皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 警察小説 ] 自覚 隠蔽捜査5.5 |
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今野敏 | 出版月: 2014年10月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 5件 |
新潮社 2014年10月 |
新潮社 2017年04月 |
No.5 | 6点 | take5 | 2019/06/24 19:51 |
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さらっと読めるスピンオフ作品です。 |
No.4 | 6点 | haruka | 2017/07/02 16:40 |
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シリーズファンなら必ず楽しめる。
一話ごとのクオリティが高く、安心して読める。 |
No.3 | 7点 | E-BANKER | 2017/05/22 21:24 |
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「隠蔽捜査5.5」というサブタイトルが付いているとおり、竜崎伸也署長を取り巻く“名脇役”たちにスポットライトを当てたスピンオフ短篇集。
同じく「隠蔽捜査3.5」と名付けられた作品集『初陣』は、盟友(?)伊丹刑事部長が主役だったが、本作は一編ごとに主役が変わっていくスタイル。 ①「漏洩」=大森署の貝沼副署長が主役。竜崎赴任までは影の署長として辣腕を振るっていた貝沼が竜崎赴任後は一変、竜崎へ報告できない自分に不安になりイライラする姿が微笑ましい。まさに「組織」だねぇ・・・ ②「訓練」=パート3『疑心』で、あの竜崎に恋心を抱かせた畠山警視が主役。男だらけのスカイマーシャルの訓練で自信を失ってしまった彼女に、竜崎の「檄(?)」が心に染みる。でもこれって、あくまで男目線からの女性心理なわけで、本当の女性からするとどうなんだろう? ③「人事」=“憎まれ役”野間崎管理官が主役。まぁ、まさに「中間管理職」ってやつだね。偉そうに振る舞いたいんだけど、あっち立てれば、こっちが立たず、とでも言うべきなのか・・・。組織内にはこんな奴多いんだけどね・・・。気が小さいだけなんだろう。 ④「自覚」=大森署・関本刑事課長が主役。これまた名物キャラクターの戸高刑事が起こした発砲事件。それを問題視して右往左往する関本と、一刀両断する竜崎。「器の違い」といえばそれまでだが・・・ ⑤「実地」=大森署・久米地域課長が主役。交番に配属された新配(新入社員のこと)が引き起こした大きなミス! 野間崎も巻き込んで大騒ぎとなるが、竜崎の英断により一変! ⑥「検挙」=大森署・小松強行犯係長が主役。検挙率を上げろという「上」からのお達し。この「お達し」ってやつは、どこの世界でもやっかりなのは同じ、ってことだろう。これはもう竜崎の言うとおり。「無視」するに限る。 ⑦「送検」=ラストはお馴染み、伊丹刑事部長が主役を張る。相変わらず、竜崎に頼り切る(?)伊丹は優秀なのか愚鈍なのか? いずれにしても、こういう奴が組織では生き残る。 以上7編。 もう、これは、安定感たっぷりの作品集。 シリーズファンなら必読でしょう。 これまでのシリーズで馴染みとなった脇役たちが、ここぞとばかり大活躍! みんなが組織の中で、誰かに気を使って右往左往する中、竜崎だけは微動だにしない。そんな竜崎の言動にみんなが惹かれてしまう・・・。 誰もがこんな上司になりたい、って思うんだけど、なかなかそうはいかないよねぇ・・・ ついつい余計なことを考えてしまうし、これってやっぱり「器」なのかな? まっ、自分は自分で頑張るしかないってことで・・・ |
No.2 | 5点 | kanamori | 2015/02/04 21:11 |
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隠蔽捜査シリーズの第2短編集。”原理原則の男”、大森署のキャリア警察署長・竜崎を巡る7つのエピソードを、今回は竜崎の周りの人物の視点で描く構成になっています。
貝沼副署長、野間崎管理官、関本刑事課長、久米地域課長、伊丹刑事部長などのレギュラー陣に、あの「疑心」の畠山美奈子までも視点人物として登場させるファン・サービスぶりが嬉しい。かなりクセのある戸高刑事を主役にしたスピンオフがなかったのは少々残念ですが。 ただ、(今回に限ったことではないものの)各話の事件や懸案事項の収束の仕方がいかにもご都合主義なので、シリーズ・ファン以外が読んで楽しめるかなという疑問はあります。 また、竜崎の思考・行動原理を知り尽くしているファンもマンネリを覚えるころではないでしょうか。 そろそろ竜崎を新天地に異動させて、第1作の「隠蔽捜査」のようなハードな舞台設定に立つ竜崎をもう一度読んでみたい気がする。 |
No.1 | 6点 | HORNET | 2014/12/25 00:25 |
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大森署長・竜崎伸也を主人公とした、「隠蔽捜査」シリーズのスピンオフ短編集。シリーズではおなじみの、野間崎管理官、貝沼副署長、畠山美奈子、戸高刑事、久米地域課長、関本刑事課長、小松強行犯係長、伊丹刑事部長らがそれぞれ主役となった話。
このシリーズのファンであり、作者の筆力を知っている人ならばこれを見ただけでわくわくするだろう。その期待に違わずさすが今野敏、一編ずつのクオリティも高く、満足のいく内容だった。個人的には畠山美奈子の出てきた「疑心」はシリーズの中でもあまり好きではなかった(「恋」などという要素により竜崎らしさが半減してたから)が、今回の話ではそんな要素もなくよかった。 3.5「初陣」は伊丹が主役の短編でまとめられていたが、今回は野間崎管理官など、本編では悪役のような存在も主人公に据えて書かれているのが面白い。書き方ひとつなのかもしれないが、本編でのキャラはあくまで崩れずに、しかし共感できる存在に書き上げられているのはさすがである。 |