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[ 警察小説 ]
第三の時効
横山秀夫 出版月: 2003年02月 平均: 7.68点 書評数: 50件

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集英社
2003年02月

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2006年03月

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2006年03月

No.10 10点 あさがお 2008/02/02 00:56
短編集で読みやすく、しかし、どれも濃い内容でとてもたのしました。トリックも、複雑ではないものの、驚きと納得できるものでした。はやく次のシリーズが読みたいです。

No.9 5点 シーマスター 2008/01/14 19:43
リアルっぽい警察物に本格っポイ仕掛けをくっつけた点が斬新さを感じさせないでもない作品・・・が並んだ短編集。 
同僚の足を引っ張ってでも手柄をゲットすることに執念を燃やす刑事達の熱い物語。

 〈沈黙のアリバイ〉 トリックは月並みだが、取調べの攻防や人間性の暴き合いはまあ面白い。
 〈第三の時効〉 タイトルの意味については「ふーん、そんなこともあんのかねー」としか・・・・その辺の事情には疎いもので。   この話のボス刑事は大したものだと思うが、犯人側のトリックは目新しいものでもないし、本筋と無関係な情話を中途半端に織り込んだあげく、それを本編と絡めて強引に纏めようとしたりするのも△
 〈囚人のジレンマ〉 捜査一課の赤裸々な内情やマスコミとの微妙な関係などは興味深いし、犯罪ストーリーとしての構成もなかなか。 オチでもある仄かな人情劇も悪くないが、この顔触れでやられても砂漠に無理やりオアシスを造った感じは如何ともし難い。
 〈密室の抜け穴〉 ホシを取り逃がした後の捜査会議において、責任の擦り合いからチンピラ張りの怒号と罵声の応酬乱舞・・・これは楽しい。トラップもイケてるが、トリックは古臭い。 「奴に花を持たせるぐらいなら手抜きをする」刑事にも飽きた。
 〈ペルソナの微笑〉 ある刑事が自分のトラウマとダブる事件を追う・・・ヘラヘラ人間にも2種類あるらしい。    
 〈モノクロームの反転〉 このネタは江戸川乱歩級のクラシカルではないかね。 
上司に背いてでも相手に競り勝つことしか考えていない2人の班長刑事は相変わらずだが、あるものを見た片方がようやく「捜査は被害者のため」であることに気づき・・・・・・・
だが、どうせなら最後に2人で盛大に殴り合いでもすればよかったのに。 

No.8 10点 itokin 2007/12/31 09:59
横山作品に出会った最初の一冊。衝撃的であった。横山作品はほとんど読んでるがいまだこれを超えるものはない。
警察小説の最高峰。

No.7 9点 カッパのサンペイ 2007/10/16 00:42
これほど完成度の高い短編小説はめったにない。

No.6 7点 akkta2007 2007/07/23 12:38
長編集とはひと味違った短編集の集まりであった。
しかしながらどの作品にもそれぞれの良さがあり、納得できるものであった。
短編の中での事件の発覚、展開、結末とそれぞれに面白かった。

No.5 8点 dei 2007/07/19 20:25
これがはじめての横山作品だったけど、満足。

No.4 9点 ウォル 2007/07/08 00:40
3人の班長の個性がとても魅力的でした。それぞれの話の味噌もあっと驚かされるもので、読んだ後も早く続編を読みたいという作品でした。表題の第3の時効と同じような事件が実際の事件であったというのにはリアリティーがあるなーと感銘をうけました。

No.3 9点 ひこうき雲 2007/05/26 23:46
警察小説集。F県警強行犯係の5つの短編。
どれも見事に面白い。
本のタイトルになっている「第三の時効」の話の展開には驚く。そう来たか?って感じ。
また、どれも厳格な登場人物が多く描かれるの中、「密室の抜け穴」「モノクローム反転」は、最後にちょっと心温まる。

No.2 8点 sophia 2005/02/11 03:52
最初の話の冒頭に穏やかならぬ文章が。これは嫌でも引き込まれてしまいます。どの話も読んでしばらくすると話の内容を忘れてしまいますが、再読するとやはり面白い。これは連城三紀彦の作品に通じるものがあります。三つの班の班長たちがこの連作短編の軸になっているわけですが、朽木と村瀬に比べると楠見の出番がちょっと少ないですかね。それで起訴できるのかなと思う事件もいくつかありますが、この連作短編で描きたいのは刑事たちの人間ドラマだということで目を瞑りましょう。

No.1 9点 ROCK MUTANT 2004/12/19 22:33
この本でまだ5冊目です。動機、半落ちなど秀作ぞろいですが、私はこれが一番好きです。犯人を追い詰めていく捜査の迫力、登場人物の個性のぶつかり合いが、たまりません。どの作品もスカがない、すごい連作集だと思います。


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