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[ 警察小説 ]
生れながらの犠牲者
警察署長フレッド・C・フェローズ/別題『生まれながらの犠牲者』
ヒラリー・ウォー 出版月: 1964年09月 平均: 5.00点 書評数: 2件

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早川書房
1964年09月

東京創元社
2019年09月

No.2 5点 nukkam 2014/05/16 14:55
(ネタバレなしです) 1962年発表のフェローズ署長シリーズ第5作ですが、警察小説と本格派推理小説のジャンルミックス型を予想すると肩透かしを食らいます。最後に明かされる真相は自白頼りになっており、推理による謎解きを期待する読者には不満が残るかもしれません。但し別の視点で鑑賞すればなかなかの作品だと思います。仮にフェローズの代わりに私立探偵を探偵役にしていたら同時代のロス・マクドナルドにも通じる、事件の悲劇性を強調したハードボイルド小説として評価できたのでは。もともとウォーはハードボイルド作家としてデビューしており、ドライな文章が救いのない結末を巧みに演出しています。

No.1 5点 kanamori 2010/08/30 18:01
フェローズ署長シリーズの第5作。
13歳の少女の失踪事件を追う捜査小説で、当初の構図は「失踪当時の服装は」と似た様相です。
例によって仮説を組みたてながらの地味で緻密な聞き込み捜査の果て、見出した真相は痛ましすぎる内容でした。被害者の母子家庭という環境などのシリアスさは重すぎるので、読後感はちょっと複雑なものがありました。


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ヒラリー・ウォー
2005年06月
愚か者の祈り
平均:6.00 / 書評数:1
2001年07月
待ちうける影
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1999年09月
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1974年01月
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1965年02月
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1964年09月
生れながらの犠牲者
平均:5.00 / 書評数:2
1963年01月
事件当夜は雨
平均:6.50 / 書評数:6
1960年11月
失踪当時の服装は
平均:6.44 / 書評数:9