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[ 警察小説 ] 愚か者の祈り |
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ヒラリー・ウォー | 出版月: 2005年06月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
東京創元社 2005年06月 |
東京創元社 2005年06月 |
No.1 | 6点 | mini | 2008/12/29 11:52 |
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今年惜しくも作者が亡くなった警察小説ついでにもう一人、これもつい最近訃報が入ったヒラリー・ウォー
ウォーについては「ながい眠り」の書評を既に書いたけど、この「愚か者の祈り」は中期以降のフェローズ署長ものではなく、まだシリーズ探偵役が定まってなかった頃の初期の作 フェローズ署長ものはかなり本格色が強いシリーズだったが、「愚か者の祈り」は初期作らしく警察小説の王道といった感じ ただし警察小説が苦手で本格しか興味ない人には「ながい眠り」の方をお薦めする ウォーの初期作というと「失踪当時の服装は」が従来の定番だが、「失踪当時」はそれほど出来が良いとは思えず、「失踪当時」のグレードアップ版が「愚か者の祈り」である 「愚か者の祈り」は、いかにもウォーらしい雲をつかむような茫洋とした謎から次第に真相が見えてくる構成で、特徴がよく出ているという意味では作者の初期代表作とも言える直球勝負な警察小説だ |