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[ 警察小説 ] プロフェッション ST科学特捜班 |
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今野敏 | 出版月: 2015年08月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
講談社 2015年08月 |
講談社 2016年02月 |
No.1 | 6点 | HORNET | 2017/05/09 20:59 |
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4年の時を経て久々に出た「ST科学特捜班」シリーズの長編。
今回の主役は主に文書鑑定・プロファイリング担当の青山と、法医学担当の赤城。ある大学研究室の准教授や学生が誘拐されるという事件が3件立て続けに起こった。ただ、誘拐と言っても皆翌日に解放されている、奇妙な誘拐事件。しかし被害者たちは一様に、誘拐・監禁された間に「呪いをかけられ、変なものを飲み込まされた」と言い、実際に皆が体調を悪くして入院する。非科学的な「呪い」は存在するのか。そして犯人は誰で、その目的は—… 個性的で我が強いSTメンバーを、人の良いリーダー・百合根がなだめすかしながら、結果的にまとめ役を果たしながら捜査を進めていくというおなじみの体。犯人像や犯行手段について青山と赤城の意見が対立する場面などもありながら、お互いの役割の中でなすべきことをなす形で捜査は収斂されていく。 もともとロジカルな謎解きに主眼を置いている作者ではないので、それよりもキャラの立ったメンバーたちの組織的な捜査過程を楽しむもの。犯行動機・犯人の真相は、これまた一風変わったネタものだが、青山のプロファイリングを生かした仕掛けということなのだろう。 そう思うと、この特殊能力をもった5人のメンバーというSTの設定は、うまいこと考えられているなぁと思う。 |