこの描写は、もう伏線の回収に入っているつもりで読んでいいのか、それともまだ、転部が続いているのか…読みながら私は、とても不安だった。 不可解で曖昧な狂気に満ちた世界は、物語の骨組みという流れすらも、不安定にさせていった。 それがこの作品世界に取り込まれるということだったのだと思う。 最後の一文のために、多くの方が本書を冒頭から見直しているのではないかと、想像がつくし、気持ちもわかる。 でも、その一点集中をこの本の評価とするのは、違うんじゃないかとも思う。 そこはちゃんと、注意書きが書かれているのだから、「考えるな、感じろ」ってところ。 ※20160524読了 |
No.1 | 7点 | まさむね | 2014/11/17 19:57 |
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芥川賞作家が描くミステリー作品。ミステリーとして「異色」とまで言えるかは別として,なるほど,確かに芥川賞作家らしい筆致で,登場人物の心情も含めて,緊張感に満ちた構成です。
序盤からミステリーとしての「匂い」がプンプンと漂う展開で,あれこれ想定しながら読み進めざるを得なかったのですが,浅はかな想定を上回る終盤の展開は見事。登場人物たちの,それぞれの「狂気」が読後ににじみ出てきます。とある団体に関して,不発気味というか,ちょっと投げっぱなしになっていないか?との疑問もありますが(単に読みが甘いだけか?),個人的には「いつもと違う読書」を満喫できましたね。 こういう系統の作品は,かなり好き嫌いが分かれると思うのですが,中編と呼んでもよいくらいの分量ですし,一読する価値はあると思います。 |